写真:結月 ここあ
地図を見る目黒雅叙園の百段階段で行われている「和のあかり×百段階段」では、祭り・アート・職人・伝統芸能の4つのジャンルを中心に、あかりを落とした文化財をやさしく照らし出す展示が行われています。日本らしい和のあかりが灯され、普段の百段階段とはまた違った雰囲気を醸し出しています。
こちらは一番最初の部屋「十畝(じっぽ)の間」。天井には23面の四季の花鳥画が描かれ、鴨居の部分には惜しげもなく螺鈿細工が施されています。墨絵師・西元祐貴氏の作品「龍棲の里 福井」が重厚感を高めています。
写真:結月 ここあ
地図を見る「漁礁(ぎょしょう)の間」には純金箔や金泥・金砂子が溢れ、観る者を圧倒します。また天井には、四季草花図・欄間には五節句が彫られています。
こちらでは「青森のねぶた祭り」をイメージにしたあかりが怪しく部屋を照らし、菊池華秋の天井の草花図や、尾竹竹坡原図の欄間の彫り物も、浮き出て見えます。
写真:結月 ここあ
地図を見るこちらが漁礁の間にある床の間。美しい美人画の両脇には、中国の漁礁問答の一場面が彫られた床柱がひときわ目を引きます。あまりにリアルすぎて少し怖いくらいですが、不思議なことにずっと観ていたい気持ちにもなります。
檜でできた床柱の彫刻は、まるで3Dのように今にも人が飛び出してきそうなくらいでしょう!ここは百段階段の中でも、一番豪華絢爛な部屋ですよ。
写真:結月 ここあ
地図を見る天井や欄間に磯部草丘の四季草花絵、瑞雲に煙る松原の風景が描かれている「草丘(そうきゅう)の間」。こちらは妖怪絵師・満尾洋之氏の「平成百鬼夜行立体絵巻」が、カラフルでユニーク!妖怪がたくさんいて、お子様も喜びそうな妖怪ワールドとなっています。
写真:結月 ここあ
地図を見る百段階段といっても、実際は99段しかないのです。縁起のいい奇数で99にしたとか、100という完璧な数字にしないほうがいいので99にしたのではないかなど、諸説があります。
こちらでは切り絵作家・早川鉄平氏の「息吹の森」が展示されています。壁には動物たちの切り絵が貼られ、モビールも風に揺られそのシルエットを壁に落とします。とても幻想的で素敵なんですよ。
その他、館内には迫力のある「石見神楽」や、可愛い金魚がいっぱいの「柳井金魚ちょうちん祭」オシャレな「美濃和紙あかりアート」など見どころがたくさん。普段は百段階段での撮影は制限がありますが、この「和のあかり×百段階段」のイベントでは嬉しいことに、年に1度の全時間帯写真撮影が可能になっています。
百段階段では、季節ごとにお雛様や華展などいろいろなイベントが行われています。普段はなかなか見学ができませんが、このようなイベントの時は、チケットの値段だけで、百段階段を見学できるんですよ。特に今回ご紹介をした「和のあかり×百段階段」は、普段なかなか許されない写真撮影もできる絶好のチャンス!
なおこのイベントは、2016年度は7月1日〜8月28日までとなっています。
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