山々と清澄な水から生まれた信州大町市「美麻」のグルメを味わう

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山々と清澄な水から生まれた信州大町市「美麻」のグルメを味わう

山々と清澄な水から生まれた信州大町市「美麻」のグルメを味わう

更新日:2016/07/02 19:22

和山 光一のプロフィール写真 和山 光一 ブロガー

3000M級山々が連なる北アルプス、その北アルプスの雪解け水が小さな川となって美味しい水を運んでくれる「岳と水のまち」信州大町市。その北東に位置する旧美麻村(現大町市美麻)は、昭和30年代頃までは麻栽培が盛んに行われていて、村名も美しい麻畑に由来します。寒暖の差がある気候と山麓の澄んだ空気、豊富で清冽な水から生まれる、歴史ある「新行そば」やこだわりの「美麻珈琲」で心とお腹を満たしてはいかがですか。

大町の澄んだ水で、煎りたて、挽きたて、淹れたて珈琲が味わえる「美麻珈琲」

大町の澄んだ水で、煎りたて、挽きたて、淹れたて珈琲が味わえる「美麻珈琲」

写真:和山 光一

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北アルプスを望む中山高原に建ち、木々の緑と馴染む「美麻珈琲」の建物は、兵庫県の人気パティスリー「サント・アン」の創業者であるオーナーの塚口肇さんが友人たちと手がけたストロー・ベイル・ハウス(藁の家)。県道31号線から小さな美麻珈琲の看板を信じ細い山道を上ると現れる、やわらかな色の漆喰外壁と茶色い屋根の色合いが、香り高いコーヒーを出す店のイメージをふくらませます。

大町に山村留学を経験したことのある信州を愛する娘さんとともに、「煎りたて、挽きたて、淹れたて」のコーヒーにこだわり、2008年の夏に美麻の地で店をはじめました。より良い豆を提供するために、豆の選別は手によるハンドピッキング、店内で焙煎し、その日使う量しか焼かないこだわりようです。注文が入ってから丁寧にドリップした珈琲は、鮮度の良い上質な豆の香りと豊かな味わいがあり、遠方からも足繁く通う常連さんも多くいますよ。

「美麻ブレンド」と「サント・アン トリュフケーキ」のベストマッチを是非

「美麻ブレンド」と「サント・アン トリュフケーキ」のベストマッチを是非

写真:和山 光一

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階段を上って店内にはいると右手のショーケースには美味しそうな自家製ケーキ数種類と珈琲豆が冷やされていて、喫茶で飲める豆は上に置かれた瓶に入っています。店内にはアンティークなテーブル席が3卓、その奥のスウェーデン製のソープストーン暖炉のそばの広いソファー席にはオーナーおすすめの本や写真集が並びます。シックに統一され落ち着いた大人の上質空間で珈琲をいただくことができるゆったり寛げるお店です。

4種をブレンドした「美麻ブレンド550円」は深みのある味わいながら強すぎないのが特徴で、水は大町ならではの「女清水」居谷里湿原の湧水を使っています。「サント・アン トリュフケーキ450円」と一緒にいただいてみてください。アーモンドプラリネ入りのスポンジとガナッシュのまろやかな口どけが珈琲の深みに合う、三角屋根の形のケーキです。

中山高原を眺めるベランダの特等席

中山高原を眺めるベランダの特等席

写真:和山 光一

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晴れた日には美味しい空気を吸いながら、目の前の中山高原を望むベランダでの珈琲タイムもおすすめです。以前はスキー場でしたが、現在はナショナルトラストが管理して春は菜の花が、秋は蕎麦の花が咲き誇ります。

復活した美麻のそば畑と今も変わらぬ絶品そば

復活した美麻のそば畑と今も変わらぬ絶品そば

写真:和山 光一

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北アルプスを望む風光明媚な山間の里に開ける美麻新行地区。標高900Mを超える寒冷地では、昭和30年代頃まで衣類を織るための欠かせない原料としての大麻とそばの栽培が盛んな地域でした。しかし戦後化学繊維への移行もあり大麻栽培が消滅し、そば栽培も激減していったなか地元の有志により「新行そば」が復活したのでした。

冷涼な気候と寒暖差、霧などが美味いそばを生み出す条件が揃う新行地区は、信州の中でも指折りの名産地として知られています。そして清冽な水を使い打った品質の高いそばは、どこか懐かしい独特な風味が生きています。晩夏になるとそばの花が咲き乱れ、新蕎麦の季節である毎年10月10日〜20日開催の「新行そば祭り」では、秋に収穫された地元産のそば粉を使った新そばが、新行地区のそば店や民宿で味わえると全国から人々が押し寄せるほど盛況を極めます。

心に響く香り高いそばの風味「山品」

心に響く香り高いそばの風味「山品」

写真:和山 光一

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民宿としてスタートし、旅人にそばを振舞ってきたのが始まりという「山品」。新行高原でうまいそば屋と聞くと、必ず名前があがるのががこのお店です。築60年ほどの農家の居間に通されると、全席畳部屋の店内には芸能人をはじめ、政財界の名士の色紙が賑やかに壁を彩ります。

寛いだ空間で供される自家栽培の玄そばを石臼で挽き、ミネラル分が豊富な湧水で打つ二八そばは、冷涼な風土に育まれた独特な甘みと風味が生きています。早くても二か月熟成させた「かえし」と厳選のかつお節と昆布からとるだしで仕上げたそばつゆは、甘皮を挽き込んだ喉ごしの良いコシのあるそばとの相性も抜群です。

お勧めは数量限定の十割そば(800円)。通を何度も唸らせる上品な香りとコシを持ったそばは細打ちで喉ごしも良く、食べるほどに味わい深さが広がります。ねぎ味噌が香ばしいそば薄焼きやとろりんとした舌触りのそばがきも絶品なので是非いっしょに味わってください。

黒部アルペンルートと白馬への中継地点「美麻」

北アルプスをはじめ山々に囲まれた大町には、いくつもの温泉が湧き出し、古くから登山者や湯治客を受け入れてきましたが、美麻エリアにもぽかぽかのいで湯があります。長野市と白馬をつなぐ「オリンピック通り」沿いにある「道の駅 ぽかぽかランド美麻」に併設された美麻温泉は、泉質がアルカリ性単純温泉で雄大な景色が楽しめる露天風呂が評判の施設です。

また美麻の山深く、山の緑に抱かれた静寂な場所にある信州美麻温泉では、肌の炎症を抑え、やけどや切り傷にもよいとされる泉質で、湯あがりの肌がなめらかになると言われる炭酸水素硫酸塩冷鉱泉に浸かれます。木食僧「単衣木食故信上人」の名に由来した「もくじき荘」の露天風呂がくつろぎを与えてくれますよ。

長野からは特急バスに乗り込みオリンピック道路経由で「道の駅 ぽかぽかランド美麻」まで一時間、ここから行き先よって二手にわかれます。白馬八方方面はそのまま県道33号で直進し、30分程で八方BTに着きます。黒部アルペンルートの入口扇沢へは、すぐの交差点「青具」で左折し、県道31号線を新行高原を通ってさらに一時間で到着します。

黒部アルペンルートや白馬の行き帰りに是非立ち寄って美麻グルメを味わってみて下さい。きっと旅の彩りを飾ってくれますよ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/07/05−2016/06/19 訪問

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