"白い虹"も見られる!? 山小屋に泊まってこそ会える尾瀬の絶景!

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"白い虹"も見られる!? 山小屋に泊まってこそ会える尾瀬の絶景!

"白い虹"も見られる!? 山小屋に泊まってこそ会える尾瀬の絶景!

更新日:2016/07/05 10:22

五十嵐 英之のプロフィール写真 五十嵐 英之 旅行ライター&カメラマン

群馬・福島・新潟の3県にまたがる日本最大の高層湿原・尾瀬。2000m級の山に囲まれた盆地に沼や湿原、池塘が点在し、豊かな自然を残す貴重なエリアとして特別天然記念物に指定されている。

そんな尾瀬を満喫するには、山小屋に泊まるのがオススメ。
日帰りハイカーで賑わう湿原も夕刻には静寂を取り戻し、日中とは一味も二味も違う神秘的な姿を見せてくれる。

泊まらなきゃ見られない、尾瀬の絶景に会いに行こう。

会えたらラッキー! 早朝に出現する幻の白い虹って!?

会えたらラッキー! 早朝に出現する幻の白い虹って!?

提供元:尾瀬檜枝岐温泉温泉観光協会

http://www.oze-info.jp/地図を見る

虹といえば7色のレインボーカラーが当たり前だが、尾瀬では「白虹(はっこう)」と呼ばれる色彩がない「白い虹」が出現することがある。

通常の虹は大気中の雨粒がプリズムの役目をし、太陽光を分解して7色の帯を創りだすが、白い虹は雨粒よりももっと粒子が小さい霧粒や雲粒によって発生する現象。粒が小さいため、うまくプリズム効果が起こらず白っぽい虹として出現するのである。

早朝は濃霧に包まれることが多い尾瀬では、この白い虹に会える確率が高い。当日の天候が晴れで、霧に包まれた早朝の湿原に太陽光線が差し込んでくる時がチャンス!
山小屋に泊まった人だけが会える絶景だ。

尾瀬の本来の姿に会えるのが山小屋泊まりの魅力!

尾瀬の本来の姿に会えるのが山小屋泊まりの魅力!

写真:五十嵐 英之

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ニッコウキスゲが湿原を黄色に染め上げ、ウメバチソウやワタスゲなど希少な高山植物が無数に咲く7〜8月は、尾瀬ハイキングのハイシーズン。それだけに週末を中心にたくさんのハイカーで木道は混雑し、植物観賞や写真撮影も思うようにならないという場合も多い。

山小屋に宿泊すれば、そんな悩みもノープロブレム!
尾瀬を訪れる人の8割は日帰りハイカーなので、午後3時くらいにはほとんどの人が帰途に着く。それからが尾瀬の本当の姿を満喫できる時間帯だ。残照に輝く幻想的な池塘群、聞こえるのはその上を吹き渡る風の音だけ。そして夜には驚くほどたくさんの星たちが空を覆い尽くす。
時間とともに移り変わる大自然の絶景を独り占めできるのだ。

ルールや設備を知って山小屋ライフを満喫しよう

ルールや設備を知って山小屋ライフを満喫しよう

写真:五十嵐 英之

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尾瀬には約20軒の山小屋があり、山ノ鼻や見晴十字路、尾瀬沼など湿原探勝の基地となる場所を中心に点在している。自分の歩くスケジュールと照らし合わせて選ぼう。

希少な自然が残る尾瀬だけに、山小屋にも独特のルールがある。まず自然保護のため石鹸やシャンプーは使用不可なので、水を使わないシャンプーや濡れティッシュを持参すると便利。到着は16時までに、時間と順番を守っての入浴、布団は自分たちで敷く、21時消灯などのルールも厳守しよう。

常識的なルールさえ守れば、自然好きにとって山小屋での滞在ほど楽しいものはない。地元の食材で手作りされた夕食を宿泊者全員で囲み、食後は同泊者・スタッフとコーヒーやアルコールを楽しみながら花や山の話で盛り上がる。初対面でもあっという間に仲間になれるのが、山小屋の魅力だろう。

宿泊料は1泊2食1万円前後のところが多い。いずれの山小屋も営業期間は4月下旬〜10月下旬なので、予約はお早めに。
写真は原の小屋での夕食風景。

泊まるだけじゃない 山小屋の便利な活用術

泊まるだけじゃない 山小屋の便利な活用術

写真:五十嵐 英之

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山小屋は宿泊場所としてだけではなく、さまざまな活用法がある。
大半の山小屋は食堂も兼ねていて、散策途中の休憩場所としても利用価値が高い。ラーメンや丼物といったランチメニューのほか、ソフトクリームや甘味、尾瀬の名水で入れるコーヒーなどが味わえ、中にはその山小屋の名物料理を楽しみに訪れるハイカーもいるほど。

また高層地帯に位置する尾瀬では、晴れていても急に雨が降ってきたり気温が下がったりと、急激な天候の変化に遭うことも少なくない。そんな時は山小屋が貴重な避難場所になるだけでなく、尾瀬の自然を熟知したスタッフの助言も受けられる。
もちろんトイレ休憩もOK。なお、尾瀬のトイレはすべてチップ制なので小銭の持参を忘れずに。トイレットペーパーも常備していないので注意が必要だ。
写真は山の鼻小屋の名物・上州麦豚丼。

宿泊して時間を有効に使えるからこそ、ゆっくり鑑賞できる貴重な高山植物

宿泊して時間を有効に使えるからこそ、ゆっくり鑑賞できる貴重な高山植物

写真:五十嵐 英之

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日帰りで尾瀬を訪れた場合、帰りの時間を考えると湿原を散策できるのはせいぜい3時間程度。それでは広大な尾瀬を満喫できるとは言い難い。なぜならたくさんの人が訪れにくい尾瀬の中心部にこそ、貴重で珍しい高山植物が多いからだ。

シダ類以上の高等植物が約900種類も確認されている尾瀬では、オゼソウやオゼヌマアザミなどここでした見られない固有種も多い。中でも北海道と尾瀬だけに生育する食虫植物「ナガバナモウセンゴケ(写真)」は必見。この植物が発見されたことによって尾瀬の自然保護運動が広まり、計画されていたダム建設が中止になったという、尾瀬の救世主でもある。
帰りの時間を気にせず、ゆっくり尾瀬ならではの植物を鑑賞しよう。

尾瀬探勝は万全の装備と服装で

盆地なので比較的平坦な場所が多い尾瀬だが、そこは標高1500m前後の山岳地帯だけに平地よりも紫外線が強く、天候・気温も急激に変化する。特に長い時間尾瀬で過ごす宿泊ハイキングの場合は、日帰りよりも万全な装備が必要だ。

真夏でもフリースやヤッケなどの防寒具と雨具は必需品。また湿原地帯の木道はしっかり整備されているが、至仏山や燧ヶ岳への登山や、見晴から尾瀬沼へ抜ける白砂峠など未舗装の山道も多い。
スケジュールと目的を考慮した装備が肝心だ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/07/02−2015/07/03 訪問

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