写真:麻生 のりこ
地図を見る明るく清々しい雰囲気が漂う真清田(ますみだ)神社は、尾張国(現在の愛知県西部地方)の一宮。創建は古く神代の時代と言われ、ご祭神は太陽を現し神格化した天火明命(アメノホアカリノミコト)です。
東京ドームのグラウンド約2.3倍にあたる30,090平方メートルの広さを持つ境内には、龍をかたどった吐水龍が複数ヶ所あります。それぞれ異なる意匠なので、ぜひ見比べてくださいね。
写真:麻生 のりこ
地図を見る国の登録有形文化財に指定されている本殿や渡殿などは、戦時中の一宮空襲で焼失したため戦後に再建されたもの。本殿内部の扉や柱桁は、伊勢神宮から特別に下賜を受けた古材を使っています。
写真:麻生 のりこ
地図を見る「平安時代に弘法大師が雨乞いを祈願した際、ご祭神が八頭八尾の大きな龍に乗って現れ雨を降らせた」という伝承が残る真清田神社。水神として崇拝され、江戸時代には尾張藩主も晴雨祈願を行いました。
写真は手水舎の吐水龍。初代の尾張藩主・徳川義直が奉納したものは戦火は免れましたが、老朽化により現在のものはレプリカです。龍の雄々しい姿が、よく表れている立派な吐水龍ですね。
写真:麻生 のりこ
地図を見る境内にある神水舎は霊水が飲める人気スポット。神水舎に入って左側に霊水、中央には無病息災を祈る井戸、そして右側にはおもかる石があります。
写真:麻生 のりこ
地図を見る霊水はこの土地から湧き出ている井戸水ですが、平安時代末期に白河天皇のご病気を治したと言われるパワーを秘めています。
パワースポットから湧き出している水を飲むと、その土地のパワーを得ることができるそう。金華山から流れ着くパワーを吸収できるチャンスですね。ペットボトルを持参して霊水を汲むこともできますよ。霊水は手水舎とは異なる意匠の吐水龍から出ています。
写真:麻生 のりこ
地図を見る真清田神社の境内には、あちこちに楠が植えられています。常緑樹のため年間を通して常に青々とした葉が茂っている楠。古い葉と新しい葉が交代することから、子孫や国家の繁栄を象徴しているとも。
真清田神社で有名な楠は、元々は1本の楠が生育途中で2本に分かれた"夫婦楠"と、摂社の服織(はとり)神社にある"幸運楠"。どちらも見上げるほどの大きさで豊かな枝ぶりです。
また1本の楠が根元付近で5つに分かれ、そのまま成長した"御縁楠"もあります。服織神社前の"幸運楠"付近はパワースポットとして近年注目を集めています。
写真:麻生 のりこ
地図を見る昭和40年(1965年)創建の摂社・服織神社のご祭神は萬幡豊秋津師比賣命(ヨロズハタトヨアキツシヒメノミコト)という織物の神さまです。織物産業の街として一宮市が栄えたため勧請しました。
萬幡豊秋津師比賣命は天火明命の母神。親子が護る真清田神社境内では、毎年7月の最終日曜日までの4日間にわたり「一宮七夕まつり」が開催されます。
※2019年の開催期間は7月25日(木)から28日(日)まで。
ミス七夕やミス織物が参列するこの祭りの見物客は、延べおよそ120万人! 土曜日の夕方には「舞楽奉納」が行われます。さらに最終日にはコスプレパレードも。
梅雨も明け夏本番を迎えるこの季節、夕涼みを兼ねて祭り見物を楽しむ方の姿も。なお、服織神社は縁結びにご利益があるようです。
写真:麻生 のりこ
地図を見る広大な境内にはそのほか、真清田の名にふさわしい清らかな水を湛えた神池があり、池のほとりには弘法大師が召喚した竜神を祀った八龍社もあります。春になると神池周辺には桜も咲くので、お花見もどうぞ。
太陽を現し神格化した神さまがご祭神の真清田神社は、物事を良い方向に向かわせる力があるとのこと。そのことから仕事運や出世運にご利益があると言われています。
パワースポットは一度訪れただけでパワーを感じることができるスポットもあれば、二度三度と訪問回数を重ね、その土地と仲良くなることにより徐々にパワーを得られるスポットもあります。真清田神社が気になったら、一度参拝してみてはいかがでしょうか。
<基本情報>
住所:愛知県一宮市真清田1丁目2番1号
電話番号:0586-73-5196
アクセス:JR東海道線「一宮駅」または名鉄「一宮駅」からいずれも徒歩約8分。
駐車場:完備(有料)
2019年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/14更新)
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