写真:西藤 カオル
地図を見る福井県屈指の観光地、東尋坊からおよそ2km。車なら10分足らず、徒歩でも気持ち良い散歩程度の距離に、雄島を望む「海のレストランおおとく」があります。すぐ向かいで民宿を営む「内湯の宿 おおとく」が平成27年10月1日にオープンさせたオーシャンビューの絶景レストラン。まだガイドブックなどにはあまりお目見えしていない穴場です。
漁師町風情を色濃く醸す三国町安島にありながら、落ち着きのある洗練された北欧モダンの佇まいが目を引きます。有名観光地から少し離れただけでとても静かな上質空間を味わえる、どちらかというと地元民が秘密にしておきたいレストランかもしれません。
写真:西藤 カオル
地図を見る一歩店内に入れば、大きくとられた窓から開放感のある景色が視界にドーンと入ってきます。木のぬくもりを感じさせるヴィンテージ調の色味を施すテーブルやイス。静かで寛ぎやすい空間が広がります。こちらは2階建ての造りで、1階には通常の4人掛け・2人掛け席のほかにテラス席が2卓。間近に広がる三国の海を波音も聞こえる距離から楽しめます。
2階はさらに開放感のある造りとなり、海に面したソファー席、同じく海を臨む長テーブルの8人掛け席も。他にも個室2部屋と多様なゲストも考慮した粋なスタイルです。
写真:西藤 カオル
地図を見るお洒落なビジュアルとユニークに相反するのがお店のモットーです。オーナーシェフいわく、コンセプトはずばり「腹いっぱい!」。それゆえ提供される料理の数々はとってもボリューミーです。定食メニューには小鉢がお膳いっぱいにならび、そのコンセプトに偽りなし!
例えば「お刺身ランチ」には<刺身盛り合わせ・魚料理・小鉢・ご飯・味噌汁・漬物・コーヒー>といったように、メインの刺身以外にも魚料理がついてきます。お刺身もそうですが、魚料理は旬の地魚が登場するので、地元らしい若狭カレイにお目にかかることも。そう、ここでは漁師町ならではのスペシャルな海ごはんに出会えるのです!
写真:西藤 カオル
地図を見るお椀ひとつとってみても、やはり地元らしさがにじみます。海に馴染みのない人から見たらパッと見わかめのようにみえる海藻が、実は天然の岩海苔だったり。
この岩海苔採りが地味に大変で、岩場に黒くびっしりへばりついたものを、道具などを用いてほぼ手作業ではがし採るのです。寒さの厳しい北陸で、岩場に雪が積もると甘さを増すともいわれる天然の岩海苔は、越前三国の特産物。お椀に入ると、うっすら緑がかって芳醇な磯の香りにつつまれます。三国のおふくろの味といったところでしょうか。
写真:西藤 カオル
地図を見る「海のレストランおおとく」からも見える雄島へは歩いて数分。東尋坊と同様に、細長い長方形が段々と連なるような柱状節理(ちゅうじょうせつり)の岩体が見事で圧倒されます。本土と雄島を結ぶ朱塗りの橋、雄島橋の全長は224m。越前加賀海岸国定公園でもあり、島の周囲は2km程度なので歩いて回れます。
またこの雄島はミステリースポットとしても有名。ファンの間では、「歩くときは必ず時計回りで、反時計回りをすると死ぬ。」なんて話も真しやかに……。壮大な自然が織りなす造形美が、神秘的な話をより盛り上げてくれるでしょう。
三国の絶景と地魚がたっぷり楽しめる「海のレストラン おおとく」はいかがでしたか。福井人気の観光地、東尋坊をはじめ芦原温泉などからもアクセスがよいのが魅力です。
またグルメな方には、越前ガニ解禁(毎年11月6日)後に登場する「お手軽カニランチ」もお見逃しなく!ディナーは予約必須とし、ランチでも土・日・祝日は予約をしてからのおでかけをおススメいたします。
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(2023/11/29更新)
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