写真:風祭 哲哉
地図を見る熊本との県境近く、幾重にもわたる深い山に囲まれた神々の里、宮崎県高千穂町。この高千穂の夜の催しといえば高千穂神社で行われるご存知「高千穂神楽」。国の重要無形民俗文化財に指定されている「高千穂の夜神楽」は、本来は11月から2月にかけて、三十三番の神楽が町内あちこちの神楽宿で行われるのですが、その中から代表的な4番を抜粋して毎晩観光用に公開しています。
高千穂に宿泊する人の多くは夕食を早めに済ませ、この神楽を見に行くのですが、毎年夏の期間は、この夜神楽のあとにも楽しみが。それが高千穂峡のライトアップ。真名井の滝とその周辺の柱状節理が夜の静寂の中、幻想的に浮かび上がるのです。
写真:風祭 哲哉
地図を見る写真:風祭 哲哉
地図を見る高千穂峡ライトアップは、例年夏休み前の海の日の3連休から9月最初の週末まで行われており、時間は日没から22時まで。高千穂神社の夜神楽が終わるのが21時ですから、そのあとに訪れても十分間に合います。夜のため公共交通機関はありませんが、ホテルによっては高千穂神楽が終わった後にライトアップ会場までシャトルバスを運行しているところもあります。
写真:風祭 哲哉
地図を見るこの期間はライトアップされた真名井の滝を見下ろす滝見台までの遊歩道にも幻想的な竹灯籠の明かりが並びます。高原の涼風にあたりながら、のんびりと夜の峡谷を散策することができるのは、夏の高千穂ならでは。このライトアップイベントは必見です。
写真:風祭 哲哉
地図を見る高千穂峡は、阿蘇山の火山活動によって噴出した火砕流が冷え固まってできあがった断崖が東西約7キロに渡ってそそり立つ峡谷で、国の名勝・天然記念物。九州を代表する観光地として人気で、シーズン中にはたくさんの観光客でにぎわいます。
ただ、早朝の高千穂峡は人影もまばら。シーズン中の昼間は真名井の滝の下も常にボートでひしめき合っているのですが、朝の時間帯であれば本来の静謐な高千穂峡の姿を感じることができます。夏休み期間中は午前7時半を過ぎるといっせいにボートが浮かび始めますので、ぜひその前の時間を狙って散策してみてください。
写真:風祭 哲哉
地図を見る高千穂峡に行ったらぜひチャレンジしてみたいのが、貸しボートによる水上遊覧。ボートから見上げる真名井の滝や柱状節理は迫力満点で、遊歩道から見るのとはまた違った魅力を体感できます。
ところがこの貸しボート、夏休みをはじめとする繁忙期には大変混雑することでも有名。貸しボートは予約ができず先着順で、ボートの数にも限りがあるため、ピーク期には2時間待ち、3時間待ちということも……。
写真:風祭 哲哉
地図を見るそこで狙い目なのが朝ボート。夏休みやゴールデンウィークなどは朝7時30分から営業していますので、朝イチが断然おススメです。ただ、7時30分の受付前からかなりの人が並んでいますので、念には念を入れて朝イチ前から並んでおきましょう。貸しボートのレンタル時間は30分のため、第1陣で受付できないと、そのあと30分近く待つことになりますからね。
提供元:みやざき観光情報 旬ナビ
http://www.kanko-miyazaki.jp/photo#tmp_photo_galle…標高513m、雲海の名所として有名な高千穂の国見ヶ丘。本格的な雲海は秋から初冬にかけての早朝、年に数回出現する程度、といわれていますが、夏でも少し湿気があり、昼と夜の気温差の大きい晴天無風の朝、霧がかかって稀に雲海になることがあるのです。めったに出会うことがないので過度な期待はできませんが、奇跡的に運がよければとても素晴らしい眺望を目にすることができます。
たとえ雲海がなくてもこの国見ケ丘は東に高千穂盆地、西には涅槃像に例えられる阿蘇五岳や阿蘇外輪山、 北は祖母山をはじめとして幾重にも連なる峰々、南に椎葉の山々を一望できる絶景スポット。早起きして日の出を拝めば、素晴らしい1日の始まりを迎えることができるに違いありません。
夜は高千穂神楽と高千穂峡ライトアップ散策、そして翌朝は夜明けの国見ケ丘からはじまって高千穂峡の早朝散策と朝イチボート。高千穂の夏は、夜と朝を楽しむだけで、まるで普段の旅行の1日分の魅力を味わえる、といっても過言ではありません。
まわりを囲うのは山また山。下界の町から遠く離れた場所にある高千穂の夜と朝の魅力はそこに泊まらなければ楽しめません。
この夏はせひ高千穂に泊まって、プラス1日分のおトクな旅を体験してみませんか?
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2023/12/1更新)
- 広告 -