写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る元は料亭などが入っていた築50年の古いビルをリノベーションし、2004年に始まったのが「やながせ倉庫」です。管理人の上田哲司さんのお父様の持ち物だったそうですが、徐々にテナントが撤退して空きビルになってしまい、「なにかコンセプトを持って活用できないか」と考えた結果、「クリエイターが集まるテナントビル」という構想が生まれたのだとか。
格安のテナント料で場所を提供しているため、起業資金を抑えたいクリエイターや休日のみ活動したい兼業のクリエイターが続々と集まり、若いエネルギーが密集した場所になっています。いまや全国的な人気を誇る「アラスカ文具店」も、このやながせ倉庫からスタートしたお店です。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る1階部分の道路に面した場所には、「A.L.C.cafe」や「古着屋 palette」など間口の広いお店が並んでいますが、その間にある入口から一歩なかに入るといきなりディープな空間。誰が店員さんで誰がお客さんなのかもはっきりせず、閉まっているお店も多いので、「よそ者が入ってもいいんだろうか」という不安が頭をよぎるかもしれません。でも、ご心配なく。やながせ倉庫は誰にでも開かれた場所ですよ。この空気感こそが、やながせ倉庫最大の魅力なのです。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見るやながせ倉庫の1階には、「やながせ倉庫団地」というエリアがあります。コインロッカー1個分ほどの小さなスペースのひとつひとつが独立したお店になっているので、「団地」というネーミングの秀逸さに軽く感動してしまいます。手作りのアクセサリーやキーホルダーなどの雑貨が中心ですが、なんと有機野菜まで並んでいることもあります(「八百屋のにしがき」による野菜販売は土曜日13〜17時、たまに月曜日とのこと)。
また、岐阜をモチーフにした雑貨も少なからずありますので、岐阜土産としても使えそうです。宝探し気分で、ブースをじっくり眺めていると時間を忘れてしまうので要注意。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見るやながせ倉庫の屋上では、管理人の上田さんを部長とする「878(やなはち)倶楽部」が活動しています。部員は柳ヶ瀬周辺のお店の店員さんや友人知人たち。なにやら秘密組織めいた名前ですが、活動内容はなんと養蜂!「やながせハチミツ」だから「878」というわけです。部員たちが力を合わせて採集した純粋なハチミツは、やながせ倉庫団地でも販売されています。パッケージもかわいいので、こちらもお土産にぴったりですね。
また、近隣にはやながせハチミツを使ったスイーツを食べられるお店もあります。「A.L.C.cafe」(878フィナンシェなど)、同じくやながせ倉庫内の「ビッカフェ」(878シフォンケーキ)、「たいやき福丸」(878レモン氷)など、柳ヶ瀬散歩に疲れたら休憩に立ち寄ってみてください。ちなみに「A.L.C.cafe」の焼き菓子は本場フランス風で絶品なので、もし満腹でもぜひテイクアウトを!
※ミツバチたちはきちんと飼育されていますので、やながせ倉庫周辺でハチに刺される心配はしなくても大丈夫です。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見るやながせ倉庫前には、周辺のお店やスポットが掲載された「やながせ倉庫周辺MAP」が置いてあります。やながせ倉庫だけでなく、アラスカ文具店など近隣のお店にも置いてありますので、柳ヶ瀬に到着したらまず一部、ゲットしておきましょう。
「古書と古本で本好きには堪らない店」(徒然舎)、「金色の像、カブトガニに似ている気がする」(貴婦人)、「美川憲一さんが有名になったきっかけの曲」(柳ヶ瀬ブルースの歌碑)など、それぞれに気になる紹介コメントが添えられているので、地図としてだけでなく読み物としてもおもしろいです。デザインもかわいらしく紙の手触りも気持ち良いので、柳ヶ瀬歩きの記念として持ち帰りたくなるはず!
20数店舗のお店がひしめき(団地のブースを除く)、柳ヶ瀬の名所として知名度のあるやながせ倉庫ですが、実はビル内はまだまだ改装工事の真っ最中でもあります。いつか完成する日が来るのかもしれませんが、サグラダファミリアのように未完成な魅力を放ちながら進化し続けて欲しいような気もしますね。
柳ヶ瀬商店街はJR・名鉄岐阜駅から徒歩圏内にあり、名古屋駅から30分もあれば行ける距離。名古屋近郊の方のプチトリップにも、名古屋旅行をする方がオプション的に足を延ばすにもほどよい立地なので、ぜひ気軽に柳ヶ瀬商店街&やながせ倉庫の訪問を計画してください。なお、駐車場はありませんので、車で行く場合は近隣のコインパーキングを利用しましょう。
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(2023/12/4更新)
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