写真:浦賀 太一郎
地図を見るJR九州と松浦鉄道が乗り入れる伊万里観光の拠点・伊万里駅。
大きな駅ではありませんが、のんびりとした駅前広場や、両鉄道間を高架歩道(ペデストリアンデッキ)で結んだかわいらしい外観の駅舎が心を和ませます。
JR駅は筑肥線の終点で、唐津市や福岡県の姪浜を結んでいます。松浦鉄道(写真)は有田町や長崎県の平戸、佐世保を結んでいます。第三セクターの松浦鉄道は、モノレールを除いては日本最西端の駅・たびら平戸口駅や、有形文化財に指定されている鉄筋を使わない、無筋コンクリートの橋梁、それに、海に架かる鉄橋を走る一両編成の松浦鉄道などなど、絵になる風景を沢山持っている鉄道なのです。ここ伊万里を拠点として、松浦鉄道ぶらり途中下車の旅も楽しいですよ!
伊万里の町には、「伊万里焼ロードギャラリー」と題し、焼き物の町らしく、多くの伊万里焼のオブジェが設置されています。
駅前交差点には古伊万里人形が嫋やかに市街地を見守り、伊万里川に架かる橋の欄干には中華風の壷や、かわいらしい唐子の座像、夫婦円満を願う、どこかひょうきんな夫婦鶏像(写真)など、市街地だけではなく、郊外にも沢山の伊万里焼が飾られています。目立つオブジェだけではなく、町の風景にひょっこり紛れている伊万里焼もあるので、しっかり目を凝らして探してみて下さい!
町を彩る伊万里焼の数々は、伊万里焼の窯元が提供したもので、なかには、本来ウン十万円もするような高級なものもあるそうです。散策の際は大切に扱いましょう!
写真:浦賀 太一郎
地図を見る龍宮城の入口の様な楼門の伊萬里神社は、創祀が景行天皇2(西暦72)年。田道間守(たじまもり)という人物が、中国大陸からはじめて非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)、つまり橘を持ち帰ったことに由来し、日本初のお菓子の伝来地として大切に祀られています。
境内には中嶋神社も鎮座し、お菓子の神様として、全国のお菓子職人が訪れると言います。チョコボール、ハイチュウ、おっとっと等、みんな大好きなお菓子を作る、「森永製菓」の創始者・森永太一郎はここ伊万里出身で、境内に胸像が設置されています。
写真:浦賀 太一郎
地図を見る伊万里城は、中世鎌倉時代の頃に築城された平山城で、九州北西部を席巻した水軍・松浦党伊万里氏の祖である、峯上(みねのぼる)の居城でした。築城当時は、伊万里湾へ岬状に突出した海城で、湾を見渡すことのできる、まさに水軍の城で、松浦党が支配するのに絶好の立地でした。
戦国時代になると、「肥前の熊」と恐れられた龍造寺隆信に攻め落とされ、やがて廃城となりました。第二次世界大戦時には対空監視哨が置かれ、現在は城山公園として、市民の憩いの場となっています。
城郭としての遺構はほとんど残っていませんが、主郭へ向かう坂道は、伊万里市街を一望できるロケーションで、夜景も美しいです。
城山公園の入口はちょっと解りにくいですが、伊萬里神社の向かい、圓通禪寺の脇から登ることができます。
写真:浦賀 太一郎
地図を見る最近、ご当地牛肉として知名度急上昇中の「伊万里牛」が、伝統の「伊万里焼」と奇跡のコラボを果たして誕生したご当地グルメが、「伊万里牛重箱御前」!
肉質A4等級以上の伊万里牛を、伊万里焼の重箱に盛り付けた、贅沢三昧の伊万里牛重箱御前は、伊万里市内で10を超える飲食店が参加し、それぞれのお店の特色を活かした、伊万里牛重箱御前を堪能できます。
伊万里駅周辺のおすすめは、『ひょうたん』の「サーロインまるごと1枚すき焼き重」や『カフェレストラン ダ・ジュール』の「伊万里牛焼肉重」。『ダイニングキッチン風の丘』の「伊万里牛ハンバーグ重(写真)」は、高級感あふれる古伊万里の重箱に、伊万里牛ハンバーグを入れ、地元産の野菜が彩り、体に優しい十穀米のご飯で頂きます。
ハンバーグは、さすが伊万里牛!ジューシーで美味。野菜の中には、地味に嬉しい、炒めたお肉も見え隠れ!食後に出してくれる伊万里焼で飲むコーヒーが至高すぎです!
重箱御前はどのお店も比較的リーズナブル。お店によって、使用した伊万里焼の重箱は買い取ることもできますが、こちらのお値段は・・・よく確認してから決めて下さいね!
今回は駅周辺で、散策を楽しみながら触れることのできる伊万里の魅力をお伝えしましたが、少し足を延ばせば、伊万里焼の窯元が軒を連ねる「秘窯の里・大川内山」や、江戸期には焼き物を貿易する国際港だった「伊万里津」など、よりディープに伊万里を堪能できる場所もありますよ!
では皆さん、がばい(とっても)楽しい佐賀の旅路をどうぞ!
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(2024/9/17更新)
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