静岡「浜松」音楽と楽器の街の魅力!日本洋楽器生産の歴史も!

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静岡「浜松」音楽と楽器の街の魅力!日本洋楽器生産の歴史も!

静岡「浜松」音楽と楽器の街の魅力!日本洋楽器生産の歴史も!

更新日:2017/11/30 19:00

KISHI Satoruのプロフィール写真 KISHI Satoru 岬の狩人、伝記研究者、旅するパンクス

ジャズピアニスト・上原ひろみ、ももクロの百田夏菜子の出身地を御存知でしょうか。答えは静岡県浜松市。そして、その浜松には、ヤマハや河合楽器製作所、ローランド、ボスなど楽器メーカーの本社が数多く集まっています。さらに世界の楽器が展示される国内唯一の公立楽器博物館「浜松市楽器博物館」も。浜松が日本での洋楽器生産の中心地になった背景も含めて、音楽と楽器の街・静岡「浜松」の魅力を御紹介致します。

ヤマハの創業者・山葉寅楠と浜松、楽器との出会い

ヤマハの創業者・山葉寅楠と浜松、楽器との出会い

写真:KISHI Satoru

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1851年(嘉永4年)、現在の和歌山に生まれた男児は、成長した後に長崎で時計づくりの技術を学びます。次に大阪に移って医療器械の修理工となり、1884年(明治17年)に静岡・浜松へと赴任。

副業として時計の修理なども請け負っていた折、音の出なくなった浜松尋常小学校のオルガンを直して欲しいとの依頼が。故障の原因は、アッサリと2本のバネの破損と分かり修理完了。構造が分かったので、今度は自分でオルガンを安く作ろうと決意します。

ヤマハの創業者・山葉寅楠(やまは とらくす、1851年〜1916年)と浜松、そして楽器との出会い。オルガン製作の後には、ピアノの国産化へと導いていきます。

浜松市最大の音楽総合専門店ヤマハミュージックの浜松店が浜松駅の北口から約5分の場所にあるので、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。またさらに北側にはヤマハの本社もありますよ。

河合楽器製作所の創業者・河合小市

河合楽器製作所の創業者・河合小市

写真:KISHI Satoru

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1897年(明治30年)、11歳の少年が山葉寅楠の設立した「日本楽器製造(現在のヤマハ)」に入ります。少年の名前は、河合小市。後に「河合楽器製作所」の創業者となる人物。二人は切磋琢磨し日本の楽器製造の草創期に様々な発明と技術革新をもたらす事になります。そして、1900年(明治33年)には国産ピアノを完成させたのです。

1916年(大正5年)、師であり父とも慕った山葉寅楠が亡くなった後、最終的に河合小市は製造部門の最高責任者にまでなります。日本楽器製造を離れ、1927年(昭和2年)には「河合楽器研究所」を設立、1929年(昭和4年)に「河合楽器製作所」と改称。
グランドピアノ、アップライトピアノ等を製造し、「日本楽器製造」と共に日本の二大楽器メーカーとして多くの業績を残してきたのです。

河合楽器製作所の本社は浜松駅の南側ですが、北側にはカワイ音楽教室の浜松センターがあります。“KAWAI PIANO”と大きな看板が目印。楽器・音楽の街の雰囲気が醸し出されています。

ハーモニカを模した「アクトタワー」と大中2つのホールを持つ「アクトシティ浜松」

ハーモニカを模した「アクトタワー」と大中2つのホールを持つ「アクトシティ浜松」

写真:KISHI Satoru

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音楽・楽器の街をイメージして、ハーモニカをモチーフに設計された「アクトタワー」。地上45階建て、約212メートルの高さを誇るランドマークタワーです。「オークラアクトシティホテル浜松」や「ショッピング街・レストラン街」などがあるので、宿泊や買い物、食事と非常に便利。

また「アクトタワー」の西側には、コンサートやオペラなど各種の舞台芸術が催される“大ホール”、クラシック音楽に最適な音響設計がなされ、ステージにパイプオルガンを備えた“中ホール”のある「アクトシティ浜松」。

屋外には“音楽広場”や“ショパンの丘”など憩いの場が設けられているので、散策や休息に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

そして、「アクトタワー」の斜め向かいには、世界の楽器や音楽を紹介する博物館「浜松市楽器博物館」があります。

世界の楽器や音楽に触れる「浜松市楽器博物館」

世界の楽器や音楽に触れる「浜松市楽器博物館」

写真:KISHI Satoru

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一般的に琉球音階と呼ばれるものがあります。ドレミファソラシの7音の中から、レとラの2音の無い、ドミファソシの5音による音階。そこから沖縄の独特の雰囲気を醸し出す旋律が、三線(さんしん)から生まれます。

一方、力強くバチで弦を弾いて、テンポの速い曲調を奏で似たような形の楽器を使う青森県西部の音楽・津軽三味線。二つを比較すると、その違いがよく分かるかと思います。このように日本でも土地が異なれば、楽器や音楽も変化します。

世界の国々で考えれば、当然の事。各国の楽器を約3300点収蔵し、約1300点を展示する博物館が、日本の洋楽器生産中心地としての歴史と伝統を持つ静岡県浜松市にあります。国内で唯一の公立楽器博物館「浜松市楽器博物館」です。

展示品の前にはヘッドフォンスタンドが、壁面には小型液晶モニタが設置され、その楽器の音色と共に演奏時の様子も観賞できます。

“体験ルーム”と“キッズ向けワークシート”

“体験ルーム”と“キッズ向けワークシート”

写真:KISHI Satoru

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「浜松市楽器博物館」の1階、東側の奥にはシンセサイザーやエレキギターなどの電子楽器の展示されています。先述のヤマハや河合楽器のピアノを始め、オルガンやハーモニカなどの国産洋楽器へと続きます。

楽器類は原則としてガラスケースを使用しない展示方法で、間近で楽器の質感を味わえるのも「浜松市楽器博物館」の特徴のひとつ。その他に毎日数回、展示品の楽器の解説及び演奏や、日曜日には約30分のガイドツアーが2回実施されています。

不定期で日曜日、祝日にはミニコンサートなども行われているので、詳しい情報は下部関連MEMOにあります公式サイトへのリンクより御確認下さい。

さらに奥には、各種の楽器を観たり、沢山の音楽を聴いたりした後には嬉しい“体験ルーム”も。子供も大人も遊べる様々な楽器が揃っています。

また「浜松市楽器博物館」では、15種類の“キッズ向けワークシート”が準備されているのもポイント。楽しく楽器や音楽の事を学べる素敵なアイディアがキラリ。お子様と一緒に博物館の探検に出掛けてみてはいかがでしょうか。

音楽と楽器の街・静岡「浜松」の魅力のまとめ

浜松では古くから大凧揚げの有名な“浜松祭り”があります。また綿花の生産地であり、綿織物作りも行われていました。大凧や機織り機の職人も自然と育った土地柄。

そのような職人技術の背景も楽器の生産が根付いた要因と考えられます。そのような技術畑から、スズキの創業者・鈴木道雄(すずき みちお、1887年〜1982年)やホンダの創業者・本田宗一郎(ほんだ そういちろう、1906年〜1991年)も。

音楽に目を転じれば、近年では世界で活躍するジャズピアニスト・上原ひろみ(1979年〜 )、ももいろクローバーZの百田夏菜子(ももた かなこ、1994年〜 )も静岡県浜松市の出身です。

技術と音楽とが結び付き、日本の洋楽器生産の中心地となった街、またアーティストも輩出している静岡県浜松市を訪れて、是非その空気に触れてみて下さい。

以上、数多くの楽器メーカーの本社や「浜松市楽器博物館」のある、音楽と楽器の街・静岡「浜松」の魅力の御紹介でした。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/06/27 訪問

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