写真:肥後 球磨門
地図を見る「おんせん県おおいた」の最大の温泉地・別府の町を見下ろすようにそびえ立つのが、標高1375mの鶴見岳です。毎年春には海岸線の海抜0mから山頂まで登山する「べっぷ鶴見岳一気登山」が開催され、多くの参加者で賑わっています。もちろんこの日でなくても片道約12kmの車道を一切通らない登山道で、海抜0mから登山を愉しむことができます。
『登山は苦手』という方におススメなのが「別府ロープウェイ」です。大分自動車道別府ICから5分ほどの標高503mにある別府高原駅から、標高1300mの鶴見山上駅まで10分で頂上を目指すことができます。鶴見山上駅に到着するまでの間、別府湾を見下ろしたり春は桜、初夏はミヤマキリシマ、秋は見事な紅葉に染まる山、そして冬は霧氷を見ることができる大満足のロープウェイです。
一度に101人を運ぶゴンドラは通常20分おきに運転されていますが、繁忙期などは15分おきに変更される場合があり、また天候によって運航状況が変わることもあるので、事前にHPなどで確認することをお勧めします。
写真:肥後 球磨門
地図を見る山頂からは、鶴見岳に寄り添うようにそびえ立つ由布院温泉のシンボル「由布岳」が見えます。
「おんせん県おおいた」を代表する別府温泉と由布院温泉に温泉が湧くようになったいわれが、鶴見岳と由布岳の伝説に残っています。
山には姿形によって男山と女山があり、鶴見岳は女山、由布岳は男山です。由布岳と、そして同じく男山で九州の名峰「祖母山」が鶴見岳に恋をしました。鶴見岳は力強い祖母山よりも姿形のいい由布岳を選んだので、鶴見岳と由布岳は寄り添うようにたっているのです。そして鶴見岳と由布岳の仲が良すぎて熱々なので、別府と由布院に豊富な温泉が湧くようになったということです。
鶴見岳から由布岳、そして由布院温泉まで縦走できる登山道が整備されているので、健脚の方は伝説を思い浮かべながら歩いてみてはいかがでしょうか。
※熊本地震の影響で一部立ち入りが制限されている場所もあるので事前に情報を確認することをお勧めします。
写真:肥後 球磨門
地図を見る鶴見岳からは別府湾が一望でき、右手方向には野生猿で有名な高崎山も望むことができます。空気が澄んだ晴れた日には遠く四国の佐多岬も見渡せ、海沿いに立つ山ならではの絶景が広がっています。
ロープウェイの最終便は、冬期は16:30、夏期は17:00ですが、5月から10月にかけての週末はナイター営業を行っています。山上から観る100万ドルの夜景は、別府温泉の過ごし方の魅力の一つでおススメです。夜間営業日などについては別府ロープウェイのHPなどで事前に確認してください。
写真:肥後 球磨門
地図を見る山頂から南方向に目をやると、山の中にある湖が見えてきます。海抜約600mの高原にある周囲約2kmの志高湖で、白鳥、アヒル、カモが遊び、手漕ぎやペダル漕ぎのボートが浮かぶ静かなたたずまいの湖です。周囲にはキャンプ場も整備され、年間を通して多くの行楽客で賑わう別府を代表する観光地の一つです。
志高湖の南東側に花菖蒲の名所として名高い神楽女湖(かぐらめこ)があり、二つの湖は遊歩道で結ばれています。花菖蒲の開花時期には、湖面いっぱいが淡い紫色に染め上げられ神秘的な光景が広がるので、開花シーズンに訪れてみてはいかがでしょうか。
写真:肥後 球磨門
地図を見る志高湖の右手方向の森の中には大きな遊園地があります。ここは由布院温泉と別府温泉の中心に位置する森のリゾート施設「城島高原(きじまこうげん)パーク」で、およそ50年に渡ってゴルファーや宿泊客など多くの行楽客を出迎えている別府を代表するリゾート地です。
目玉は1992年に日本で初めて導入された木製のジェットコースター「ジュピター」で、松の木を6万本も組み合わせて作り上げたコースはまさに芸術品。全長1600m、 最大傾斜角度45度の木製コースターは、乗る前はちょっと怖いけど一度乗ると病み付きになるおススメのジェットコースターです。日本最初の木製ジェットコースターで絶叫してみませんか。
別府温泉といえば多くの方が「温泉」が一番の観光だと思われていますが、温泉街からちょっと足を伸ばせば素晴らしい景色が体験できる鶴見岳があります。ロープウェイの駐車場には九州各地の焼酎を集めた「九州焼酎館」もあるので、お酒好きの方にはおススメの施設です。
静かな自然が広がる志高湖でのんびり過ごしたり、城島高原で絶叫マシンやゴルフを楽しんだりした後に、別府温泉でのんびりと過ごしてみてはいかがでしょうか。
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(2024/9/16更新)
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