「博多祇園山笠」山のぼせであふれる福岡に来てんしゃい!

「博多祇園山笠」山のぼせであふれる福岡に来てんしゃい!

更新日:2017/06/09 12:20

花村 桂子のプロフィール写真 花村 桂子 九州よかとこ探検家
「博多祇園山笠」は、博多の総鎮守・櫛田神社に奉納される夏祭り。7月1日、絢爛豪華な「飾り山笠」が公開されると、福岡の町は一気に「山のぼせ」に。博多駅周辺や天神で、気軽に山笠気分を味わえます。ビジネス街を闊歩する、法被姿のカッコイイ男たち。バーゲンで浮き立つ商店街、山笠期間限定販売の「祇園饅頭」など、山笠時期ならではの、福岡を楽しむポイントを紹介しましょう。

博多女子メロメロ!「山のぼせ」の男たちはかっこよかとよ!

博多女子メロメロ!「山のぼせ」の男たちはかっこよかとよ!

写真:花村 桂子

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博多祇園山笠は、博多の総鎮守・櫛田神社に奉納される夏祭り。7月1日、福岡市内13か所で「飾り山笠(やま)」が公開されると、博多の町は山笠一色に染まります。10日からは「舁き(かき)山笠」が始動。「オイサッ!オイサ!」の掛け声をあげて、締め込み姿の男たちが、山を担いで疾走する姿は、勇壮豪快。15日早朝の「追い山」でフィナーレを迎えます。

博多女子メロメロ!「山のぼせ」の男たちはかっこよかとよ!

写真:花村 桂子

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福岡では、山笠に熱中する状態を「山のぼせ」といいます。「のぼせ(る)」とは、博多弁で「熱中している」という意味。7月になると福岡全体が「山のぼせ」になり、「山笠に参加する」ためなら、会社を休んだり早退するのも、ふつうのこと。

ビジネス街のど真ん中を法被姿の男たちが闊歩するのも、山笠ならではの光景です。山笠(やま)を舁く時は短い水法被に締め込み(ふんどし)姿ですが、それ以外は久留米絣の長法被にステテコ、雪駄姿なので、淑女のあなたもご安心を。法被姿の男たちは、かっこよかですよ!

飾り山笠は「見送り」がかわいかと

飾り山笠は「見送り」がかわいかと

写真:花村 桂子

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「飾り山笠(やま)」は、高さが10数メートルもある大きなもの。毎年題材を変え、趣向を凝らした博多人形や飾りものが新調されるので「今年は何やろね?」と博多っ子も楽しみにしているのです。

飾り山笠は、櫛田神社に向いた側が「表」、反対側は「見送り」と呼ばれます。表は勇壮な武者人形、見送りはおとぎ話や人気キャラクター。写真をSNSにアップする山のぼせたちであふれます。(写真は平成28年九番山笠博多駅商店連合会・見送り側「博多華丸・大吉のなんしようと?」)

飾り山笠は「見送り」がかわいかと

写真:花村 桂子

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山笠時期には、あちこちでバーゲンセールも行われます。博多駅、キャナルシティ博多、ソラリアプラザ、大丸エルガーラなど、飾り山笠はショッピングエリアにあるので、買い物と山笠を両方楽しめるのです。(写真はキャナルシティ博多)

櫛田神社―「お櫛田さん」にお参りせんば

櫛田神社―「お櫛田さん」にお参りせんば

写真:花村 桂子

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博多っ子に「お櫛田さん」の愛称で親しまれている、博多の総鎮守「櫛田神社」。そもそも博多祇園山笠(櫛田神社祇園例大祭)は、櫛田神社の祇園神・素盞嗚命(スサノオノミコト)への奉納神事。いつもにも増して多くのひとが訪れ、境内は活気づいています。

15日早朝4時59分。一番山笠が「ヤー!」と勇ましい掛け声とともに「櫛田入り」する「追い山」は、祭りのクライマックス。境内の桟敷席は、山笠見物の特等席です。当日来られないあなたは、境内「博多歴史館(有料)」で「山笠ビデオ」をご覧くださいませ。舁き山笠にどアップで寄った迫力映像に、くぎ付けになること間違いなし。

山笠時期だけの限定販売!祇園饅頭を食べてみんしゃい

山笠時期だけの限定販売!祇園饅頭を食べてみんしゃい

写真:花村 桂子

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「祇園饅頭」は、博多祇園山笠に伝わる縁起菓子。無病息災を祈願した、山笠時期(7月1日〜14日)だけの限定販売で、神社の紋をいただいたお店だけが販売できる、由緒あるお饅頭です。

写真は、櫛田神社にほど近い「鈴懸」の祇園饅頭。お酒の香りがほのかに匂うしっとりした生地に、甘さ控えめのこしあんが包まれています。追い山の廻り止め(決勝点)にある「石村萬盛堂」の祇園饅頭も美味しいですよ。どちらも本店のほか、博多駅や天神の百貨店、櫛田神社の参道にも出店がでているので、食べ比べてみてはいかがでしょう。

博多山笠に、どうぞ来てみんしゃい

7月1日から15日早朝までの2週間、福岡・博多の町は山笠一色に染まります。法被姿の男たち、飾り山笠に舁き山笠。活気あふれる櫛田神社。この時期しか食べられない縁起菓子・祇園饅頭。

2016年、ユネスコ無形文化遺産に登録された「博多祇園山笠行事」を、町を歩くだけで気軽に楽しめます。「山のぼせ」あふれる福岡へ、どうぞあなたも来てみんしゃい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/07/02 訪問

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