「十八卯茶屋」の目の前には、1910年日本統治時代に設計・建設された「台南公会堂」があります。「台南公会堂」は、当時は台南、高雄の公共政策の制定の際や講演、集会などに使われていました。第二次世界大戦後は中山堂となり、1955年には省立台南社教館となりました。その後修復工事が行われ現在に至ります。
一見すると洋館のような台南公会堂。台南市政府と同じで屋根の形はマンサード屋根なのですが、その屋根はフレンチスタイル。そしてその上に瓦が載っていて、イオニア式の柱と共に特徴的な外観となっています。この特徴ある台南公会堂に向かって左側に小道があり、入り口に「柳屋」と書いてあります。ここを入って左側に「十八卯茶屋」があります。
台南公会堂の敷地内にある「十八卯茶屋」は、1929年、柳下勇三氏によって、食堂として建てられました。この食堂は、後に「柳屋」と呼ばれるのですが、台南市文化局から借り受けた「奉茶」のオーナーによって「柳」の字を分けて「十八卯」と名付けられ、2012年にオープンしました。「十八卯茶屋」に着くと、まるで一昔前にタイムトリップしたかのよう。懐かしさが漂います。
歴史ある「十八卯茶屋」は外壁に雨避けの構造がそのまま残っていたり、室内空間と外の庭との景色との調和が美しく、建物と風景だけでも楽しめますが、更にこちらで楽しめるのが茶芸。台南の町歩きに疲れた時、そして夕方ちょっと涼みたい時は、レトロな空間「十八卯茶屋」で茶芸がおススメです!
茶芸を楽しみたい方は、店頭にある茶葉を購入します。茶葉は一つ200元〜。一見小さいように見えますが、一回訪れただけでは使い切れない量です。缶をいただけるので、それに入れて持ち帰ることができます。この茶葉代に茶水代を一人100元払うと、茶芸セットを借りることができ、茶芸を楽しめます。お湯は足りなくなったら沸かしてもらえるので、心ゆくまでゆったりと茶芸を楽しむことができます。
茶葉には、烏龍茶、四季春茶、鉄観音、普洱茶などなど…色々な種類があります。包装もレトロでお土産にもピッタリなので、店頭でゆっくり見てお気に入りを見つけてくださいね。
「十八卯茶屋」の奥にある中国式庭園である「呉園」も、日本時代は台南公会堂の一部となりました。「呉園」は、清の時代の道光年間(1828年頃)に呉尚新によって造られ、当時は「紫春園」と呼ばれ、四大名園と言われた庭園です。「十八卯茶屋」で台湾茶を楽しんだら、中華スタイルの庭園で写真を撮ったりしながら、散策してみましょう。
茶芸の時間がない方はメニューにあるドリンクのオーダーもできます。台南を訪れたら、「十八卯茶屋」にちょっと立ち寄ってレトロな雰囲気の中で夕涼みを楽しんでみませんか。古都台南で、思い出に残る優雅な一時が過ごせますよ!
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