十三重塔が印象的な「談山神社」は見落とせない大和路の穴場!

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十三重塔が印象的な「談山神社」は見落とせない大和路の穴場!

十三重塔が印象的な「談山神社」は見落とせない大和路の穴場!

更新日:2016/08/29 10:47

大里 康正のプロフィール写真 大里 康正 写真家、旅ライター

奈良県桜井市にある「談山神社」は多武峰にあり、その長い歴史とともに、季節ごとに変化する自然の美しさがとても有名です。春は桜、初夏の紫陽花、秋の紅葉、そして冬は雪と神社のコントラストと、春夏秋冬いつ行っても楽しむことが出来ます。

木造建築では最古と言われる鮮やかな十三重塔は必見。大和路を旅するのであれば、こちらの神社を見逃しては、あまりにももったいないのです。

駐車場から少し歩いて

駐車場から少し歩いて

写真:大里 康正

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無料の駐車場からゆっくりと10分程度歩いて、談山神社に到着します。途中には、重要文化財である後醍醐天皇御寄進の石灯籠があります。元徳3年(1331年)と銘があり、高さは約2m67cm。鎌倉時代後期の代表的な作りとなっています。

約700年の歴史がある石灯籠ですが、その細かな模様を見てみると、よくぞこれだけ細かな部分まで残されたものだと感じるのではないでしょうか。

「談山神社」とは

「談山神社」とは

写真:大里 康正

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大和七福八宝めぐりの一つともなっている談山神社は、長い歴史を有しています。鎌倉時代に記録されたと寺伝では、中臣鎌足(生没 推古天皇22年(614年)−天智天皇8年(669年)後の藤原鎌足)の長男で、遣隋使と共に唐に留学していた定恵(生没 皇極天皇2年(643年)−和銅7年(714年)没年は諸説あり)の発願によるものと伝えられています。十三重塔に次いで講堂が作られており、塔が重要視されたことが分かります。

正面から上がってすぐの場所が蹴鞠で有名な庭となり、この位置から神社の全体を見渡すことが出来ます。その蹴鞠ですが、伝来はとても古く、1400年ほど前に中国から伝わったとされます。最初は奈良の飛鳥寺で行われていたものでしたが、やがて全国に広がります。この地では、明治38年、有志により蹴鞠会が発足しており、現在に至っているのです。

重要文化財「十三重塔」

重要文化財「十三重塔」

写真:大里 康正

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「十三重塔」は当初、白鳳7年(678年)に定恵が父の供養のために建立していました。現存する重要文化財の美しい「十三重塔」は享録5年(1532年)に再建されたものです。木造の十三重塔としては日本で唯一であり、そして世界最古。

周囲の大自然と見事に調和した空間。古人が眺めた同じ場所に立ち、十三重塔を見上げてみると、長い歴史の重みが伝わってくるかも知れません。時間の許す限り、眺めてみて下さい。

なぜ「談山」というのか

なぜ「談山」というのか

写真:大里 康正

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日本史の大事件となった大化の改新。これにより蘇我氏は滅びることになります。中大兄皇子(後の天智天皇)と中臣鎌足が後に大化の改新と呼ばれる政変について語り合った場所がこの地、多武峰なのです。

その言われから「談らい山」、「談所ケ森」と呼ばれるようになったのです。やがて「談山」となっていきました。現代においてもかなり山奥に感じられるはずですが、当時はさらに険しく厳しい場所だったはずです。人目に触れないためにも山奥に入り、そして日本史が大きく変わることが語られたと思えば、歴史の重みが感じられるのではないでしょうか。

拝殿、本殿ともに見事なまでの朱色をしています。周囲とのコントラストが、鮮やかに目に焼きつくことでしょう。

他ではあまり見ることが出来ない独特の美しさとなっていますので、ゆっくりと観察し、静かに回ってみて下さい。

神廟拝所からの眺め

神廟拝所からの眺め

写真:大里 康正

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十三重塔よりも数年早い1520年に作られたという拝殿は、建物の周囲を景色を眺めながら歩くことが出来ます。鎌足をモチーフにした燈籠と、遠くに見える美しき大自然との組み合わせは、心に深く記憶されることでしょう。

最後に

いかがでしたか。奈良県を観光する人は多いのですが、この談山神社は見事な神社、歴史ある神社でありながら、ともすれば見落とされがちな場所なのです。これを機会に、足を運んでみませんか?

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/07/18 訪問

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