写真:Kaycom D
地図を見るタシチョ・ゾンは、ブータンの政治と宗教を担う最重要機関で、国王の執務室も併設されています。色々な祭事にも利用され、伝統的なブータンの祭り「ティンプー・ツェチュ」が毎年開催されたり、数年前の現国王の戴冠式やその後の晩餐会もここで行われました。
この建物は、釘を1本も使用しないで建てられており、ブータンの伝統的な建築様式を見られることでも外せない場所のひとつです。
写真:Kaycom D
地図を見るティンプー市内から車で1時間ほどで行くことができる標高約3200mのドチュ・ラは、ブータンヒマラヤを見渡せる絶景ポイント。真っ青な空に白い山々が地平線のように連なっている光景はまさに壮観です。
峠には、小さなチョルテンがたくさん立ち並んだ小高い丘や寺があり、上まで行けばさらに高い場所から景色を見ることができます。空気が薄くちょっと息が切れるかもしれませんが、木々に遮られることなく山並みが一望できるので、訪れた際はぜひ上ってみてください。
山が少し遠いので、写真を撮る場合は望遠レンズがあると便利です。
写真:Kaycom D
地図を見るティンプーの街の入口にあるシムトカ・ゾンは、1629年にシャブドゥン・ンガワン・ナムギャルによって建立されたブータンで最古の城塞。パロにあるパロ・ゾン※を小さくしたような感じで、規模はそれほど大きくはありませんが、歴史を感じさせる境内は心が静まるような雰囲気をもっています。
※「パロ・ゾン」については、関連MEMOに記載の『映画『リトルブッダ』のロケ地!おとぎの国ブータンの都パロの名所を巡る』をご覧ください。
写真:Kaycom D
地図を見るティンプーの街を一望したい場合は、テレビ塔のあるサンゲガンの丘を目指しましょう。たくさんのタルチョやダルシンがはためく山腹から、山間に小さく広がる市街を見ることができます。
そして、あわせて訪れたいのがその近くにある「ターキン保護区」。ここには、ブータンの国獣でもある「ターキン」という動物が保護されていて見学することができます。ターキンは牛と山羊を合わせたような風貌で、その愛嬌のある顔と大人しい性格はまさに癒し系。
世界の中でも珍獣と言われるターキンは、通常、標高3000m以上の高所に生息し、現在では、ブータン、ミャンマー北部、中国の雲南省の一部(諸説あり)にしかいない希少な動物です。
写真:Kaycom D
地図を見るティンプー市内には、他にも、2002年開催のFIFAワールドカップの世界最下位を決めるブータン対モントセラノ戦が行われた「チャンリミタンスタジアム」(この模様は『アザー・ファイナル』というドキュメンタリー映画になった)や、第3代国王ジクミ・ドルジ・ウォンチェック王の追悼碑として1974年に建てられた「メモリアルチョルテン」、ティンプー市民を守るドムツァップが祀られている「チャンガンカ・ラカン」、ブータンの食文化が見られる「サブジ・バザール」、タシチョ・ゾンを眼下に見下ろす場所に建つ「ドゥプトプ尼僧院」など、見どころがたくさんあるので数日間滞在してじっくり観光してください。
また、ブータンのお土産でおすすめしたいもののひとつに「切手」があるのですが、ここティンプーの郵便局は品ぞろえが豊富なのでぜひ立ち寄ってみてください。絵柄はもちろん、CDの形をしたものなど意匠に凝っているものが多いので見ているだけでも楽しいです。
ティンプーはブータンの首都というだけあって人も車も多い街ですが、建っている建物や歩いている人々が「ブータン色」なので、大きな町が苦手という人にも楽しめると思います。自分自身もブータンの民族衣装を着て、街の雰囲気に溶け込みながら観光するのもいいですね。
ブータンでお土産を買うなら、いろいろな選択肢がある大きな街でそろえておくと安心。あとで欲しいと思っても田舎にいくとなかなか手に入らない場合があります。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
Kaycom D
秘境・絶景・温泉巡りをして、行く先々の写真撮影と旅行記を作成。10代のころから写真を撮り始め、旅行に行くときは一眼レフカメラとコンパクトカメラを携行。これからも、世界中の絶景や旅先で出会った人々、異文…
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
旅行ガイドを検索!
(2025/1/14更新)
- 広告 -