写真:さと しほ
地図を見る長野県と富山県にまたがる全長37.2キロの立山黒部アルペンルートは、山と谷の秘境を切り開いて作った観光ルートです。長野県側と富山県側のどちらからでも出入りできるようになっているので、長野県側からはいって富山県側に抜けることもできるし、室堂平や黒部ダムまで行ってから折り返すこともできます。
この立山黒部アルペンルートの魅力は、「行くこと自体がアトラクション」というところ。全長6.1キロもある長いトンネルをトロリーバスで抜けたり、ロープウェイで山を登ったり、急傾斜のトンネルをケーブルカーで登ったり。全長37.2キロといえば、車なら1時間もかからない距離ですが、そこをあえて6つの乗り物に乗り換えて、1日かけて観光するところが面白いんです。
写真:さと しほ
地図を見る立山黒部アルペンルートは、春は残雪、夏は高山植物、秋は紅葉で有名な絶景地です。冬は雪で閉鎖されますが、春から秋にかけての観光シーズンは、期間が短いにもかかわらず、どのシーズンも見所満載!ケーブルカーやロープウェイを乗り継いで標高2,450メートルの室堂平に着いたら、周辺を散策しましょう。散策ルートは石畳で整備されているので、登山靴のような装備はいりません。運動靴があれば十分です。
写真:さと しほ
地図を見る今回ご紹介する「雷鳥荘」は、室堂平から徒歩30分のところにあります。ちょっとしたアップダウンが3回ほどありますが、景色を見ながらゆっくり時間をかけて歩くようにすれば、キツイ道のりではありません。日帰りだと、ゆっくり散策する時間がとれず、大急ぎで行き来することになってしまいます。はるばる室堂平まで行くのですから、ここはゆっくり宿泊していきましょう。
雷鳥荘のすぐ近くに、煙がモクモク湧き上がっている「地獄谷」という場所があります。地獄谷という名前からも想像がつくように、そこから源泉が湧き出しています。立山黒部アルペンルートに泊まるなら、地獄谷近くにある温泉宿「雷鳥荘」がおすすめ。かけ流しのお風呂の外には絶景が!雷鳥荘のお湯は白濁していて、いかにも温泉といった感じですよ。
写真:さと しほ
地図を見る雷鳥荘は山小屋なので、本格的な登山をする山男・山ガールも多く泊まっています。山小屋ではありまですが、簡素ながらもキレイに改装されていて、通常の観光客が泊まっても満足できることうけあいです。季節によって異なりますが、1泊につき1,000円〜5,000円を追加すれば、個室にも泊まれます。何といっても、雷鳥荘の白濁湯と景色は最高です!
※歯ブラシ、タオル、浴衣もあります。
写真:さと しほ
地図を見る夏以外は暖炉に火がはいります。山雑誌を読んだりドリンクを飲んだりして、のんびり過ごしましょう。
雷鳥荘は「地獄谷」と呼ばれる源泉地のすぐ近くにあります。火山ガスの発生により、数年前から地獄谷への立ち入りが禁止されました。風向きによっては、雷鳥荘のほうまで火山ガスが流れてくることがあるので、気管支が弱い方は、念のためタオルで鼻や口をおおったほうがいいかもしれません。
雷鳥荘の夜は真っ暗です。周囲の明かりといえば、雷鳥荘の明かりと遠くに見える町の明かり、ちょっと離れたキャンプ場の明かりくらい。雷鳥荘から少し離れただけで恐いほどの暗闇がせまってきます。天気のいい日は、キレイな星空が見えますよ!
立山黒部アルペンルートの雷鳥荘、いかがでしたか?
1泊2食付きで1人10,000円ほどで泊まれます。はるばる乗り物を乗り継いでやってきたんですから、ぜひとも宿泊していってくださいね!
夏や秋の観光シーズンは、早くから満室になることもあります。計画はお早めに!
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
さと しほ
旅行会社勤務の旅好きOL。旅とグルメは人生のサプリ。ステキなこと、楽しいこと、美味しいもの。自分が「これいい!」と感じたものを積極的に発信していきたいと思います。
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
富山県へ行く旅行プラン
条件を指定して検索