更新日:2016/07/15 14:07
写真:フルリーナ YOC
地図を見る「toco.」の扉を開けると、旅人をまず出迎えてくれるのがこの虹色の階段がある手作りのリビング&バーラウンジ。ここで受付と清算を済ませます。ここは築40年の眼鏡屋さんを改築して作られました。昼間はレセプション&リビング、夜はBARとして使われ、旅人はもちろん地元や近隣の方々も良く訪れて、いろんな垣根を越えて話に花が咲きます。宿泊者は1日につき1ドリンク無料なのも嬉しいサービス!
虹色の階段が見守るこの空間で、美味しいお酒や、スタッフ手作りのお料理やおつまみを楽しんでいると、肩に入った力や緊張感がほっと解けて心が温かな何かで満たされていくよう。それはここが、沢山の人たちが夢を繋ぎ笑顔を繋ぎ思いを注いで作った場所、そして沢山の人たちが笑顔を交わし語らう場所だからかもしれません。
写真:フルリーナ YOC
地図を見る「toco.」の宿泊棟は、この築90年を超す見事な古民家。都会の真ん中にこのように立派な古民家と庭園が残されていたこと自体が驚きです。大正時代からずっと、この家に住んでいた家族の<ハレ(特別な日)>や<ケ(日常)>の日々を見つめてきたこの家屋と庭・・。今は旅人達の「旅の時」を優しく見守ります。
そして「toco.」の庭には、なんと国の重要有形民俗文化財「富士塚(下谷坂本富士)」が!これは隣の<小野照崎神社>にある富士塚なのですが、ちょうどその裏側が「toco.」の庭との境界部分。富士塚とは富士信仰から生まれたもので、実際に富士山まで行けなくても簡単に登れるようにと富士山に模して造られた山や塚。 下谷坂本富士は1828年にできたもので、富士山から運ばれた石が5メートル積み上げられています。「toco.」の縁側に座って眺めるパワースポット・小さな富士山も壮観です。
写真:フルリーナ YOC
地図を見る「ただいま」と帰ってくると「おかえり」と迎えてくれる、そんな我が家のような温もりが心にしみる「toco.」。90余年の時を紡いできた重厚で美しい家屋は、使いやすくそしてお洒落にリノベーションされながらも、元来の内装を最大限に残し生かされています。スタッフが心を込めて雑巾がけをする縁側は艶々と美しく、レトロなガラス戸は、心地よく揺らぐ光を映します。
写真:フルリーナ YOC
地図を見る客室は男女混合ドミトリー・女性専用ドミトリー・畳敷きの和室があり、部屋の種類や布団の種類によって料金に若干変動がありますが、2800円から3200円ほどで泊まれます(素泊まり2016年現在)。ドミトリーは2段ベッド。ベッドの下には、キャリーバックなども楽々入る荷物スペースもあるので安心です。そしてどの部屋も伝統的な日本家屋の美しさと優しさに満ちていて、旅情をそそられると共にまるで故郷に帰ったような憩いをも感じます。電気も柔らかな照明で心地よく、穏やかな眠りに誘われます。
部屋の大きな硝子戸の向こうは緑の庭。富士塚がすぐ目の前の部屋もあります。ぼんやりと、何もしないで窓から外を眺めている時間もまた、とっても素敵な「toco.」時間。体と心の疲れがふうっ・・と抜けていくようです。
写真:フルリーナ YOC
地図を見る「toco.」の優しさは、ゲストの目線に立った共用設備の中にも表れています。たとえばキッチンには本格料理ができる程の種類の調味料が揃い、お米も一合50円で売ってくれるので自分で好きなものを作ることが出来ます。またWifiはもちろんパソコンも2台用意され自由に使うことが出来ます。パソコンスペースはゲストが集うダイニングスペースとは離れた一角なので、静かにパソコンに向かえます。
ダイニングスペースでは、自由にお茶やコーヒーを飲めます。国籍や年齢などの枠を超えて、一つのテーブルを囲んで一緒に話をしたりお茶を飲んだり。そこで生まれる一期一会の心の触れ合い、そして交わす笑顔の温かさも、「toco.」ステイの大きな魅力です。
そして、そんな暖かな触れ合いを生んでいるのが、ほっと寛げる空間作り。食器や洗面台や暖簾、廊下に飾られた花や、様々な小物一つ一つまで使い心地が良く素敵で、心を和ませてくれます。
「古民家ゲストハウスtoco.」のコンセプトは<あらゆる境界線を越えて、人々が集える場所を>。まさしく「toco.」はそんな場所。単なる旅の宿泊地ではなく、旅の目的になりうる場所。何かと出会いたい時、誰かと出会いたい時、何かを探しているとき、日常とは違う時を過ごしたい時、ふっと訪れたくなる場所、戻りたくなる場所です。そして再会するときにはスタッフも、そして「toco.」という場所も温かな光を放ちながら「おかえり!」と迎えてくれるでしょう。
「toco.」の魅力、ぜひ皆さんご自身の心で感じてみて下さい。人気のゲストハウスなので早めの予約をお勧めします。予約は3か月前から受け付けています。
また入谷は、上野や浅草にも徒歩圏内。上野の美術館巡りや浅草観光の旅の拠点としても便利です。ぜひ合わせてお楽しみくださいね。それでは皆さん、素敵な旅を!
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
フルリーナ YOC
『私が絵を描く本来の意義は、道端にも小さな奇跡が発見できると人に伝えることにある』 大好きなスイスの画家、アロイス・カリジェの言葉です。私も、この言葉のように、旅先や日常の中で発見した小さな奇跡や感動…
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