「チバニアン」って何?千葉県市原市「地球磁場逆転期の地層」はこんなとこ!

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「チバニアン」って何?千葉県市原市「地球磁場逆転期の地層」はこんなとこ!

「チバニアン」って何?千葉県市原市「地球磁場逆転期の地層」はこんなとこ!

更新日:2018/03/20 17:56

野口 まさゆきのプロフィール写真 野口 まさゆき 里山フォトグラファー

東京から至近、千葉県市原市の養老川沿いに「地球磁場逆転期の地層」があります。約77万年前に地球の磁場(N極・S極)が最後に逆転したことを証明する地層なんですよ。今後の国際機関の審査を経て、地質時代の区分として世界的に有名なポイントになる可能性が高いんです。
懐かしい里山風景の広がる市原市南部に、こんな秘境があるなんて驚きですね。そんな新パワースポットを、いち早くご紹介しましょう!

地層へのアクセスはローカル線「小湊鐡道」の月崎駅から

地層へのアクセスはローカル線「小湊鐡道」の月崎駅から

写真:野口 まさゆき

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地層の所在地は市原市田淵地区の養老川沿いです。東京からはJR内房線で五井駅へ行き、小湊鐡道に乗り換えて約1時間で月崎駅へ到着します。中房総の里山風景の中を走るこのローカル線は、SL機関車を模した「里山トロッコ号」を運行し、最近は特に話題となっています。

月崎駅で降りるとそこは都会とは別世界の昭和の雰囲気です。地層までは県道の172号、81号(通称「清澄養老ライン」)を歩いて約30分。駅前にはログハウス風のトイレや、飲み物などが買える商店もあるので利用すると便利ですよ。

地層への入り口「田淵会館」。近くに駐車場もあります。

地層への入り口「田淵会館」。近くに駐車場もあります。

写真:野口 まさゆき

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「田淵会館」は月崎駅から約2kmの距離。ここには駐車場がありますが、車で訪れる場合は近くの仮設駐車場や臨時駐車場を利用しましょう。駐車場の場所や地層までの徒歩ルートは、市原市のホームページに掲載されているので参考にしてください。

地質時代の境界地点の認定には、日本の市原とイタリア南部2ヶ所が熾烈ながら爽やかに競い合ってきました。日の丸とイタリア国旗が仲良く並んでいます。ポールの下には今までの研究の歴史や、地層についての説明文が掲示されていますので、事前に予備知識を得ておくと地層を見た時の感動もより大きくなりますよ!

地層への入り口「田淵会館」。近くに駐車場もあります。

写真:野口 まさゆき

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この看板では、ここ市原の地層が発見されてから、今まで研究調査されてきた経緯が写真付きでわかりやすく説明されています。

いよいよ養老川へ下り、待望のパワースポットへ!

いよいよ養老川へ下り、待望のパワースポットへ!

写真:野口 まさゆき

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田淵会館から地層までは約500mくらい。途中にはルート看板が整備されていますが、「すべってもころんでも自己責任」の文字も。十分に気を付けて進みましょう。
養老川の流れに出て、川沿いを20mほど慎重に歩くと目的地の地層が出現します!少し苔むした茶色い崖が直角に切り立ち、人を寄せ付けないような雰囲気があります。その崖の上部には「地球磁場(N極・S極)逆転期の地層」の赤い説明板。崖に近づいてじっくりと地層を見てみましょう。

約77万年前の地層が目の前に!

約77万年前の地層が目の前に!

写真:野口 まさゆき

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崖に沿って少し階段を上ると「白尾凝灰岩層(Byk-E)」と書かれた説明板があり、このByk-E地層は77万年前の長野県の古御岳火山の噴火の際に海に堆積した火山灰層で、その後隆起したものだということがわかります。説明板の隣には赤、黄、緑の杭が打たれています。最下部の赤の杭の部分が磁場が逆転していた時代の地層です。上部の緑の杭の部分が現在と同じ磁場の時代、黄色はその中間で磁場が不安定だった時代の地層。地球46億年の歴史の中で磁場(N極・S極)逆転が何度か起こっており、77万年前の最後の磁場逆転の痕跡がこの地層にはっきりと残っているのです。

ここが、「地質時代の区分における新生代第四紀更新世の前期と中期の境界を表す地層」であることが、国や大学の研究機関の調査で証明されました。
少し難解かもしれませんが、世界的にも貴重なスポットであることは間違いありません!

森と川に囲まれて地球のロマンを感じる!

森と川に囲まれて地球のロマンを感じる!

写真:野口 まさゆき

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地層のことが大体は理解できましたか!?ちょっと振り返ってみると、周囲は深い森と養老川の流れに囲まれ、いかにもパワースポットらしい神秘的な雰囲気が漂っています。川の流れの音を聞きながら、しばらくの間、目をつぶって瞑想にふけってみることをおススメします。

なお、現地付近は川沿いを歩くので水量が多いときは長靴が必要です。また大雨の後などは増水して危険なので、天候を見てから出かけてくださいね。

帰り道はのんびりとした里山の田園風景を眺めながら散歩気分で歩きましょう。

来年には「千葉時代=チバニアン」命名か!?

2017年6月、「国際地質科学連合」の専門部会に「第四紀更新世前期・中期の境界地層の国際標準模式地(GSSP)」として申請され、11月にはイタリアの候補地を破り模式地に選出されました。今後の上部組織での審査過程を経て正式に認定されると、この地質時代が「千葉時代=チバニアン」として地球史に刻み込まれます。現地にはゴールデンスパイク(金鋲)が打たれ、「世界的な地層」として注目を集めるのは間違いありませんね!

皆さん、今のうちです!ぜひ新パワースポットを訪れてみましょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/07/08 訪問

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