南イタリアには訪問して頂きたい可愛らしい街がたくさんありますが、交通機関がなく車でしかいけない場所が多いのが南伊旅行の難しい点。このピッツォ・カラブロはローマやナポリからの高速列車の停車駅があり、またカラブリア州の主要空港ラメッツィア・テルメからのアクセスも良いので、簡単に立ち寄って頂くことができるのです。
美しい海岸線が続くこの街は、夏場海水浴客で賑わいます。海だけでなく、ピッツォの中世の町並みが残る旧市街地散策や、ここでしか見ることのできない独特な洞窟教会も見ごたえがあります。歩きつかれたらぜひ優雅で広々した街の中心広場で休憩してください。ティレニア海に沈む美しい夕日も見ごたえあることでしょう。
ナポリ・ローマからシチリア島に向かう途中にある街ピッツォ・カラブロに立ち寄ってみては如何でしょうか?
ピッツォの街の中心広場からすぐの海が見渡せる場所に佇む力強い要塞城はこの街を訪問する方には必ず訪れて頂きたい場所です。中世イタリアがナポレオンに支配されていた時代のナポリの王、ジョアッキーノ1世が1815年処刑された場所です。彼は裁判で死刑判決を受けた後、この場所で家族に向けた最期の手紙を書きました。次々と変わり行く外国に支配されていた中世の南イタリア。このピッツォもその歴史の一部に登場したのです。
お城といっても建設当時から常に軍隊や牢獄として利用されてきた場所で、現在でもその力強さを感じ取ることができます。
ピッツォの街の海岸線に位置する独特な教会、「Piedigrotta」教会。1880年代、この町出身の彫刻家アンジェロ・バローネが先頭に立ち、海岸にある岩を掘り始めましたが、盗まれたり壊された苦い経験を経た後、1967年アンジェロの孫のジョルジョ・バローネによって完成された美しい岩の彫刻が数多く展示されています。
様々な宗教的なシーンや町の歴史を再現した彫刻たちを地上から自然に入る光と影が、より美しく照らしていています。ここでしか見ることの出来ない、特徴的な洞窟教会に訪れてみては如何でしょうか?
イタリア各地のバールやレストランで人気、トリュフの形を真似て作られたチョコレートとヘーゼルナッツ味のアイス「タルトゥーフォ」の発祥地であるピッツォ・カラブロ。この街を訪れる方には必ず味わって頂きたい一品です。街の中心広場の老舗バール・ダンテが1950年代から作り始めたタルトゥーフォアイス、地元のお菓子屋さんは数々の新しい味の開発と伝統を守り続けています。
お勧めはやはり伝統の「タルトゥーフォ・ネロ(黒)」です。外側はカカオで覆われ、アイスはヘーゼルナッツ味、そしてその中心には濃厚なチョコレートクリームが入っていて、絶品です。比較的大きいので、食後のデザートというより歩き疲れた後に食べて頂くと良いかと思います。
如何でしたか?
ローマ・ナポリからの列車の停車駅は、Vibo Valentia-Pizzo。ナポリから約3時間20分で到着します。ぜひシチリア島に向かう前に途中下車をして頂き、中世の美しい街並と美味しいジェラートの発祥地を訪れて下さい!
この記事の関連MEMO
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索