330円の東京空中散歩!日暮里・舎人ライナーで小さな旅。

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330円の東京空中散歩!日暮里・舎人ライナーで小さな旅。

330円の東京空中散歩!日暮里・舎人ライナーで小さな旅。

更新日:2016/08/09 11:50

風祭 哲哉のプロフィール写真 風祭 哲哉 B級スポットライター、東海道完歩ブロガー、青春18きっぷ伝道師

東京の下町、荒川区の山手線日暮里駅から足立区の舎人駅を経由して見沼代親水公園駅を結ぶ日暮里・舎人(にっぽり・とねり)ライナー。
無人運転の新交通システムで全線が尾久橋通りの高架の上を走るこの路線は、開放感あふれる車窓が続き、まるで東京の空中を散歩しているかのよう。
大人片道330円、今回はそんな手軽な料金で楽しめる、小さな旅をご紹介します。

2008年開業、日本で一番新しい新交通システム

2008年開業、日本で一番新しい新交通システム

写真:風祭 哲哉

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日暮里・舎人ライナーは、日暮里駅と見沼代親水公園駅の9.7キロを13の駅で結ぶ東京都交通局の新交通システム(AGT)。新交通システムとは小型軽量車両が自動運転で専用軌道の上を走る鉄道路線のことで、お台場を走る「ゆりかもめ」や、神戸の三宮とポートアイランドを結ぶ「ポートライナー」などと同じもの。
この日暮里・舎人ライナーは、2008年開業と、その中でも一番新しい路線なのです。

始発の日暮里駅は、レトロな懐かしさで人気の谷中銀座や繊維街などに近い東京の下町情緒あふれるまち。山手線や京浜東北線、常磐線や京成線など、数多くの路線が乗り入れるターミナルでもあります。
日暮里・舎人ライナーは、この日暮里駅の一番高いホームから出発します。

東京空中散歩は、ぜひ最前列の特等席で

東京空中散歩は、ぜひ最前列の特等席で

写真:風祭 哲哉

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日暮里・舎人ライナーは、都心を走る新しい路線のため、全線が高架の上に敷かれています。そのため、どの席に座っても高い場所から東京の街並みを楽しめるのですが、どうせなら最前列の特等席に座りましょう。
新交通システムは無人運転のため車両の前後には運転席も車掌室もなく、最前列(最後列)は正面もガラス張り。遮るものなく前面車窓を眺めることができるのです。土日などは子供連れの家族が特等席を狙って並んでいることもありますが、1〜2本待てば比較的簡単に特等席をゲットすることができるはずです。

日暮里を発車した列車は、両側に建ち並ぶマンションや雑居ビルの間を縫うように、左へ右へとカーブしながら都心部を走ります。

扇大橋&首都高越えが東京空中散歩のハイライト

扇大橋&首都高越えが東京空中散歩のハイライト

写真:風祭 哲哉

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西日暮里を過ぎ、沿線に建ち並ぶマンションやビルが少しずつまばらになると、車窓から東京の街並みが見渡せるようになります。
この新交通システムの列車は軌道の上をゴムタイヤで走行しているため、通常の鉄道より急な勾配でも走行することができます。日暮里・舎人ライナーでも一部の区間で鉄道や首都高速を超えるため、前面からみるとかなりの急勾配を上り下りしていることがわかります。

そのハイライトは扇大橋での荒川越えとそのあとの首都高越え。列車はまるでジェットコースターのような角度でぐんぐんと上りつめながら扇大橋を渡り、首都高速中央環状線を越えると一気に急降下!というわけではありませんが、特等席からの眺めは最高。スリルというよりワクワク感が高まります。

扇大橋の車窓からくっきりとスカイツリーが

扇大橋の車窓からくっきりとスカイツリーが

写真:風祭 哲哉

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首都高速自体がかなり高い場所を走っているので、その上をクロスする日暮里・舎人ライナーは、この扇大橋の周辺で最も高い場所を走ることになります。橋のまわりにはビルもないため、このあたりの車窓からは遠くの街並みだけでなく、東京スカイツリーが見事にくっきりと見えるのです。このあたりからは直線距離で10キロもありませんので、その迫力はなかなかのもの。

荒川を越え、足立区に入るとまわりに高いビルはなくなり、沿線には住宅街が広がりはじめ、列車は西新井大師西駅へ。ここはその名前の通り、関東厄除け三大師として知られる「西新井大師」のすぐ西にあたります。
駅から歩いて15分ほどかかりますが、ぜひ途中下車して訪れてみたい、沿線随一の観光名所です。

広大な森や水辺の公園、そして空中で突然消える高架線路

広大な森や水辺の公園、そして空中で突然消える高架線路

写真:風祭 哲哉

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西新井大師西駅からさらに北に進むと、やがて車窓の両側に森が現れます。これは舎人公園の広大な緑地。東京にありながら、なかなかの大自然を車窓から見下ろすことができます。
路線の名前になっている舎人駅を過ぎると、やがて終点の見沼代親水公園駅。この駅は足立区の北の端にあり、すぐ向こうは埼玉県の草加市となります。

駅名にもなっている見沼代親水公園は、かつて農業用水だった水路の周辺を親水公園として整備したもの。水路沿いには約1,700mという長い遊歩道が設けられていますので散策コースとして楽しめます。

また、終点の見沼代親水公園駅で日暮里・舎人ライナーを降り、北に百メートルほど歩くと、ちょっと珍しい光景が楽しめます。
それは日暮里・舎人ライナーの途切れた線路。まるで鋭い刃物で高架橋ごと切り落とされたかのように、ぷっつりと空中で途切れているので、最初に見たときはちょっとびっくりしてしまいます。
確かにこんなに潔い終わり方をしている鉄道路線は、なかなか見かけませんよね。

330円で満喫!日暮里・舎人ライナーのお得な東京空中散歩

ビルあり、ジェットコースターもどきあり、スカイツリーあり、森あり、そして空中で突然消える高架線路あり。
わずか20分ほどの時間ですが、日暮里・舎人ライナーからは東京のさまざまな表情を楽しむことができます。

それが片道330円!5分1000円のジェットコースターとくらべるとなんとリーズナブルな遊びなのでしょう。もちろん心臓がバクバクするような急降下や目が回るようなスピードも出ませんので、お子様もお年寄りも、もちろん高所恐怖症の方でも安心!
ぽっかり予定が空いた休日の午後、ちょっとしたお出かけにはおススメの小さな旅です。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/07/03 訪問

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