写真:大宮 つる
地図を見る福士蒼汰さん主演の土9ドラマ『お迎えデス。』最終回のロケ地の一つとして登場したのが、東松山にある「岩殿山 正法寺」。古くより“岩殿観音”と親しまれている真言宗のお寺であり、「坂東三十三観音霊場」の第10番札所でもあります。創建は718(養老2)年、1300年以上の歴史のある名刹ですが、まずは簡単に岩殿観音の歴史をチェックしてみましょう。
写真:大宮 つる
地図を見る延暦年間(782年〜806年)、比企の山の中に“悪龍”が棲んでおり、村人たちを困らせていたとのこと。村人たちは、たまたま奥州征伐で通りすがった坂上田村麻呂に悪龍退治を依頼。その依頼を受けた坂上田村麻呂は、岩殿の観音さまに神の助けを頂けるよう祈願し、観音さまから授かった矢を射り、悪龍を無事に討ちとることができたそうです。
写真:大宮 つる
地図を見るこれにより、桓武天皇から宣旨(せんじ)を受け、伽藍を造営。また、その後北条政子の帰依もあり、ご本堂を修復。比企一族にも庇護され、さらには徳川家康により25石の寺領を賜るなどといった歴史をもつお寺です。
今でも立派なお寺の姿を見ることができるのは、その時代の有力者たちに庇護、民衆から崇敬されていた存在だったから、と言えるかもしれませんね。
写真:大宮 つる
地図を見るでは次に、実際にドラマで使われた場所をチェックしてみましょう。
シーンとしては、殺人事件の真犯人を探すため“あの世”に情報収集をしに行った堤円(つつみまどか/演:福士蒼汰)が情報収集を終え、現世に戻ってくる際、訪れたというところから。
死神のナベシマ(演:鈴木亮平)から、「何かあったときは土管に入れ」と言われており、その“土管”があったのが、観音堂の右側にある砂岩の山のふもと(木が生えているあたり)だったのです。
“あの世”設定なので、幻想的な雰囲気のある場所が選ばれたように思うのですが、そういった意味では、こちらの場所はピッタリ! なんだか不思議な空間……幻想的な雰囲気が漂っています。
写真:大宮 つる
地図を見る2枚目の写真は、観音堂の正面側から撮影したものとなりますが、裏側からのアングルもドラマで使用されました(3枚目)。堤円と緒川千里(おがわちさと/演:門脇麦)の感動的なシーンの背後で、砂岩の山のふもとにある“石仏”が何体もうつり、「一体、ここはどこ?」と思った方もいらっしゃるのでは?
この石仏群は、坂東三十三ヶ所、秩父三十四ヶ所、西国三十三ヶ所の百観音と、四国八十八ヶ所の“写し本尊”といい、全部で188体あるとか。四国八十八ヶ所をお参りしたのと同じご利益が頂けると言われていますので、ぜひともお参りしてみてくださいね。
写真:大宮 つる
地図を見る「正法寺(岩殿観音)」に訪れたら、ぜひとも訪れていただきたいもう一つのロケ地があります。それは、「鳴かずの池(弁天沼)」です。ドラマの中では“池田さんの池”として登場しました。堤円がドラマの進行上、重要なキーを握る“池田さん”をここで見つけ、赤い橋の上で会話するシーンが放映されました。
この池は、坂上田村麻呂が退治した悪龍の首を埋めたところ、できた池という伝承があります。カエルが棲みつかないことから、“鳴かずの池”と呼ばれるようになったのだそうです。
写真:大宮 つる
地図を見る赤い橋を渡った先には、弁天さまがご鎮座しています。こちらも幻想的な雰囲気が漂うスポットですよ。
お寺からは徒歩だと約15分、車であれば約5分の距離です。
以上、東松山にある「正法寺(岩殿観音)」についてご紹介しましたが、いかがでしたか? 「鳴かずの池(弁天沼)」を含め、今や福士蒼汰ファンが訪れる聖地となりつつあります!
なお、本文中では紹介できませんでしたが、正法寺の参道もドラマで使用されています。正法寺には多くの見どころがありますので、じっくり散策してみてくださいね。御朱印やっています。
最後に交通アクセスについて。
電車でお越しの場合は、東武鉄道東上本線「高坂駅」下車のちに、西口2番バス乗り場から川越観光バス高01系統(「鳩山ニュータウン」or「にっさい花みずき」行き)に乗り、「大東文化大学」バス停で下車してください。
車でお越しの場合は、関越自動車道「東松山インターチェンジ」あるいは「鶴ヶ島インターチェンジ」が最寄りとなります。お寺の専用駐車場あります。
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(2024/4/19更新)
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