山頂は高山植物のお花畑!滋賀県「伊吹山」へはドライブウエイで楽々

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山頂は高山植物のお花畑!滋賀県「伊吹山」へはドライブウエイで楽々

山頂は高山植物のお花畑!滋賀県「伊吹山」へはドライブウエイで楽々

更新日:2016/07/08 16:44

万葉 りえのプロフィール写真 万葉 りえ アマチュア写真家

滋賀県と岐阜県の県境に位置する伊吹山は、滋賀県最高峰で日本百名山の一つ。また、2001年まで気象庁の観測所も置かれていた山となれば山頂までの道のりは険しく大変なのでは…と思うでしょう。
いえいえ、ドライブウエイを使えば一気に標高1260mの高地へ。そこから1377mの山頂へと向かう登山道には200種を超えるという貴重な高山植物が季節折々に咲き乱れているのです。
家族でも楽しめる伊吹山へ、出発!

眼下に広がる、琵琶湖国定公園の景色

眼下に広がる、琵琶湖国定公園の景色

写真:万葉 りえ

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伊吹山があるのは、琵琶湖の東岸。琵琶湖国定公園の中にこの伊吹山も指定されています。神々が宿る山として信仰の対象とされ、古くから霊峰として人々が修行を行っていた山でした。伊吹山の標高は1377m。周りの山々より高く気象予測にも重要な地点で、1919年(大正8年)からは山頂に伊吹山観測所が置かれていました。

そんな伊吹山は、麓から登る人の多い人気の山。
しかし、登山でなくても大丈夫。滋賀県と岐阜県の間を縫うように走る伊吹山ドライブウエイを使えば、一気に標高1260メートルの場所まで行けてしまうのです。そこまで上がっていくと、眼下には国定公園の景色が広がります。

登りにおすすめは西登山道

登りにおすすめは西登山道

写真:万葉 りえ

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伊吹山ドライブウエイの入り口は標高200メートルの地点ですが、そこから17kmもの道を進んだ先にあるのが山頂に近いスカイテラス駐車場です。駐車場から山頂までの標高差は、残すところわずか117m。山頂のお花畑へはここから二つの登山道が整備されています。

その一つ、西登山道コースは穏やかな勾配で長さは約1000m、約40分の道のりです。このコースは道幅が広めで、道の両側に咲く高山植物を愛でながら進むにはおすすめの道。写真で見ていただけるように、少しずつ近づいてくる山頂を楽しみながら登ることができるようになっています。大きな段差はありませんが、小石が多いので靴は歩きなれたしっかりしたものにしておきましょう。

登山道からしばらく進めば、眼下に琵琶湖が一望できる開けた場所が待っています。晴れていれば、湖中に竹生(ちくぶ)島が浮かび、手前の平野では古戦場がある姉川が光に反射する姿が見えてくるはずです。

かわいいだけではない!たくましく生きている花々に感動

かわいいだけではない!たくましく生きている花々に感動

写真:万葉 りえ

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初夏から初秋にかけて、麓からの登山やドライブウエイを使って来る人々で伊吹山山頂はにぎわいます。山頂付近へと登っていけば、200種類を超えるという「貴重な高山植物の宝庫」という言葉が納得のお花畑が広がっています。

しかし、この景色も冬は大きく様相を変えます。1927(昭和2)年2月14日に降った雪の量は、1182cm。これは、世界レベルで見てもすごい数字で、世界山岳観測史上1位という積雪量。しかも、この積雪から90年近く経っているにもかかわらず、いまだにこれを超える積雪の記録が世界中のどこからも更新されていないのです。

山上で咲く花々がいかに過酷な環境の中で頑張ってきたのかを知れば、咲いている姿の中にたくましさも見えてくるのではないでしょうか。

360度、遮るものがない山頂

360度、遮るものがない山頂

写真:万葉 りえ

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山頂では、伊吹山ドライブウエイを利用してハイキングを楽しんでいる家族連れの姿をたくさん見ることができます。売店も数軒あり、食事もできるようになっています。食事だけでなく、ソフトクリームの種類の多さは「なぜこれほどまでに!」と思うほど。おかげで食べたくなる方が絶えません。(笑)

遮るものがなく360度開けた景色に、季節ごとに咲く数々の高山植物。麓からの標高を思えば、こんなに気軽に楽しめてしまっていいのだろうかと思ってしまうかもしれません。

西登山道以外のコースも紹介しておきましょう。中央登山道も上りと下りの両方で利用できる道です。20分ほどで通れますが、急勾配で階段が多い道になっています。東登山道は下り専用。1500mの距離があり、所要時間は約60分です。

数々の条件が重なり合った、高山植物の宝庫

数々の条件が重なり合った、高山植物の宝庫

写真:万葉 りえ

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スカイテラス駐車場あたりは、ゴールデンウィークの頃まで積雪が残っている年も珍しくありません。それでも、四月上旬ごろから山頂付近では高山植物の開花が始まります。

伊吹山は日本のほぼ中央に位置するため、北方系の植物が南下してきているだけでなく、日本海側の植物も見ることができます。また、石灰岩の山なので好石灰植物など珍しい種類も。それだけでなく、古い山なので、「イブキ○○○○」というように独自に進化した固有の植物まであるのです。

そんな複数の条件が重なり合って生まれた高山植物の宝庫・伊吹山。代表的な花については写真付きの案内板がありますが、それ以外の植物もたくさん。山頂の売店ではもう少し詳しく知りたい方のために「伊吹山お花畑植物ガイド(一部100円・税別)」も販売しています。

歴史の宝庫でもある、伊吹山周辺

高山植物の宝庫として伊吹山を紹介しましたが、この辺りは歴史の舞台という点でも宝庫といえるでしょう。伊吹山には織田信長が薬草園を作らせていたという話も残っており、薬草ソフトクリーム(スカイテラスのお店限定)が販売されています。

また、織田信長の妹・お市の方が嫁いだ浅井家の小谷城もこの近く。のちに秀吉の側室・淀君となった茶々が、母・お市の方や妹たちと落城まで過ごした城でした。「姉川が見える」とご案内しましたが、姉川の戦いで茶々の父・浅井長政は織田・徳川軍に敗れてしまったのです。
そして、伊吹山の麓はあの関ヶ原の戦場の地であることも忘れてはいけません。

湖畔の長浜の城下町は黒壁スクエアなどレトロな街並みが人気の観光地です。国宝彦根城も近く、歴史と自然だけでなくおいしいものもたくさんある琵琶湖東岸。
伊吹山と合わせて湖東を巡ってみませんか。

掲載内容は執筆時点のものです。

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