東京・目黒雅叙園「和のあかり×百段階段」で甘美な日本の夏に酔う

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東京・目黒雅叙園「和のあかり×百段階段」で甘美な日本の夏に酔う

東京・目黒雅叙園「和のあかり×百段階段」で甘美な日本の夏に酔う

更新日:2016/07/08 16:36

北原 りえこのプロフィール写真 北原 りえこ ラジオパーソナリティ

昭和6年、下町風情と歴史に彩られた目黒の地に、日本料理や中国料理などを庶民が気軽に味わえる料亭として開業した目黒雅叙園。常に時代のパイオニアであり続け、独自に歴史を重ねてきた“昭和の竜宮城”はその多彩な趣で長年人々に親しまれてきました。中でもとっておきの場所として知られる「百段階段」ではこの夏、日本の伝統美が織り成す世にも美しいイベント「アートイルミネーション 和のあかり×百段階段」を開催中です。

表情がかわいい金魚ちょうちん祭り

表情がかわいい金魚ちょうちん祭り

写真:北原 りえこ

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訪れた人をまず出迎えてくれるのは、山口県・柳井市の民芸品、金魚ちょうちんのトンネルです。都内最大数という305匹のちょうちんの中には、カップルの金魚や、オリンピックにちなんだ5色の金魚、そして天井に吊るされた青いちょうちん群の中には、たった一匹だけ頬に日の丸がついたサムライブルーバージョンがあり、見つけられたらラッキー!です。

また、撮影グッズも充実しています。ちょうちんを手に持ったり、帽子型のちょうちんをかぶったりしての記念撮影はいかが?ちなみに、人が入って撮れるインスタグラム風のフォトフレームはよく見ると「Kinstagyoram」の文字、いいね!の数は871871…(やないやない)と遊び心満載です。

中央に設置された「竜宮城のアクアリウム」には、水底に沈む水晶や原石などの美しい財宝の上を、すみだ水族館からやってきた本物の金魚たちが優雅に泳ぎ回っています。ちなみに、近くにいるベルスタッフが朝晩金魚のお世話をしているそうです。

職人の技が光る竜宮城の宝物殿

職人の技が光る竜宮城の宝物殿

写真:北原 りえこ

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和のあかり展は、「祭り」「アート」「職人」「伝統芸能」の4つのジャンルを中心に、日本全国から36もの出展者及び団体が作品を提供しています。その一番多くが集まっているのが星光の間の展示です。

もしも竜宮城が実在したら、その宝物殿にはどんなお宝があるだろう…?をテーマに様々な職人やアーティストが趣向を凝らし、技術を結集して創り上げた逸品が並びます。

造形作家・川村忠晴氏の「草木のあかり」シリーズは、自ら採取した草木を明かりと組み合わせ、自然のそのものの色を生かして作られた作品で、仄明かりを見ているだけで心が癒されます。その他にも、乙姫のかんざしやキセル、アクリル製の浦島太郎の下駄、竜宮城の江戸切子、桐の箱に蒔絵を施した玉手箱、ミルククラウンのような提灯シャンデリアなど、カワイイが勢揃い。海の底に迷い込んだような愉快な宝物殿で、お気に入りの一品を見つけてみましょう。

島根の伝統芸能「石見神楽」

島根の伝統芸能「石見神楽」

写真:北原 りえこ

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美人画の大家、歌舞伎好きの鏑木清方が筆を振るった清方の間には、島根県西部、石見地方を代表する伝統芸能「石見神楽」で演じられる名場面が展示されています。

部屋いっぱいに広がるのは、石見神楽の代名詞とも言える神楽、八岐大蛇(やまたのおろち)と素戔鳴尊(すさのおのみこと)の対決シーンです。石見神楽の大きな特徴でもある竹と和紙で作られた蛇胴は、蛇のうねりのたうつ姿をダイナミックに表現し、神楽に大きな説得力を与えている稀有な存在。大蛇の舞手は身体を胴の中に隠して舞うそうです。実際に使われている衣裳ゆえに、花火で焦げ付いたり、補修された部分など激しい演舞の痕跡を見つけることができます。

昭和テクノ銭湯がオープン

昭和テクノ銭湯がオープン

写真:北原 りえこ

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頂上の間の隣にあるスペースは、従来開かずの間でした。その隠された8番目の部屋は、昭和テクノ銭湯と名付けられ、他とは一線を画す独創的な空間が広がっています。
これは日本に3人しかいない銭湯ペンキ絵師の一人、田中みずき氏によるアート作品で、本当に銭湯で使用されていた小物や暖簾なども飾られています。

なぜ銭湯なのか、というと実は雅叙園の創業者である細川力蔵氏は、若い頃銭湯の丁稚奉公として働いていたのだそうです。銭湯の経営を任されていた時期もあり、そうした経験を経て雅叙園の創業に至りました。つまり、銭湯は雅叙園のルーツでもあるのです。百段階段のクライマックスは、雅叙園の歴史にも思いを馳せながら、昭和テクノ銭湯でお楽しみ下さい。(※お風呂に入ることはできません)

無料で見られるエリアも充実

無料で見られるエリアも充実

写真:北原 りえこ

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縁結びの飾りを抱く招きの大門の前のエリアには、大門池に沿うように日本の祭りが大集結。青森県五所川原市の立佞武多や、秋田県の竿燈まつり、仙台七夕祭り、まるで海に浮かぶ盆踊りの会場のような舟を再現した北海道函館市の南かやべひろめ舟祭りなど、絢爛豪華な雅叙園を背景にしながらも、不思議と祭りのダイナミズムが一層際立って感じられます。

中でも精彩を放つ2対の立佞武多は、実際の祭りで使われる約23メートルのものを、建物に入るギリギリの5メートルにしたもので、そのスケール感はもとより、勇壮な姿は見る者の邪気さえも払ってくれそうな勢いのある展示です。

おわりに

会期中、この展示風景を撮影したものをツイッターや、Facebook、インスタグラムなどのSNSに投稿して10いいね!以上を獲得された方は、2回目の入場がなんと無料になります。貴重な文化財をじっくり味わうことのできるこのチャンスを是非お見逃しなく。
会期後半(8月下旬)になると、大変混み合うと予想されていますので、じっくり写真を撮られたい方は7月中に訪れるのが良いでしょう。
ところどころに登場する猫のパネルや、展示されている着物の帯の柄が実はインベーダーゲーム模様だったりと、目を凝らさないと気づかない細かな演出がたくさんありますので、ゆっくり時間をかけて見学されることをお勧めします。

【和のあかり×百段階段】
開催期間 2016年7月1日〜8月28日

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/07/04 訪問

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