写真:藤谷 愛
地図を見る以前のパブは、「食事のできるところ」と「飲むだけのところ」という風に2種類ありましたが、現在では、多くのパブが、飲食両方を提供しています。その中でも最近は、2種類に分かれ、伝統的な料理を出す一般的なパブと、ちょっとおしゃれな料理を出す「ガストロパブ」があります。料金は後者のほうが高くなるので、伝統的なパブ料理にチャレンジしたい場合は、ガストロパブを避けたほうがよいでしょう。
見分け方は、ほぼ「見た目」。オシャレに見えるか、「昔ながら」に見えるか、という感じです。また、多くの伝統的なパブの正面には、写真のような立て看板があり、ランチメニューなどが書かれているので、入店前にお財布と相談することができます。
写真:藤谷 愛
地図を見る看板がないパブの場合や、看板以外にもっとメニューを見たい場合は、まずは写真のようなカウンターに行き、フードメニューをもらいます。ちなみに、昔ながらのパブでは、飲み物メニューがワインリストしかなく、ビールやソフトドリンクのメニューがない所もしばしば。イギリス人は、自分のお気に入りのビールを10代から学んでいるので、特にメニューは必要ないのです。
飲み物は1パイント(568ミリリットル)か、その半分のハーフパイントになります。ビールの種類はスタウト、ラガー、エールなど実に多彩で、好きな人にはたまらない場所。カウンターで料理と飲み物を注文したら、その場でお会計を済ませ、後は好きな場所に陣取って待つのみです。
写真:藤谷 愛
地図を見るここからは、前述の段落でのイロハを活かすことができる、観光地にも近いお勧めパブ3軒をご紹介します。まずは、前の段落二つで使用している写真のパブは「ロード・ジョン・ラッセル(Lord John Russell)」。大英博物館から徒歩10分圏内です。
写真からも分かるように、肉厚で大振りのフィッシュ・アンド・チップスが7.95ポンド。ロンドンでは大体10ポンド以上しますし、身よりも衣のほうが厚いのでは?と思うことが多々ありますが、こちらは本当に肉厚です。また、平日でも日曜日の定番「ロースト・ディッシュ」を、ヨークシャー・プディングと呼ばれる、もっちりしたシュークリームの皮のような伝統料理と一緒に食べることができます。これも7.95ポンドで破格値です。お肉の種類は日によって変わるそうなので、注文前にビーフ、チキン、ターキー、ポーク、ラムのいずれなのか確認しましょう。
写真:藤谷 愛
地図を見る次は、ロンドン一の歴史を持つパブに行ってみましょう。コベントガーデン(Covent Garden)から徒歩7分に位置する「ホワイト・ハート(The White Hart)」は、ロンドンで初めて、「パブの営業許可証」を取得した場所です。その歴史は古く、創業1216年!
提供している料理も、伝統的なフィッシュ&チップス、イングリッシュ・ソーセージ、ロンドン・パイ(ビーフ・パイ)など多彩です。値段もほとんどが10ポンド以下、というのも嬉しい点。コベントガーデンでファッショナブルな買い物を楽しんだ後に、伝統的なパブでランチを楽しんでください。
写真:藤谷 愛
地図を見る「ウェダースプーン(Wetherspoon)」はイギリス各地にあるチェーンパブで、ロンドン中心地にも多数あります。
パブごとの名前は違うのですが、どこも同じメニューを提供していて、パブ前の看板には、写真のような青い小花柄のお皿を使用したメニュー写真があるので、「あ、ここはウェダースプーンだ!」というように分かりやすいと思います。
ここのランチは特に格安です。曜日ごとにメキシカン、ステーキ、フィッシュ、ロースト、といった具合に分けられていて、1パイントのお好きなビール付きで7ポンド台〜!旅行者も利用しやすいセットメニューなので、さらに安心ですよね。
またこのお店では、ドリンク付き(コーヒー、紅茶又はフラッペ)のフルーツスコーン(1個)が、3.05ポンドという驚きの価格で楽しめます。たっぷりクロテッドクリームとジャムを付けて楽しむクリームティーも、庶民的なウェダースプーンにおまかせです。
ミレニアム前後の好景気で、外食を大いに楽しむようになったイギリス人。お陰で美味しいお店も増えてきました。食べる場所さえ知っていれば、安くても美味しい伝統料理にありつけます。これまでは「入りづらいし、ルールがよく分からないなあ・・」と感じていた皆さん!貴方のベスト・パブを見つけにイギリスにお出かけくださいね。
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(2024/11/10更新)
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