館内はまずひと通りガイドと一緒に回ることになります。日本語ツアーはなく英語ツアーとなりますが、ゆっくりと話してくれるのでわかりやすいです。(予約は不要)
こちらの写真はゲストが来た際に晩餐が行われるダイニングルームですが、テーブルに注目して下さい!プラナカンの生活スタイルは中国式ではなく英国式というのがおわかり頂けますか?そう、中国式なら円形テーブルを囲むことになりますが、ここは英国製アンティークの細長いテーブルになっています。マレー半島を英国が植民地として栄えていた時代の栄華が偲ばれます。
この博物館には、食器類、家具、宝石など、1万点を超えるアイテムが展示されていますが、二階は日常使用する食器や家具などのコーナーです。
ガラス製品はイタリア製や英国製、オルゴールはオーストリア製、そして陶磁器はドイツのマイセン社の物!!高価な物に囲まれて日常を過ごすなんて、庶民には憧れですね。螺鈿細工の美しい家具など、どれも本当に贅沢品ばかりで驚かされます。
外から見ると、ミントグリーンの壁が目立つ館ではありますが、さほど豪華な感じは受けないのです。しかし、中に入るとその至る所に装飾豊かなディテールが目を楽しませてくれます。展示されている物も素晴らしいですが、同時に建築美も堪能出来るのです!
マレー半島に移り住み、この地に溶込んで行った海峡華人達のライフスタイルは、中国の様式に現地マレーと更に西洋のエッセンスが加わった独特の世界を生み出し、屋敷に残る調度品がそれを物語っています。
プラナカンの男性をババ、女性をニョニャと称します。ニョニャは食事にもその独特な文化を残していて、目でも舌でもプラナカンを堪能することが出来るわけです。ペナンではもちろんニョニャ料理を味わえるレストランもありますが、この博物館でもちょっとしたスイーツで休憩が出来るのです。
もし、舌でもプラナカン文化を体験してみたいなと思ったら、カフェコーナーでひと息入れてみては?
英国の植民地であったマレーシアのペナン・マラッカ、そしてシンガポールの3つの土地でプラナカンのコミュニティがあります。いずれも豪華絢爛な生活スタイルですが、服装の細かいディテールや女性のヘアスタイルなど、そのしきたりに微妙な違いがあるのです。
例えば、ニョニャはお団子ヘアにすることが多いですが、てっぺんに持ってくるのがペナン式、後頭部に持ってくるのはマラッカ式、両脇に2つのお団子は若いニョニャで既婚者は1つなど。そんなことがわかりやすく展示されているのが、最後に訪れる一階奥の空間なのです。主に髪飾りや宝石、洋服など身に着ける物が展示されています。
ガイドと回る所要時間はだいたい1時間みておくといいでしょう。その後、個人で回ることが出来て、写真撮影も自由とは嬉しいですね。ちなみにマラッカでのプラナカン博物館は撮影が禁止なのです。
最後にニョニャの美人の条件をお伝えしましょう〜卵形の輪郭に目はぱっちり、顎はとんがりすぎず控えめで豊かな黒髪と色白の肌に、胸はふくよかながらも体つきは華奢なこと。こんな条件は女性なら誰でも思い描くような理想像でハードルが高いですね!!物だけではなく人間も華やかでなくてはならないプラナカン文化には驚かされぱなしです。
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