写真:吉田 彩緒莉
地図を見るチェンライで一番有名な場所はどこ?と聞かれたら、真っ先に出てくるのはメコン川。地理の授業で習いましたよね?そう、あの世界三大大河の一つ、メコン川です。
中国・ミャンマー・ラオス・タイ・カンボジア・ベトナムと6か国に渡る雄大な大河を目にしただけで、感動の波が押し寄せて来るのは国境マニアだけじゃないはず(笑)。
このメコン川にあるのが、その国境マニアが思わず興奮する、3つの国境がメコン川の中心で接しているゴールデントライアングル!
ひと昔前は麻薬の密売や、原料の栽培など問題のある地域でしたが、現在は国を挙げての取締強化や経済成長によりなくなり、治安も良く、大勢の観光客が訪れています。
写真の右側がラオス、左奥がミャンマー、手前がタイ!
日本は島国なので国境を目にすることはありません。ここから先が違う国だよ、しかも2つとも違う国なんだよ、と言われると、なんだかわくわくしてきませんか?
メコン川からはラオス領のドンサオ島に渡ることができます。お土産屋さんしかないけれど、メコン川を船で渡るのは一生の思い出に。ボートでたった5分で到着するラオス側からタイを眺め、ラオスビールで乾杯♪なんてこともできちゃうので、ぜひやってみて!
ゴールデントライアングルへの移動は簡単。チェンライの中心部にあるバスターミナルから、頻繁に出ているチェンセーン行のバスに乗り、チェンセーンからソンテオという乗り合いのトラックに乗り換えて行きます。ちなみにチェンセーンで待機しているバイクタクシーに乗ると、川風を楽しみつつ対岸のラオスを望みながら行けるので、お勧め。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見るチェンライ市街地からバスでゴールデントライアングルに行く途中にあるのがチェンセーン。チェンライは昔、タイの首都だったんです!こんなに小さな国境の町が首都だったなんて、今のバンコクと比べると驚いてしまいます。そして、一番最初に首都として制定されたのがこのチェンセーンなんです。その証拠に、古い城壁や、古い寺院が遺跡として残っているんですよ。…日本で言うと奈良っていう感じですかね。
タイの七不思議に入っている不思議な所なのですが、タイではとても貴重な遺跡なのに野ざらしで放置していることがあるんです(笑)。大らかですよね。でも、蔦がからまり、木々に埋もれたその光景は、とても神秘的。
今にも崩れそうな城壁の目立つ旧市街にあるのがワットプラタートチェディルアン。本堂も掘立小屋のような屋根があるのみで、仏塔であるチェディもぼろぼろ。でもなぜかそれが哀愁を誘います。
昔はさぞや人の集まる美しいお寺だったのでしょうね。
お次はとっても山奥。チェンライ市街地から1時間ほどかかるドイ・メーサロンへ。ここは、山岳リゾート「プーチャイサイマウンテンリゾート」などに宿泊したら、ホテルから車で15分ほど。市街地からは旅行会社の車を手配した方がいいでしょう。公共交通手段はありますが、タイ人旅行者も首をかしげる上級者向きです。チェンライには日本人が経営するツアー会社もあり、便利ですよ。
「プーチャイサイマウンテンリゾート」については他の記事で書かせていただきましたので、関連MEMOから読んでみてくださいね!
昔、中国・雲南省から移ってきた人々が住むドイ・メーサロンは、なだらかな山一面に茶畑が広がっています。ここで生産されているのは最高級のプーアール茶やウーロン茶!タイの中でも最も高級なお茶が栽培されているんです。なんでもこの界隈はタイのスイスと呼ばれている地区だとか!…スイスでお茶がとれるのかどうかはさておき(笑)、周辺にはお茶屋さんがいっぱい!どの店でも正式な中国茶の作法で試飲をさせてくれます。
タイ人にお土産に買っていくと「わー!ここのお茶大好き!」と喜ばれるほどレベルが高いお茶は、すっきり爽やかな味のものから、深く香ばしいものまで種類も豊富。日本の大切な人へのお土産にも遜色ないレベルです。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見るさて、チェンライ中心部に戻ったら、中心部で一番有名な観光スポット「ワット・ロンクン」へ。ワットとは寺と言うのですが、この場合、本当に寺と呼んでいいのか悩んでしまうほど、シュールなスポットです。とにかく真っ白で美しい!タイの大きな太陽に照らされて、光を放つほど白い!
それなのに、地獄の様子を再現したオブジェや、権利もへったくれもないドラえもんをはじめとしたキャラクターの絵を施すなど、まさにカオス。チェンライ生まれのアーティストが作ったお寺は遊び心とシュールさでいっぱいです。
ちなみに完成まではあと90年ほどかかる、という触れ込みですが、どう見ても無駄に増築しているだけに見えるのは私だけではないでしょう。そのあたりだけはサグラダファミリアを目指しているそうです(笑)。
チェンライの街は本当に小さく、大きいショッピングコンプレックスは一つ。地元の人の多くは、ナイトバザールで遊んでいます。
そんなチェンライのナイトバザールはアカ族などの少数民族が屋台で民芸品を売っていたり、中央のステージではフォークギター1本でおじさんがしみじみと歌っていたりと、ローカル色が凄い!
バンコクやプーケットのナイトバザールは、かなりおしゃれになってきたし、観光客もわんさと押し寄せますが…確実におしゃれではないです(笑)。観光客がいない頃のタイの昔ながらのナイトバザールはこんな感じだったんだろうな、と思わせる独特なアジがあります。
日用品は大抵揃い、毎晩営業しているので、コンビニやスーパーができる前は、チェンライの人にとって、ここがコンビニであり、スーパーだったのでしょう。
夜遅くまでオープンしている場所自体チェンライでは少なく、デートスポットも必然的にナイトバザールになってしまうようです。
中央の広場には簡素な椅子とテーブルが並べられていて、周囲の屋台から買ってきて食べられるスタイル。みんなタイの鍋・チュムチムや、虫の素揚げ(!)、海老フライなど、不思議なラインナップから好きなものを選んでテーブルに持ち寄って、楽しそうに酒盛りをします。ここはレストランでもあり、バーでもあるんですね。屋台好きにはたまらないスポットですよ!
首都バンコクやプーケット、同じ北タイでもチェンマイを知っている人がチェンライに行くと「こんな場所がまだタイにあるんだなー」という感想を持つと思います。
人々は観光客慣れしておらず、誰も急がないし、気取ってもいない…。町を歩いているうちに「あー、田舎って良いなあ!」と思うはずです。このあたりは同じく日本最初の都、奈良に似ているのかもしれません。
そしてメコン川を挟んで対岸にラオスやミャンマーのある独特な地形にも、国境の町と言う何とも言えない哀愁を感じるはずですよ。
リゾートも大都会も飽きた。昔ながらのタイらしい場所で、地元の人と触れ合いながら過ごしたいな、と思ったら、チェンライに行ってみませんか?
田舎ではありますが、適度に店もあるので、困る事もなし。まったりと穏やかに過ごせる素敵な街ですよ!
なお、チェンライ観光が満喫できる素敵なホテルの情報を他の記事に書かせていただいたので、関連MEMOから読んでみてくださいね!
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(2023/12/7更新)
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