熊野の神々が宿る奇岩は究極のパワースポット 〜花の窟・鬼ヶ城(三重県熊野市)

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熊野の神々が宿る奇岩は究極のパワースポット 〜花の窟・鬼ヶ城(三重県熊野市)

熊野の神々が宿る奇岩は究極のパワースポット 〜花の窟・鬼ヶ城(三重県熊野市)

更新日:2013/09/25 15:26

津田 泰輔のプロフィール写真 津田 泰輔

熊野の地は古来より神聖な場所として人々の信仰を集めてきた。日本各地より熊野本宮を目指して多くの人々が訪れるため、至る所に街道が築かれて、それが熊野古道として今も残っている。
日本書紀や古事記にも熊野の地はたびたび登場し、神々にまつわる逸話が多いのが特徴である。きっと独特の自然地形に昔の日本人は神様の姿を想起させてきたのだろう。

日本一長い砂礫海岸「七里御浜」

日本一長い砂礫海岸「七里御浜」

写真:津田 泰輔

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熊野灘に面した海岸線は七里御浜と呼ばれ、全長22kmにわたって広がっており、砂礫海岸としては日本一の長さである。
七里御浜は通常の砂浜ではなく砂利が転がった浜で、海も急に深くなっているので遊泳禁止になっているのだが、そのために訪れる人も少なく、見渡す限りの海岸線の絶景を楽しむことができる。
「日本の白砂青松百選」「21世紀に残したい日本の自然百選」「日本の渚百選」「日本の名松百選」と数々の景勝地として選ばれているほか、ウミガメの産卵地としても知られている。
また、夏には多くの観光客を集める熊野大花火大会の会場にもなっている。

海に向かって吼える「獅子巖」

海に向かって吼える「獅子巖」

写真:津田 泰輔

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七里御浜に向かって咆哮する巨大な獅子の形をした獅子巖。
誰かの彫刻で作ったのではなく、自然に造られたのだからなんとも不思議な岩である。
実は近くにある大馬神社の狛犬でもあり、そのために大馬神社には狛犬が置かれていないという。
波によって岩が浸食されてできたというが、ここまでの高さまで波が上がって来る事があるのだろうか。

波の侵食でできた奇妙な地形「鬼ヶ城」

波の侵食でできた奇妙な地形「鬼ヶ城」

写真:津田 泰輔

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獅子巖から少し北に行ったところには鬼ヶ城という場所がある。波によって浸食された岩肌はなにかに溶かされたような禍々しい形をしていて、まさに鬼が住処にしていた城のような場所になっている。
駐車場やお土産屋さんもあり、海岸線を1kmほど周回する遊歩道が作られているので、簡単に見学できるようになっている。

鬼の口の中のよう

鬼の口の中のよう

写真:津田 泰輔

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遊歩道を進んでいると洞窟状にぽっかり穴の開いた空間がある。
岩肌がなんともおどろおどろしいので、鬼の口の中に入ってしまったような感じになる。
他にも歩いていると岩の上から恐らく湧き水だと思われる水が流れ落ちてきたりする場所もあり、岩自体が何かの生き物のようにも思えてしまう。

ちなみにこの鬼ヶ城の頂上には昔に作られた城跡もあり、さらにそこから熊野古道の松本峠つながる道もある。

イザナミの墓「花の窟」

イザナミの墓「花の窟」

写真:津田 泰輔

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鬼ヶ城の南には花の窟神社がある。
ここのご神体は大きな岩で、日本書紀ではイザナミの墓とされている。
イザナミとは、日本を作った国産みの神様で、古事記によると、イザナキとともに日本の国土を混沌の中から作り上げた最初の神となっている。
イザナミとイザナキは日本の各地に祭られる神々を生み出し、伊勢神宮に祭られている天照大神も彼らによって生み出されたとされる。
つまりは日本誕生の根本たる神様という事になる。

花の窟神社の境内を進み、花の窟の前に出ると、辺りは神聖な雰囲気に包まれる。
目の前には巨大な岩。そしてその岩につたう植物のツタが、心臓を包む血管のように見えて、岩自体が生命を持ったような感覚になる。
雰囲気というのはなかなか文字では伝わらないので、一度実際に訪れて体感してみて欲しい。

不思議な岩には神様が宿る

昔から神社のご神体には大きな岩が選ばれていたりすることが多い。誰もが神社の奥の大岩にしめ縄が巻かれているのを見たことがあるだろう。
今まではそれを見てもなんとも思っていなかったが、ここ熊野の岩には本当に生命が宿っているように思えてしまう。

この辺り一帯は、伊勢湾に台風が北上したりすると、かなりの暴風と高波に襲われる場所である。雨や波が岩を浸食し、見たこともないよな奇妙な岩を造り出していったのだろう。

現代の人でも何かのパワーを感じてしまうような場所なので、昔の人々が神様の存在を意識するのは不思議なことではない。

現代の生活に疲れたら、古代から続く聖地で神々の宿る岩を巡る旅でパワーをもらってはいかがだろうか。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2012/05/05 訪問

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