ぜひ一度は訪れたい!ポーランド世界遺産「マルボルク城」は「世界の名城25選」にも選ばれた凄すぎる城

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ぜひ一度は訪れたい!ポーランド世界遺産「マルボルク城」は「世界の名城25選」にも選ばれた凄すぎる城

ぜひ一度は訪れたい!ポーランド世界遺産「マルボルク城」は「世界の名城25選」にも選ばれた凄すぎる城

更新日:2016/12/20 17:34

たぐち ひろみのプロフィール写真 たぐち ひろみ エアライン勤務

ポーランド北部にある「マルボルク城」は、かつて権勢を誇ったドイツ騎士団が13世紀に建造した巨大な城にして要塞。第2次世界大戦では爆撃によりその半分以上が破壊されたものの、その後みごとに復元され、1997年にはユネスコの世界遺産にも登録されています。この迫力ある壮麗な城の見どころを、今回はじっくりご紹介します。

東京ドーム4.5個分!想像を超える大きな城塞

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写真:たぐち ひろみ

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「マルボルク(Malbork)」は、ドイツ語では「マリエンブルク(Marienburg)」。ともに「聖母マリアの城」を意味し、14世紀〜15世紀半ばの間、騎士団の政治、軍事、経済、そして宗教の拠点として、重要な役割を果たしていました。

その後ポーランド王朝、プロシア、再度ドイツと所有が移り、大戦で甚大な被害に見舞われるという、およそ波乱万丈な歴史をたどってきたマルボルク城。戦後正式にポーランドのものとなり、国を挙げての大修復工事が行われた結果、現在はみごとにその威風堂々とした姿を取り戻しています。

マルボルク城の敷地はおよそ21ヘクタール、建物総面積は25万平米。東京ドームが4個半も入ってしまう大きさです。煉瓦建造物としても城砦としても世界最大、同時に修道院でもあったこの城は、ヨーロッパのあまたの城郭のなかでも、ひときわ異彩を放っています。

見学には、たっぷり時間をかけて。

見学には、たっぷり時間をかけて。

写真:たぐち ひろみ

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このマルボルク城、1961年より世界にも類を見ない巨大な博物館として一般公開を開始しました。その後1997年にはユネスコの世界遺産に、2012年にはトリップアドバイザーの「死ぬまでに行きたい、世界の名城25選」に選出されたため、現在は連日観光客で溢れかえる人気ぶりです。

とても大きな城なので、すべての見学箇所を完全制覇しようとすると丸1日かかってしまうかも。そこまで時間がないという場合には、気に入ったスポットだけ重点的に見学して、あとはちょっと見る程度、という方式も一案です。

マルボルク城は、大きく分けて3つのエリアから成り立ちます。1つは城の一番奥に控える高城(High Castle)、1つは城の中核をなす中城(Middle Castle)、もう1つはその外側にある下城(Low Castle)です。みどころは、このうち高城と中城に集中しています。

入場券を購入すると、イヤフォンガイドを無料で貸してくれるので必ず借りましょう。残念ながら日本語版はありませんが、音声と画像で各みどころの説明を移動に併せて自動的にしてくれたり、見学順路を画面で明示してくれるすぐれもの。英語がわからなくても、それなりに役立ちますよ。

まずは中城から

空堀を渡り城壁内に入ると、そこは日常の雑役の場となっていた下城の区画。穀物研削場、馬小屋などの建物を周囲に確かめつつ、一路その先にそびえる中城へ。ドイツ騎士団総長や司令官の居住の場であり、政務も執り行われたここには、広い中庭を囲んで三方に棟が並んでいます。

イヤホンガイドの案内に従い、順路を進みましょう。それこそ数え切れないほどの広間、部屋が次々に現れ、楽しませてくれます。各部屋に展示された美術・工芸品、家具などの調度品なども歴史的価値が高く見逃せません。

まずは中城から

写真:たぐち ひろみ

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特にみどころを挙げるなら、城内最大の広さを誇る「大食堂(Grand Refectory)」(写真上)。ゴシック様式の美しい天井が、城というより修道院の雰囲気を醸している印象的な一室です。

また、「夏の食堂(Summer Refectory)」(写真下)も訪問者の人気を呼ぶ部屋のひとつ。総長が外国からの来賓を食事でもてなしたという夏専用のダイニングルームで、まるで部屋全体が1つの柱で支えらているような不思議な感覚をおぼえます。

まずは中城から

写真:たぐち ひろみ

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琥珀のすべてがわかる、世界でも珍しい「琥珀展」

琥珀のすべてがわかる、世界でも珍しい「琥珀展」

写真:たぐち ひろみ

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中城の見学コースの途中で見逃したくないのが、東棟の地下「ハルバールホール(Hallebard Hall)」で常時展示されている「琥珀展(Amber Contexts Exhibition)」です。もともと倉庫だったこのホール、現在はアニメーションやマルチメディアを駆使した琥珀形成過程の解説や、巨大な琥珀の原石、大変貴重とされる植物や虫を閉じ込めた琥珀、そして琥珀で作られた彫刻や装飾品などが数多く並んでいて、興味はつきません。

琥珀は植物樹脂が数千万年から数億年の年月をかけて地中で化石化した宝石の一種ですが、ポーランドがその琥珀の生産量世界一を誇る国だとうことはあまり知られていません。実は世界中に出まわる琥珀は、その85%がポーランドとリトアニアに接するバルト海で産出されているというから驚きです!

琥珀のすべてがわかる、世界でも珍しい「琥珀展」

写真:たぐち ひろみ

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騎士団でも、この豊富な琥珀を用いてさまざまな工芸品を製作・販売して、貴重な収入源にしていました。そうした騎士団にちなむ展示物の中でも特に目を引くのが、高さがゆうに1.5mはありそうな、琥珀を贅沢にちりばめた小祭壇(写真上)。どれだけケタ外れの琥珀がその頃から産出されていたかが想像できる逸品です。

厳粛な空気漂う高城、そして〆は対岸からの眺め!

厳粛な空気漂う高城、そして〆は対岸からの眺め!

写真:たぐち ひろみ

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中城を見終えたら、いよいよ奥に控える上城の見学です。ここはマルボルク城の中でも特に宗教的役割を担っていた区画で、修道院(Monastry)とも称されます。石畳で覆われた中庭をぐるりと囲むように建つ回廊建築が、なんとも厳かな雰囲気を漂わせています。

この高城で一番有名なのは、外交や統治に関する参事会が催されたという「参事会の間(Chapter House)」。北棟の半分以上を占める広いホールで、美しい曲線を描くゴシック様式の柱と天井が印象的です。

厳粛な空気漂う高城、そして〆は対岸からの眺め!

写真:たぐち ひろみ

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他にも、8m以上もあるマリア像が祭られた「聖マリア教会(The Blessed Virgin Mary Church)」、中世の当時使われていた調理器具や食器が並べられたライブリーな「修道院の台所(convent kitchen)」、有名な「ゲッセマネの園で祈るキリスト(Christ praying in the Garden of Gethsemane)」をはじめ、宗教関連の彫刻や絵画が展示されている「宿坊(Holy Intercessors)」など、みどころはまだまだ続きます。

厳粛な空気漂う高城、そして〆は対岸からの眺め!

写真:たぐち ひろみ

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さて、たっぷり時間を費やして城内を見つくしたら、今度は城の西側を流れるノガット川を渡り、対岸へ向かいましょう。ここから眺めるマルボルク城の雄々しい姿は、まさに感動もの! はるばるやって来たかいがあったと、心から実感できる瞬間です。

マルボルク城へは、グダニスクから日帰りで。

このマルボルク城へは、グダニスクからの日帰りが便利です。1時間に1〜2本走っている特急で、グダニスク中央駅(Gdansk Glowny)からマルボルク駅(Malbork)までが30分ほど。駅から城郭までは歩いて20分です。

世界遺産だけに、いつも観光客で一杯なマルボルク城ですが、さらに混雑するのが週末の午後の時間帯。少しでも人ごみを避けたいなら、チケット売り場のオープン時間に合わせて到着し、開館とともに入場するのがおすすめです。

城内(有料エリア)にはレストランが2か所ありますが、混雑が予想されるので、軽食持参の見学もいいかもしれません。

数ある古城のなかでも特に見ごたえのある「マルボルク城」。ぜひ一度訪れて、騎士団の権勢の名残りをたどってみてはいかがでしょう?

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/05/01 訪問

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