写真:古都の U助
地図を見る花傘巡行のおススメ鑑賞ポイントに、八坂神社前、「祇園」の交差点付近があります。ここは前祭も後祭も山鉾巡行は通過しない「花傘巡行独自の見学ポイント」なのですが、色鮮やかな八坂神社の門を背景に行列が神社から出て来る様子を見るのは、感動もひとしおです。
「花傘巡行」は毎年7月24日に行われる、約50年の歴史を持つ行事。(小雨決行)
例年子供神輿がまず出発し、その後金・銀の獅子舞や、巫女装束の神饌行列(しんせんぎょうれつ)がやってきます。神饌とは神様へのお供え物のことで、彼女たちは八坂神社へ戻った後、神様へお供え物を運びます。
写真:古都の U助
地図を見るこちらは、八坂神社門前を行く花傘娘の行列です。花傘娘は、京都きものの女王に選ばれた女性が搭乗する織商鉾の前を歩く、現代着物を着た女性たちで構成されます。身にまとう着物は爽やかな「絽」や「紅梅」など。可愛らしい花傘は頭に被らず手に持つこともあり、間違いなく歩いている方は暑いのでしょうが、なぜか見た目には涼しげに見えてしまうのは着物の不思議な魅力の1つ。
色とりどりの衣装も美しい祇園祭り花傘巡行は、着物好きにとっても見逃せないイベントです。
写真:古都の U助
地図を見る花傘娘の行列に続き、京都きものオーディションでミスきものに選ばれた女性4人が、京都きものの女王として織商鉾に乗ってやってきます。きものの女王は上古・奈良・平安時代の装束をそれぞれ身にまといます。花笠娘とあわせて行列は30人程。何とも華やかで見ごたえがあります。
織商鉾の後ろに続くのは祇園甲部の花傘。花傘巡行の美しい見所はもちろん、女性陣や可愛らしい子供たちばかりではありません。それぞれの行列の花傘の美しい装飾も、注目していただきたいポイントです。
写真:古都の U助
地図を見る花傘巡行をほぼ最後まで見学したら、行列を追いかけるように鴨川を渡り四条通を西へ移動して下さい。花傘巡行と山鉾巡行のルートが重複しているのは四条通と御池通、河原町通りの各一部。(詳しい時間やルートは下記メモ欄から確認を。)
その中では2015年に歩道が綺麗に拡張された四条通が八坂神社から移動もしやすくおススメで、花傘巡行の後、山鉾巡行も見学することができます。
写真は四条京極にある「八坂神社御旅所」の前を通過する祇園甲部の舞妓さんたち。現在、祇園周辺には先斗町、祇園東、祇園甲部、宮川町の四つの花街があり、そのうち例年2花街が交代で花傘巡行に参加します。
(2016年は先斗町と祇園東が参加予定)
花傘巡行も総勢千人近い大行列。御旅所前では祭りのハイライトの1つ「くじ改め」が行われ、順番どおり巡行されているかの確認がされます。
写真:古都の U助
地図を見る花傘巡行では鷺踊の列も美しく見ごたえがあります。鷺踊は江戸時代中期一旦途絶えてしまいましたが、八坂神社鷺踊をルーツとしている島根県津和野の弥栄神社鷺舞を逆輸入し復活、再び京都祇園祭でも奉納されるようになりました。鷺踊の後ろは万灯踊の女子たちの行列で、やはり巡行のあと八坂神社で舞を奉納します。
提灯が並ぶ「八坂神社御旅所」は、神輿に移された神様が神幸祭から還幸祭まで留まる場所です。メディアなどでは各巡行が取り上げられることが多いですが、祭りの主役は神様が乗ったお神輿で、巡行はその露払いの意味合いがあります。
神輿はそれぞれ巡行の日の夕刻、移動が行われ、こちらも大変な熱気と人出の行事です。
八坂神社門前での場所取りは最前列を狙うならやはり最低でも30分ほど前には来ておいたほうが無難です。祇園交差点から西への移動については、歩くのもままならないという程の人ごみではないのでさほど無理なく移動できます。
四条通はアーケードもあるので、直射日光を避けることもでき、「辻回し」の行われる各交差点より最前列もずっとねらいやすいですよ。
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この記事を書いたナビゲーター
古都の U助
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