写真:Chanos Maya
地図を見るフランスのオーベルジュ(宿泊と朝食を提供するB&Bのようなところ)がパートナーを結び、1950年代に始まったルレ・エ・シャトー。このメンバーシップは、ただ最高級の設備やサービスだけでは認定されることはなく、ルレ・エ・シャトー独自の価値基準である5つのC、Courtesy (心のこもったおもてなし)、Charm (洗練された魅力あるスペース)、Character (特色や個性あるスタイル)、Calm (落ち着きやリラックスできる場所)、Cuisine (質の高い料理)が満たされているホテルだけに与えられます。
レ・マースのあるカリフォルニア州ソノマカウンティ・ヒルズブルグはぶどう畑の中にある街。小さな街でありながらミシュランの星付きレストランや、数々の賞をとっているグルメレストランが並ぶ「食」にこだわりのある地域として知られています。クラシカルな街並みの一角に瀟洒な家のようにレ・マースはたたずんでいます。
レ・マースはそんなルレ・エ・シャトーの高い基準を満たしたホテルのひとつ。サービスも設備も最高級、でも画一的な豪華さではありません。ホテルスタッフの気取った感じもありません。この地場の風土を生かしたサービスと、地域の魅力を取り入れたグルメを楽しめる、肩ひじ張らずに過ごせる居心地のよいホテルです。
写真:Chanos Maya
地図を見るレ・マースのゲストルームはたった17室。5つのカテゴリ(ルームタイプ)に分かれています。手作りのワークデスクをはじめ、古いアンティークのインテリアが置かれた落ち着いた空間。大理石のバスルームにはブルガリのアメニティ、ツインルーム以外はすべて天蓋付きベッドという、ヨーロッパのお城に住まうお姫様のような気分になれるゲストルームです。
またレ・マースが「シグネチャー・スリープ」として重点を置く、ベッドとベッドリネンのクオリティも自慢のひとつです。ワイナリー巡りや街歩きで疲れた体をゆっくり休めることができるベッドが全ゲストルームに用意されています。天蓋ベッドのデザインからマットレス、ピローまでカスタムメイドのオリジナル。シーツやピローカバーなども上質なリネンが使われています。その快適さに惚れ込んだゲストからの問い合わせも多いことから、レ・マースのホームページではそれらの購入方法などの専用ページも用意されているほどです。
細部まで丁寧に整えられたゲストルームは、まるで気ごころの知れた人のお宅でホームステイをしているかのような心地よさです。
写真:Chanos Maya
地図を見るホテルでの食事にもレ・マースらしい魅力がつまっています。アメリカでは珍しい、パンやシリアル、フルーツといったシンプルなメニューに、フレンチプレスコーヒーがそろう、フレンチコンチネンタルスタイルの朝食です。
グラノーラやヨーグルトなどのメニューから好きなものを選んで、前日の夜中までに希望のメニューリストをドアノブへ。そして翌朝・・・時間になるとスタッフがお部屋にやってきてテーブルの用意を始めます。そう、朝食はプライべート感たっぷり、お部屋でいただきます。真っ白なテーブルクロスがかけられると、リクエストしたペストリーやフレッシュなフルーツが、かわいらしいブレックファーストセットとなって並びます。さくさく焼きたてのクロワッサンや新鮮なフルーツはフランスのオーベルジュでいただく朝食のようにシンプル。でも、どれも存在感のあるパワーメニューです。
グラノーラやペストリーなどはホテルメイド。ヨーグルトもフルーツもローカルの酪農家さんや農園から届けられたものを。これ以上ないほどにフレッシュなメニューで迎える翌朝が待ちきれません。
写真:Chanos Maya
地図を見るレ・マースにはパートナーを結ぶワイナリーがナパ・ソノマエリアに9か所あり、ゲストは無料で各施設のワインテイスティングを楽しむことができます(2016年9月現在。テイスティングには事前予約が必要です)。カリフォルニアワインの評価が上がるにつれて、ワイナリーでのテイスティング代もどんどん上がっている印象です。約2000ほどあるといわれるナパ・ソノマのワイナリーの中から選ばれた9か所のワインを無料で味わえるのは、レ・マースに泊まる大きなメリットのひとつです。
個人でワイナリーめぐりをする時に気になるのは移動手段。自分で運転していくことができない場合に、レ・マースのコンシェルジュに相談すれば、訪問可能なワイナリーへリムジンの手配をしてもらうこともできます。(車代やドライバーさんへのチップなどは別料金)
レ・マースのパートナーワイナリーは、一般的なツアーでは訪れることの少ないブティックワイナリー(個人経営のワイナリー)。訪問する予定なら事前にメールなどでホテルに連絡をとられることをおすすめします。レ・マースのコンシェルジュはプロフェッショナル。テイスティングだけではなく、ぶどう畑を見晴らす場所でのピクニックランチなど、期待を裏切らないユニークなアイデアとともにアレンジしてくれるはずです。
ナパ・ソノマのワインカントリー、グルメなヒルズブルグの街、そんな土地柄を反映して、レ・マースでは毎晩マネージャー主催のワインとチーズテイスティングレセプション(小さなパーティー)が行われます。ワイン片手に、ワインをおいしく味わう方法やグルメにまつわる話など、ゲストもホテルスタッフも混ざって様々な話題で盛り上がります。これもゲストにリラックスしてもらえるようにという、レ・マースのユニークで素敵なアイデアです。
ワインカントリーの魅力をたくさん盛り込んだレ・マース。ホテルに一歩踏み入れてからチェックアウトをするまで、決して気取らない、でも洗練されたサービスでゲストを次から次へと楽しませてくれるレ・マース。こんな極上の居心地のホテルでワインカントリーの休日を過ごしませんか?
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この記事を書いたナビゲーター
Chanos Maya
お金のなかった学生時代は航空券だけを買い、特に目的もなく海外をふらふら。日程表のない旅、サイコー!だったあの頃から15年。海外旅行専門の旅行会社に勤務し、以来世界の辺境秘境を訪ねてきました。学生の頃の…
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