世界一のクラゲ水族館にうっとり!鶴岡市立加茂水族館

世界一のクラゲ水族館にうっとり!鶴岡市立加茂水族館

更新日:2024/02/28 11:33

天草野 黒猫のプロフィール写真 天草野 黒猫 元バックパッカー
世界一のクラゲ水族館!そんな水族館が日本の山形にあります。日本海をのぞむ海辺に立つ、鶴岡市立加茂水族館です。

この水族館のすばらしい所は、クラゲを生育しつつ運営されているということ。というのもクラゲの寿命は数か月から半年。ただ展示するだけでなく、見せ方も工夫がいっぱいです。歩いているだけでわくわくする、できればずっとずっといたい!子供の自由研究にもぴったりの水族館ですよ。

クラゲの展示数50種類以上!クラネタリウムにうっとり。

クラゲの展示数50種類以上!クラネタリウムにうっとり。

写真:天草野 黒猫

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庄内沖に生息する淡水魚・海水魚、クラゲを展示している鶴岡市加茂水族館。その中でもやはり一番の見どころはクラゲの展示で世界一!約80種類のクラゲを展示したクラネタリウムのエリアです。

みあきません!水槽の中をゆらゆらとただようクラゲ達。圧巻です。うっとりです。できればここから離れたくない気分になる水族館。いろんな種類のクラゲ達。カラーのライトをあてて発光させていたり、見せ方も工夫されています。

中でも離れられなくなる美しさなのが、直径5メートルのミズクラゲの水槽。「クラゲドリームシアター」です。水槽の前には映画館の様に椅子もあり、いつまでもみていられます。ゆらゆらと静かに泳ぐくらげたちの姿をみているとストレスを忘れ、頭の中がからっぽになっていく気がしますよ。

約半年も卵を抱くタコ。未知の世界を教えてくれる水族館!

約半年も卵を抱くタコ。未知の世界を教えてくれる水族館!

写真:天草野 黒猫

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この水族館の大きな特徴は展示するだけでなく、育成・繁殖させていることでしょう。というのもクラゲの寿命は数か月。そのため水槽の中には子供のクラゲ達も一緒に泳いでいる水槽も少なくはありません。

展示するだけでなく、育っていく生体も観察できる理想的な水族館です。そんな水族館だからこそ普段はみることのできない海の生物の生態間近でみることができます。

例えばタコの卵を抱く姿。普通は岩場や穴の中に卵をうみつけて半年近くも卵をまもり、飲まず食わずで守ります。その後、母タコは子供が孵化したのをみとどけて一生を終える。そんな貴重な姿が目の前でみれるのもこの水族館ならではです。自然の不思議さ、神秘をしっかり観察しましょう!

クラゲを手にのせる!おもしろいトリックにわくわく。

クラゲを手にのせる!おもしろいトリックにわくわく。

写真:天草野 黒猫

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この水族館がどうして起死回生できたのか!それは育てる事と共に入館者に楽しんでもらう工夫がされているからです。例えば、クラゲを手のひらにのせる!この水族館ではこんなおもしろい写真もとれます。海の中を泳ぐ様な写真がとれたり、クラゲ達にライトがあてられていて発光していたり。

クラゲの発光する姿は他の水族館ではあまり見られないもの。さすが「鶴岡市クラゲ研究所」が併設されているだけありますね。

またもうひとつおもしろい事!生まれたばかりの赤ちゃんくらげが大きくなっていく姿が生育日順にならんだ生育水槽がみられること。大人のクラゲ達をみる機会は多いですが、クラゲの卵や赤ちゃんクラゲをみられる水族館はなかなかありません!夏休みの研究にいかがですか?

魅力的な施設にはストーリーがある!加茂水族館のストーリー。

魅力的な施設にはストーリーがある!加茂水族館のストーリー。

写真:天草野 黒猫

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魅力的な施設は物語をもった施設が多いもの。この加茂水族館もそのひとつです。最近でこそクラゲで大きな注目を集め、大人気の水族館ですが、1990年代後半廃館寸前でした。

というのも、設立当時は加茂町の有志によって設立された民間水族館。そこから市立の水族館になり、また民間会社に売却になり…と現在の鶴岡市立の水族館となるまで紆余曲折の道のりがあったのです。そんな廃館寸前の状況で当時の人気の生き物を集めても経費がかかるばかり。そんな水族館がなぜクラゲに着目したか。

それは偶然の出来事でした。

最後の悪あがきと当時の流行だったサンゴの企画展を開催した時のこと。サンゴ礁の水槽に偶然「サカサクラゲ」のポリプが付着していたのです。そこから生まれたクラゲの赤ちゃんに餌をやり成長した所で展示したところ大人気。お客様の笑顔に楽しさを見出し、「世界一のクラゲ水族館を作る!」という夢に向かって、スタッフ一丸となり大変なクラゲの飼育を始めたというわけです。

ウミネコの餌付け、アシカショーに子供達もおおはしゃぎ!

ウミネコの餌付け、アシカショーに子供達もおおはしゃぎ!

写真:天草野 黒猫

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加茂水族館は展示だけではありません。ショータイムも一味違います。

クラゲの給餌解説、海岸沿いに建てられた立地を生かして、自然に飛んでくるウミネコ達に餌付けタイムがあります。手元に大接近してくるウミネコ達!子供達はおおはしゃぎです。

そして、1日4回行われるアシカショーの楽しい事!アシカがこんなに飛ぶの?というくらいジャンプしてくれるだけでなくコミカルな動きも絶妙です。輪投げやボールキャッチしたり芸達者。まるで人間の様なしぐさで水槽にのびあがってお客様に挨拶したり、鳴き声を披露する姿。大人も子供も自然に笑ってはしゃげますよ。

ずっとずっといたい!そんな水族館です。

鶴岡市加茂水族館は行くとわかるのですが、ずっとずっといたい!そんな水族館です。

子供達には知らない海の世界の不思議をいっぱいみせる事ができるし、大人もゆらゆらゆれる水槽の中のくらげたちを見ているだけで日頃のストレスを忘れることができる。何度も歓声をあげて、水槽の中を指さして、童心にかえることができます。

この水族館は生き物を見せるためだけの水族館ではない、生きた水族館なのです。成長し、変化していく水族館で時間を忘れてすごしてみませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/07/07−2016/07/08 訪問

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