プラハで見逃せない!ミュシャの大連作「スラブ叙事詩」(ヴェルトゥルジュニー宮殿)

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プラハで見逃せない!ミュシャの大連作「スラブ叙事詩」(ヴェルトゥルジュニー宮殿)

プラハで見逃せない!ミュシャの大連作「スラブ叙事詩」(ヴェルトゥルジュニー宮殿)

更新日:2016/07/14 14:08

小林 理沙のプロフィール写真 小林 理沙 日本語教師、翻訳家

チェコは音楽家のスメタナ、作家のカフカ、画家のミュシャを始めとする芸術家を生んできた国です。ミュシャはパリでアールヌーヴォーの装飾画家として成功を収めた後、故郷チェコへ帰り、現在プラハ「ヴェルトゥルジュニー宮殿」で展示される20点の傑作「スラブ叙事詩」を描き上げました。2017年国立新美術館で日本初公開される連作ですが、是非プラハでチェコやスラブの文化に触れながら心ゆくまで作品をご鑑賞ください。

心地よいカフェが来場者を迎える美術館「ヴェルトゥルジュニー宮殿」

心地よいカフェが来場者を迎える美術館「ヴェルトゥルジュニー宮殿」

写真:小林 理沙

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プラハの「ヴェルトゥルジュニー宮殿」は、2016年に創立220周年を迎える「国立美術館」が持つ展示会場の一つです。国立美術館は、ヨーロッパではパリのルーブル美術館に次ぐ歴史を持つ美術館です。

ミュシャの超大作を展示するこのヴェルトゥルジュニー宮殿は、宮殿と言ってもお城のような建物ではなく、古いオフィスのような外観で、よく確認しなければ美術館と気づかないほどです。

しかしながら、一歩敷地内に入ると、自然光が差し込む天井が高くゆったりとした空間にカフェがあります。子どもたちが遊べるスペースもあるのも、お子さん連れにもうれしいですね。美術鑑賞は意外と体力も使いますから、鑑賞後の一休みにも便利なカフェです。こちらを通り抜けるとチケット売り場があります。

大迫力の「スラブ叙事詩」20点

大迫力の「スラブ叙事詩」20点

写真:小林 理沙

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ミュシャがフランスからチェコに帰郷後、1912年から1926年にかけて描き上げた千年以上に及ぶチェコとスラブの歴史の連作が「スラブ叙事詩」です。絵画の縦幅が6メートル以上、横幅も8メートルを超える作品の多い大連作は圧巻です。

これらの連作はチェコスロヴァキア共和国独立10周年にあたる1928年に合わせるかのように完成され、ミュシャと資金援助をしたアメリカの富豪チャールズ・クレーンによってプラハ市に寄贈されました。しかしながら、長い間、作品はプラハ市ではなく、チェコ南東部 ブルノ近郊のモラフスキー・クルムロフの「モラフスキー・クルムロフ城」で保管されていました。

芸術家ミュシャが歴史と向き合った大作

芸術家ミュシャが歴史と向き合った大作

写真:小林 理沙

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ミュシャがスラブの歴史を深く知るために、ロシアなどを含め旅した成果によって描かれた寓意、宗教、軍事、文化をテーマとした作品は大変見応えがあります。

展示会場内で上映されているビデオでは、モラフスキー・クルムロフ城から苦心の末ようやく2012年からプラハで「スラブ叙事詩」が展示されるに至るまでのドキュメンタリーが見られます。

巨大な作品ですが、キャンバスに描かれた油絵のため、布を巻物のように丸めての引越し作業でした。作品を痛めないため、現在でも、会場は常にお城と同じ湿度に保たれています。

アートな本屋さんもあるヴェルトゥルジュニー宮殿

アートな本屋さんもあるヴェルトゥルジュニー宮殿

写真:小林 理沙

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ヴェルトゥルジュニー宮殿にはグッズ販売を行っているミュージアムショップはありませんが、本屋さんがあり美術館内に展示されている作品やその作者と関連した書籍を買うことができます。ポストカードも取り扱っているので、プラハから出したり、旅行後にご自宅に飾ったりなどして楽しむことができますね。

本屋さんの1階にはソファーが、2階にはテーブルと椅子が置いてあり、腰掛けて写真集や作品集を眺めたりできるのもうれしい心遣いです。

プラハで見られるミュシャ作品と関連して、

同じくプラハにある「ミュシャ美術館」で上映されているビデオには、「スラブ叙事詩」の作成風景の一部として、ポージングしているモデルを見ることができます。実際の作品とモデルとを比べてみるのも面白いものです。

また、「ミュシャ美術館」では写真撮影はできませんが、こちらのヴェルトゥルジュニー宮殿の「スラブ叙事詩」は、フラッシュを使用しなければ撮影可能となっています。また、展示会場内で全作品の写真と解説が記載されたリーフレットを買うこともできます。

2017年3月8日(水)から6月5日(月)にミュシャの大作「スラブ叙事詩」が日本で初公開されます。場所は国立新美術館。2007年1月に開館した黒川紀章設計の近代的な建物での開催です。

「スラブ叙事詩」は、ミュシャのチェコ人として、スラブ人としての誇りと芸術家としての責任や使命を感じさせる作品です。日本公開が待ちきれない方、日本での鑑賞後に再度ご覧になりたい方、日本で見られなかった方などすべてのミュシャファンの方、是非ミュシャが暮らしたプラハにてご覧ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/07/03 訪問

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