知床五湖は知床の原生林とそこに浮かぶ5つの湖を高架木道を使って簡単に周れるように作られた「利用調整地区」です。
利用調整地区とは、通常自由に出入りできる日本の国立公園に新しく平成23年より導入された「利用を制限することのできる場所」のこと。日本ではこの知床と吉野熊野国立公園の西大台ケ原地区の二か所のみが指定されています。国立公園の中でも事前に入園手続きが必要で、かつ意図的に人数調整が行われるレアな場所なのです!そのため園内が混雑しすぎてハイカーで渋滞するなんてことは起きないので安心ですね。
知床五湖には、利用を制限するくらい保全に力をいれている、手つかずの原生林が広がっています。高架木道から眺めるだけでなく、その原生林の中を歩いてみたくなるのが人情というもの。ご安心ください。遊歩道が設置され、利用のルールに従う限り、歩くことができるようになっています。遊歩道をぐるっとめぐると1.5時間程度。夏でもさわやかなハイキングが楽しめるというわけです。
ただし、この遊歩道の利用のルールが入園する時期によって変わるのが知床スタイル。特に夏季はヒグマの活動期にあたるため、ガイド(有料)なしに歩くことができない期間が存在します。からなず事前に下部関連メモの知床五湖のホームページでルールを確認しておきましょう。
知床五湖は宿泊施設のあるウトロ地区から自転車でもいけるアクセスの良さも人気のひとつですが(バスなら所要25分くらい)、もっと気軽にウトロ地区内で楽しめるハイキングコースはないのか!
あります。それがウトロの岬に位置するオロンコ岩です。この巨岩に登り、景色を眺めて戻り、だいたい1時間くらい。時間をつぶすにはちょうど良いスポットです。
オロンコ岩はその名通り、山ではなくオーストラリアのウラルー(旧名エアーズロック)のような岩です。そのため岩肌に設置された道は結構急なうえに、日光を遮る高い木も生えていないので暑く、見た目以上に登るのは疲れます。しかしながらその上から眺める景色は抜群。遮るものがなく360度のパノラマが広がりますので、頑張って登る価値のあるスポットなのです。
知床は半島に位置しますので海に囲まれており、このウトロ地区も観光クルーズ船や漁業が盛んな海の町(漁獲量は何気に道内トップクラス!)です。オロンコ岩の上から見渡せば、澄んだ海が広がっており、知床が海や山といった大自然に抱かれた場所かよく理解できますね。
最後にウトロ地区(斜里町の中心で温泉街)までのアクセスですが、車を持っていない場合はバスでのアクセスになります。一日の本数限りがありますので、上記のアクティビティのあとに別の場所に行くという場合は、事前にウトロバスターミナルで時間をチェックしておくことをお勧めします。
では気を付けていってらっしゃいませ〜
この記事の関連MEMO
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
旅行ガイドを検索!
(2025/2/14更新)
- 広告 -