東京ドーム17個分の広大な自然園!「茨城県自然観察施設」

東京ドーム17個分の広大な自然園!「茨城県自然観察施設」

更新日:2016/07/12 09:41

茨城県那珂川市にある「茨城県自然観察施設」は東京ドーム17個分の広大な自然園。園内は、月替わりで様々なイベントが開催される「茨城県植物園」と、東南アジアに育つ約240種類の熱帯植物が育つ「熱帯植物館」の2つの有料エリア。

約65ヘクタールの雑木林が広がる「茨城県民の森」と、キノコの全てをアトラクション形式で学べる「きのこ博士館」の2つの無料エリアがあり、様々な自然と触れ合えます。

約5万本の植物とイベントが楽しい!メイン施設の「茨城県植物園」

約5万本の植物とイベントが楽しい!メイン施設の「茨城県植物園」
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中央プロムナードでは、オレンジと黄色のマリーゴールドや、紫色のアジュガ、紅い花のサルビアが迎えてくれます。園内には、ボタン園や、バラ園、カエデ園などがあり、四季折々の花を楽しめます。

約12ヘクタールの敷地には、落葉針葉樹園や、常緑針葉樹園、芝生広場、水生植物園もあり、樹の香りや芝の感触などを楽しみながら、さまざまな植物と触れ合えます。

植物園では、春と秋に行われる森のコンサート、花の苗プレゼント、草花・農産物・工芸品の販売などがある「季節のまつり」。夜の植物園を散策する「ナイトガーデン」や、クリスマスミニコンサートの「Xmasキャンドルナイト」などの季節のイベントや、サツキ展やウチョウラン展などの月替わりのイベントが待っています。

畑地、沼地、ジャングルと東南アジアの熱帯地方が再現された「熱帯植物館」

畑地、沼地、ジャングルと東南アジアの熱帯地方が再現された「熱帯植物館」
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熱帯植物館は、全面ガラス張りで花びらをイメージする建物。最上階には、植物園全体が望める展望フロアーになっています。畑地ゾーンから、沼地ゾーン、ジャングルゾーンと、東南アジアの熱帯・亜熱帯に育つ約250種類の植物が見られます。

エントランスには、「オンシジウム」や「カトレア」などのラン科の植物が花を競い、その先には、大きな「熱帯水槽」があり、園内に流れる滝壺の水中を再現しています。

展示コーナーは、バニラやマンゴー、モンキーバナナが育つ「畑地ゾーン」から、木道の下に水辺が広がる「沼地ゾーン」、水量豊かな滝が流れる「ジャングルゾーン」、花がミッキーマウスにそっくりな「オキナキルキー(ミッキーマウスノキ)」が咲く「丘陵地ゾーン」と、建物内を回るように順路が続きます。(写真がミッキーマウスノキ「オキナキルキー」です。金魚のようにも見えますが・・・)

順路の最後となる休息スペースには、ガーデンチェアーとテーブルが設置され、観葉植物に囲まれ余韻に浸ることが出来ます。

茨城県民の森は広大な自然園!樹の香りと鳥の声と山野草!!

茨城県民の森は広大な自然園!樹の香りと鳥の声と山野草!!
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茨城県民の森は約65ヘクタール、東京ドーム約14個分と広大な自然公園。園内は、ヒノキやコナラ、ケヤキなど、約360種類の樹木や山野草が自生しています。また、遊歩道が整備され、所々にベンチやテーブルが設置された休息所があるので、自分のペースで散策が楽しめます。

春は、落葉樹が芽吹き、ヤマザクラや、ツツジなどの樹木が花を咲かせます。夏は、ホタルブクロが紫の花を咲かせ、オカトラノオが虎の尻尾のように白い花を咲かせ、クサイチゴやモミジイチゴが実を結びます。秋は、イチョウや、カエデ、モミジやメタセコイヤの紅葉の季節です。眠りに入る前の植物の輝きは美しいですね。(写真が夏に咲く「ホタルブクロ」です)

また、県民の森に棲む野鳥も豊富で、ウグイスや、メジロ、ルリビダキ、キジなど、約90種類が見られ、樹の香りの中、さえずる野鳥の声を聴いていると自然の恵みを実感することが出来ます。

森林の働きから、茨城に棲む動物や植物昆虫の展示がある「森のカルチャーセンター」

森林の働きから、茨城に棲む動物や植物昆虫の展示がある「森のカルチャーセンター」
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茨城県民の森内にある、「森のカルチャーセンター」は、木造建築物の普及、促進のために平成2年に開館しました。建物は茨城県産の木材を使って建てられています。

森の中で羽を休めている鳥をイメージした施設内には、雨水を地下に蓄えるダムの働きをする森の大切さを説明するパネルや、茨城県に棲む動物のジオラマ、茨城県に棲む鳥類や昆虫と共に、木材を使った工芸品などか展示されています。

広いウッドデッキからは、園内の樹木が広がり、木製のリクライニングチェアーやテーブルがあり、その隣には、畳敷きの休息スペースがあり、手足を伸ばすことが出来ます。ウッドデッキで語り合いながら食べるお弁当は、高級フレンチに勝るとも劣りません。

小さな妖精になり、きのこ博士の研究所を見学!「きのこ博士館」

小さな妖精になり、きのこ博士の研究所を見学!「きのこ博士館」
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「茨城県きのこ博士館」は、植物園の第2駐車場から道の対面に有ります。キノコをモチーフにした、笠間焼の陶器に飾られた入り口を入ると、薄暗い中に、きのこ博士の書斎があり、「やあ!フェアリーたち」と声をかけられます。

館内中央の「フェアリーガーデン」には、巨大なコナラの樹にドングリ、リス、キノコのモニュメントがあり、大型スクリーンに森の自然が上映されます。フェアリーガーデンを囲んで、なめこ汁や、きのこの土瓶蒸しなど、キノコを使った料理とレシピが展示されている「森のレストラン」や、マイタケやシイタケの栽培法が展示されている「きのこ工場」、キノコの構造や生態が展示されている「博士のきのこ研究室」などのコーナーがあります。

展示内容は本格的ですが、見学者はきのこ博士の研究所に招かれた妖精の設定でテーマパークのアトラクションのように、楽しく「きのこ」について楽しく学ぶことが出来る貴重な施設です。

出発前には、茨城県植物園のホームページで「花だより」をチェック!!

茨城県植物園へは、バス利用の場合、JR水戸駅より、約30分、戸崎十文字停留所下車。又は、水郡線、常陸大宮駅より、約20分、同じく戸崎十文字停留所下車。そこから徒歩、約20分と少々時間がかるので車の利用をお勧めします。

しかし、月々に充実したイベントが開催される「茨城県植物園」と東南アジアの熱帯植物が四季を通じて見ることが出来る「熱帯植物館」は種類も豊富で、植物の状態も良く、大規模な温室にも負けない施設です。

開花する植物は季節や気候で違います。茨城県植物園のホームページにイベント情報と共に、植物園と熱帯植物館の開花情報が掲載されています。また、県民の森にも「花ごよみ」があるので、行かれる前にチェックをお願いします。きっと楽しい旅になります。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/06/12 訪問

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