写真:Benisei Rinka
地図を見る「珍石館」までは、秩父鉄道影森駅から徒歩で約10分、または西武鉄道西武秩父駅から徒歩で約30分かかります。車では、花園インターチェンジから国道140号線経由で、45分ほどの場所に位置しており、館長夫妻が経営する和食店「岸和田ずし」に併設しています。
2階建ての建物には、1700余石の珍石、奇石がずら〜っと並び、そのほとんどは人面石!それらは、初代館長の故・羽山正二さんが長年かけて集めたものなんです。数年前に初代館長がお亡くなりになられてからは、その意思を引き継いだ娘さんが館長として、珍石館の運営や石の保管を行っています。
写真:Benisei Rinka
地図を見るこの見事な人面は、もちろん天然!目と口に見える部分は、貝の化石なんです。貝は大昔、貨幣として使われていたということもあり、風水では「財運・金運アップ」のアイテムとされています。「財産」「貨幣」「貯金」「資本」など、お金にまつわる漢字には「貝」という字が使われていますよね。初代館長は、この人面石に「三貝財福天 招福神童」と名付け、商標登録・意匠登録・知的所有権登録もし、大切にされていました。縁起物人面石「神童〜かみのわらべ〜」として、レプリカも1000個作りましたが当初は全く売れず、館内にずら〜っと並んでいたとのこと。
しかし、2004年7月〜2013年3月末まで放送された、日本テレビ「中井正広のブラックバラエティ」で、「人面石くん」として番組内のキャラクターに就任して以降、購入申し込みが急増し、現在は完売しています。やはりテレビの影響ってすごいんですね。
写真:Benisei Rinka
地図を見る館内に並ぶ石の多くには、その石に似ていると思われる有名人やアニメキャラクターの名前が付けられています。写真中央のボコボコと小さな穴の開いた石には「ブラマヨ吉田」、目のあたりに傷がある石には「ブラックジャック」など、「あ、わかる!確かに似てる〜」の連続!
その他にも「田中邦衛」「北斗晶と怒られてる健介さん」「エルビスプレスリー」「ウドちゃん」「ちびまる子ちゃんにでてくる野口さん」等々、見る人納得の見事な名前を付けられた石が並んでいます。また、有名人だけじゃなく「おい、コラ!」「あ〜ら、しばらくね。」「今になって好きだといわれても仕方ないわ。なんでひとり者の時に知らん顔してたのよ。」など、もうなんでもありな感じ...。
写真:Benisei Rinka
地図を見る館内に飾られている石は、全てケヤキなどの木で作られた台座にのせられており、その台座はそれぞれの石の形に合わせて、ひとつひとつ手作りされています。
人面石以外にも、様々な種類の石の一部を切り出したものを展示しているのですが、その台座のクオリティが半端なく素晴らしい!写真を見ていただいてもわかるように、その石がぴったりとハマるように作られています。これは、初代館長が「台座を少し削っては石を置き微調整する」という、気が遠くなりそうな作業の賜物。
これだけたくさんのハイクオリティな珍石・奇石が並ぶと、もうそこは立派な博物館!「B級スポット」というのが申し訳ないくらい面白いスポットです。
写真:Benisei Rinka
地図を見る石につけられた名前のほとんどは、訪れた人がつけたもの。並べられた石の中には、まだ似ている人が見つからない石達もたくさんあり、一日も早く名前を付けてもらえるのを待っています。現在、館内に並べきれていない「2軍」の石達が1000個ほどあり、名前がなかなか付けてもらえないと、その2軍とチェンジされてしまうんです。ぜひ、あなたも珍石館を訪れて、一刻も早く名前を付けてあげてくださいね。
秩父珍石館は、ご紹介したような珍石や化石の他に、初代館長がコレクションしていた「宝くじ」や「カメラ」なども飾られています。また、過去に訪れたテレビ取材時の写真やタレントのサイン色紙なども多数おかれていて、意外とじっくりと見たくなる場所。
B級スポットと呼ばれている場所には、本当にB級な場所、実は結構ハイクオリティな場所など色々存在しますが、ここは、訪れる人の「たいしたことないだろうけど、ちょっとネタに寄って行こう」という軽い気持ちを大きく裏切る素敵スポットですよ。
絶対に行って損のないB級スポット「秩父珍石館」を訪れてみてくださいね。
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この記事を書いたナビゲーター
Benisei Rinka
生まれも育ちも小江戸川越。結婚後もずっと川越在住です。趣味は旅行とスキューバダイビング。特技は旅行のスケジューリング。最大のストレス発散方法は旅行。とにかく旅が大好き!短大卒業後、広告代理店に約12年…
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