写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る十津川を南北に通るメインの道、国道169号線沿いに「庵の湯」はあります。十津川温泉バス停のほぼ真向かいになります。車で行かれる方は、市営の駐車場に止めましょう。有料駐車場ですが「庵の湯」の受付で駐車券を見せると駐車場の1時間無料券を頂けます。
「庵の湯」は2005年6月のオープンなため、建物は比較的新しく感じられます。建物はダム湖畔の道路よりかなり下に位置するため、道路から見えるのは唯一入り口部分のみです。また、入口近くには飲泉場が設けられていますので、施設を利用しなくとも、温泉に触れることができます。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る入口をくぐると、ご覧のようにかなり長い階段が続きますが、温泉宿の浴場へ続く道のような風情が感じられます。また左手には二津野ダムを見渡せれるようになっています。下まで降りれば受付と券売機がありますので、こちらで入湯料を支払いましょう。大人400円、小人200円です(2016年6月時点)。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る「庵の湯」の浴室は男女別に内湯がひとつずつだけです。露天風呂はありません。浴室内は浴槽はもちろんことながら壁や天井も木で造られています。また、ダム湖側は全面ガラス張りの窓のため、非常に開放感があります。正方形の浴槽は6人程度であればゆったり入れるサイズです。
そして、肝心のお湯ですが、実に素晴らしい湯使いです。源泉かけ流しということは先述しましたが、さらに嬉しいことに加水なし、加温なし、消毒なしのそのまんまの温泉です。そして貯湯槽を設けずにそのまま注いでいるため、ガス成分も抜けず、硫黄と鉄分がミックスしたような芳醇な香りが浴室中に充満しています。
十津川温泉(十津川温泉郷ではない)の泉源は3キロほど離れた下湯温泉と言われる地区より引いてきています。なので、十津川温泉で浸かるお湯はすべて同じはずなのですが、ここ「庵の湯」は明らかに何か異なる感じがします。受付の方にお話を伺うと「庵の湯」では貯湯槽を設けずにそのままお湯を注いでいるとのことでしたので、温泉のお湯そのものに拘る方にはとてもおすすめです。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る階段のちょうど中間あたりには、ダム湖側に足湯が設置されています。階段の途中ということは、無料で利用出来ることになります。十津川の山々を眺めながらの足湯はとても気持ちが良いです。また、贅沢なことにこの足湯ももちろん源泉かけ流しですのでとても清潔です。また、この足湯は「庵の湯」に行かれたことがある方以外は知らないと思われますので、超穴場の無料の足湯です。
十津川村は日本一大きな村です。それゆえ、とても広大であり、さらにとても山深い場所でもあります。行かれる際はバスか車になろうかと思います。バスは日本一長い路線バスが十津川村を縦断して走っています。これを使うのも旅の醍醐味になるかとは思いますが、やはり多くの方は車を運転して行かれると思いますが、その際は十津川を南北に突き抜けている国道168号線を通るのをおすすめします。東西を通る国道425号線は想像以上に細く、そして険しく、ところどころ小さながけ崩れが起きている場合がありますので、通られる際は覚悟の上、くれぐれも注意してくださいませ。
また、十津川温泉郷では湯巡りストラップも1000円で販売しています。十津川村内に4か所ある公衆浴場(全て源泉かけ流しの温泉で「泉湯」「滝の湯」「庵の湯」「星の湯」があります)のうち、3か所に入ることが可能で、少しお得になります。さらに毎年6月下旬には「源泉かけ流し温泉感謝祭」なるものを催されています。期間内は公衆浴場が無料になったりする場合もありますので、気になる方は十津川村観光協会のホームページでチェックしてみてください。
十津川温泉は関西都市部から3時間程度要するため、関西の方々にとっても、とても遠い地になりますので、全国の方にとっては日本の僻地だと言っても過言ではないかと思われます。しかし、その十津川村の温泉はすべて源泉かけ流しで、大自然に囲まれた場所ですので、機会がありましたら、是非一度は十津川村へ訪れて頂ければと思います。
◆庵の湯
【住所】奈良県吉野郡十津川村平谷865
【泉質】ナトリウム―炭酸水素塩泉
【湯の使い方】源泉かけ流し(加水なし・加温なし・消毒なし)
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(2024/10/16更新)
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