格式と圧倒的な存在感!東京・神田駿河台「山の上ホテル」

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格式と圧倒的な存在感!東京・神田駿河台「山の上ホテル」

格式と圧倒的な存在感!東京・神田駿河台「山の上ホテル」

更新日:2016/07/01 09:56

瀧澤 信秋のプロフィール写真 瀧澤 信秋 ホテル評論家、旅行作家

東京の神田周辺といえば、大学や出版社などが多い文化の薫り高き街です。神田駿河台の高台に構える「山の上ホテル(HILL TOP HOTEL)」は、そんな立地もあってか、作家や文化人に愛されてきたホテルとして有名です。様々な新しい施設が登場する東京のホテルシーンにあって、その格式や独特のオーラをまとう存在感は別格。山の上ホテルのサービス、客室、グルメなどを紹介します。

一度見たら忘れられない「アール・デコ」の建築様式

一度見たら忘れられない「アール・デコ」の建築様式

写真:瀧澤 信秋

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山の上ホテルは、JR・地下鉄の御茶ノ水駅から徒歩5分。“山の上”という名のとおり坂の向こうに見える、直線的な外観の建物が「山の上ホテル」です。外観から館内まで、格式を感じるデザインが貫かれています。機能美ともいえるデザインは「アール・デコ建築様式」といわれます。

建物の設計は昭和12年(1937年)、ホテルの開業は昭和29年(1954年)と約80年前ですが、現代にも斬新で印象的な佇まいです。決してホテルの建物は大きくありません。どちらかと言えば“こぢんまりとしたホテル”です。とはいえ、そこに漂う格調の高さには、思わずピンっと背筋が伸びそうな凛とした空気感があります。

作家・文化人に愛されたホテル

作家・文化人に愛されたホテル

写真:瀧澤 信秋

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山の上ホテルといえば、昭和文壇名だたる作家の名前が連想されるでしょう。川端康成、三島由紀夫、池波正太郎といった有名作家に愛されたことでも知られています。実際、定宿として利用されていたといいます。たとえば、重厚感あるロビーのライティングデスクは、池波正太郎氏の好きなポジションだったとのこと。

作家がホテルに籠もることを「缶詰」と言います。作家や文化人に利用された理由としては、出版社が多い神田・神保町とホテルが近かったということもありますが、きっと“缶詰”になる時もリラックスできるホテルだったのでしょう。インターネットやメールはもちろん、ファックスすらなかった時代。締め切り前には、原稿を待つ出版社の人々がロビーに溢れかえったそうです。

全室異なるレイアウト

全室異なるレイアウト

写真:瀧澤 信秋

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山の上ホテルの客室は全部で35室。そのレイアウトは全て異なります。桜の木肌を生かしたオリジナル家具、手塗りのしっくい壁など、時を経ることでしか生まれない質感や存在感は、ホテルと共に過ごしてきたモノやデザインへの敬意すら覚えます。

今、ホテル業界は活況を呈していますが、訪日外国人団体客がお得意様です。そんなブームはどこへやら、山の上ホテルの主たる客層は日本人の常連客。和洋折衷の雰囲気を醸し出すホテルなので、外国人客には人気なのだろうと推測されますが、全35室では団体で押し寄せる外国人客は受け入れようがないのでしょう。ホテル全体に漂う落ち着いた雰囲気は、そうしたことも理由になるのかもしれません。

文人に愛されたレストラン

文人に愛されたレストラン

写真:瀧澤 信秋

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小規模なホテルですが、食通で名高い池波正太郎氏が愛したという「てんぷらと和食 山の上」をはじめ、フレンチや鉄板焼き、中国料理など7つの直営レストラン&バーを設けています。

「鉄板焼 ガーデン」や「バー ノンノン」もまた池波氏が愛した場所とのこと。昨今“作られる”小洒落たダイニングは多くありますが、一朝一夕には作ることができない、「歴史」を積み重ねてきたレストランの重厚感には圧倒されます。

案内板がないホテル!?

案内板がないホテル!?

写真:瀧澤 信秋

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山の上ホテルの館内には「案内板」がほとんどありません。お手洗いの位置などを示すものはありますが、一般的なホテルに見かける丁寧に行き先が記された掲示がほとんどないのです。

それもそのはず、ホテル内の随所にスタッフが立ってゲストを案内しているのです。山の上ホテルで感じるスタッフとの独特の距離感、あたたかな雰囲気の秘密は、こうしたところにもあるのでしょう。丁寧にゲストの手助けをすることを大切にしているといいます。

おわりに

和洋折衷という一言では表現できませんが、山の上ホテルは洋風の中に和風の良さを採り入れるホテル。また、「西洋のホスピタリティ」と「日本のおもてなし」を感じるホテルです。東京のど真ん中にいながらのゆったり時間を過ごしてみませんか?

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/04/10−2016/04/11 訪問

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