更新日:2014/02/10 12:24
写真:堀内 京子
地図を見る豊かな自然と奥深い歴史を感じさせる世界遺産「熊野古道」、古くから熊野詣の途中に多くの巡礼者が「湯の峰温泉」にて湯垢離(ゆごり)を行って身を清め、旅の疲れを癒しました。湯の谷川沿いにある湯筒は90℃の源泉が湧き、卵や野菜をネットに入れてしばらくすると美味しい温泉玉子や茹で野菜が出来上がります。
「つぼ湯」は公衆浴場の受付にて番号札を受け取り、順番待ちをします。休日などは順番待ちが長くなりますので到着されたら早めの受付がお勧めです。入浴料金は750円ですが、公衆浴場の薬湯(380円)または一般湯(250円)のどちらか1ケ所にも入浴できるので湯巡りされる方にはお得です。受付前には温泉汲み場があり、料金は10リットル100円から。
写真:堀内 京子
地図を見る「つぼ湯」の建物は湯小屋という印象でとても素朴な雰囲気、浴場も簡素な造りになっています。天然の岩をくり抜いて造られた浴槽は2人浸かるといっぱいになるサイズ。1日に7回も湯の色が変化すると言われており、この時は青みのある綺麗な色をしています。
その昔、重い病にかかった小栗判官がこの湯に浸かって、薬効により死の渕から息を吹き返し全快したという伝説「小栗判官照手姫物語」が残り、浄瑠璃や歌舞伎の世界で語り継がれています。伝説、そして世界遺産に登録された貴重な「つぼ湯」の入浴をぜひ楽しまれてください。
【温泉データ】
営業時間/6:00〜21:30(30分時間制)
入浴料金/750円
泉質/含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉・塩化物泉
源泉温度/52.8℃
写真:堀内 京子
地図を見る「旅館あづまや」は江戸時代の創業、昔ながらの和風情緒溢れる造りの宿です。客室は槙・桜・梅など部屋名にちなんで室内の床柱には同一の銘木が使い分けられて、随所にこだわりを感じます。湯の谷川に面した客室は縁側から温泉街が見え、眺めも良くて寛げます。
浴場は大浴場と小浴場の2ヶ所があり、朝は男女入替えになります。3つの自家源泉から湧出する新鮮な温泉をゆっくり満喫しましょう。大浴場は趣のある「槙風呂」、加水せずに適温に冷ました「さまし湯」、温泉の蒸気を使ったミストサウナ「蒸し風呂」、庭園風の露天風呂があります。家族風呂も2室完備、宿泊者は無料で利用できます。
【温泉データ】
外来入浴時間/13:00〜15:00
入浴料金/700円
泉質/含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉・塩化物泉
源泉温度/92.5℃
写真:堀内 京子
地図を見る食事もこの宿の魅力です。温泉水を使った食前酒(ゆず酒)を始め料理にも温泉水が使われ、彩りの良い前菜・鯖寿司・お造り・野菜の炊き合わせ・小鉢・太刀魚巻きなども並びます。宿オリジナルの「コーンとかぼちゃの茶碗蒸し」はクリーミィな美味しさ。
鮎の塩焼きは身がふっくらと焼き上がっています。温泉しゃぶしゃぶでいただくブランド牛「美熊野牛」は肉厚で柔らか、何度でも食べたくなる美味しさです。朝食には特製温泉粥や湯豆腐・温泉卵などが並び、温泉水で炊きあげたご飯はツヤツヤと輝いています。
「旅館あづまや」は良質の温泉はもちろん、温泉水を使った滋味溢れる料理も魅力的です。スタッフの方から「体の内と外から温泉を味わってくださいね」と案内されましたが、その通りに味わえる素晴しい宿だと思います。
周辺の温泉は、西日本最大級の露天風呂として有名な「渡瀬温泉」、川を堰き止めて造る仙人風呂(冬季限定)が人気の「川湯温泉」などもあります。近年はパワースポットとしても注目が高い「熊野古道」のウォーキングも人気です。観光を楽しみ、湯の峰温泉でゆっくりと癒される旅へぜひお出かけになりませんか。
この記事を書いたナビゲーター
堀内 京子
旅行もご当地グルメも大好き♪日頃は仕事多忙な毎日ですが休日にはフットワーク軽く、温泉や観光地へ出かけてリフレッシュしています。温泉巡りを続けてきた中で浸かった温泉は九州を中心に1,000湯を超えました…
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