写真:乾口 達司
地図を見る後楽園は岡山県岡山市北区にある日本庭園。江戸時代前期に岡山藩主・池田綱政によって造営が開始されました。綱政の他界後も改良がなされ、大名好みの庭園である上に広大な敷地を有していることなどから、いまでは石川県金沢市の兼六園、茨城県水戸市の偕楽園と並び、日本三名園の一つに数えられています。
普段の開園時間は夕方まで(3月20日〜9月30日は午前7時30分〜午後6時・10月1日〜3月19日は午前8時〜午後5時)。しかし、年に3回、夜間にライトアップされた園内をめぐることが出来ます。「幻想庭園」です。2016年からはゴールデンウィーク期間中と夏、秋に一帯の期間を設けてもよおされています。今回、ご紹介する「夏の幻想庭園」の開催期間は以下の通り。
2016年8月1日〜31日(開園時間:午後9時半まで延長)
ご覧のように、園内はライトアップされており、後楽園は日中とはまた異なった表情を見せます。「幻想庭園」の名のとおり、闇に映し出される光が非日常的な様子を映し出しており、過去に後楽園を訪れた方であっても充分に楽しめます。特に夏場は避暑代わりに訪れることもお勧めします。
※…写真は2015年の様子です。
写真:乾口 達司
地図を見る園路に沿って明かりもつけられているため、夜になると、さながら光の道を歩いているかのような錯覚にとらわれます。ご覧のように、遠くにはやはりライトアップされた岡山城も顔をのぞかせています。
もちろん、園路に沿ってライトアップがされているとはいえ、足元が暗いことには変わりありません。広い園内をめぐる際には歩きやすい靴でお出かけになることをお勧めします。
写真:乾口 達司
地図を見る写真は「廉池軒」(れんちけん)とそれに付随する石橋を撮影した一枚。廉池軒は園内に点在する亭舎の一つであり、後楽園の生みの親というべき藩主・池田綱政がもっとも好んだとされる建物です。ライトアップにより、特に池にかかる石橋がくっきりと浮かび上がり、その幾何学的なデザインの鮮烈さが見るものに強い印象を与えることでしょう。
写真:乾口 達司
地図を見る写真の「流店」(りゅうてん)は、後楽園きっての築山である「唯心山」(ゆいしんざん)のふもとに建っています。吹き抜けとなった建物の中央に小川が流れており、かつては藩主や賓客の休憩所として使われました。現在は多くの観光客が川に足をつけて休んでいますが、そんな珍しい構造の流店も夜にはご覧のとおり。ただでさえ珍しい構造の流店の、ライトアップされた姿をぜひご覧下さい。
写真:乾口 達司
地図を見るもちろん、広い園内ゆえ、歩き疲れる方も多いでしょう。そんな方は「井田」(せいでん)と呼ばれる田畑の近くに設けられたご覧の休憩どころで一息つきましょう。飲食も可能なので、こちらでお弁当などを食べても良いですね。暑い夏の夜、こちらでくつろいで下さい。
「夏の幻想庭園」の魅力、おわかりいただけたでしょうか。広い園内故、ほかにも見どころは満載。ぜひ、ご自身の足で園内をめぐり、日中とはまた異なる表情を見せる後楽園をご堪能下さい。
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この記事を書いたナビゲーター
乾口 達司
これまでは日本文学や歴史学の世界で培った見識にもとづいて数多くの評論や書評を執筆してまいりました。奈良生まれ、奈良育ちの生粋の奈良っ子。奈良といえば日本を代表する観光地の一つですが、地元民の立場からい…
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