写真:旅人間
地図を見る海岸沿いを歩くとキュッキュと音がする「鳴き砂」をご存知でしょうか? 鳴き砂は日本各地にあり、既に体験した事のある人も多いと思いますが、丹後半島の網野町にある琴引浜の鳴き方はとにかくスゴイ! 風の音だけでもキュッキュと音がするほどよく鳴きます。
そんな琴引浜海水浴場は、全長1800メートルある白く美しいビーチがあり、波も穏やかで、海は澄んで美しく、しかも遠浅なので子供連れでの海水浴には最適と言えるでしょう。水中眼鏡を付け海の中を見ると泳ぐ魚が見え、岩場の影にはヤドカリやカニが多くいます。好奇心いっぱいの子供達には絶好の遊び場となりますし、ここは混雑する事も少ないので、ゆったりと楽しむ事が出来るんですよ。
この琴引浜の鳴き砂は全体的に音を奏でますが、中央付近に「太鼓浜」と呼ばれる所がありますのでココは必ず見つけておきましょう。 何故なら、この辺りの砂は特によく鳴きます。しかも音の出方が半端ではなく、砂の上を歩きキュッキュッと鳴る音は、まるで幼児用の「音がでる靴」を履いているのかと錯覚するほど♪
もちろん気象条件など砂の乾燥具合によって音の出方に大小はありますが、晴れた日は本当によく鳴きます。とにかく面白いし、子供達を連れて行くと大はしゃぎで、走り回って遊びまくることでしょう。しかも、この場所は「太鼓浜」の名の通り、手でたたくとドンドンとまるで太鼓のような音を奏でてくれます。
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地図を見るところで鳴き砂はどうして音が出るのか? それはこの一帯には石英(セキエイ)と言う水晶と同じ主成分の砂が多く、不純物の少ない綺麗な水と空気に触れ動くことで石英の表面が削られ磨かれ、更にこの石英成分の砂が互いに擦れあうことで独特の音を奏でているようです。
この琴引浜の中にある太鼓浜は「砂を叩くと太鼓のような音がする」ことは既に述べましたが、興味深いのは砂を盛って太鼓の形を作って演奏会が出来るほど音が美しい。単なる音が出ると言ったレベルではありません。
更に言えば、この音は手だけでなく、はだしで砂を踏みつけて自分たちでリズムをとってコンサートをして楽しむ事だって出来ます。考えれば考えるほど、実に面白いでしょ。
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地図を見る鳴き砂で知られるこの浜は、琴を引くような音を発することから「琴引浜」と言う名が付いたと言われ、国の名勝・天然記念物に指定されています。そして日本の白砂青松100選・日本の渚百選・日本の音風景100選に選ばれるなど、本当に素敵な場所なのです。
この浜は「鳴き砂」や「美しいビーチ」だけでも十分に満足できますが、実はもう一つ大きな魅力があります。それは無料で入浴できる天然露天風呂「天然鳴き砂温泉」が浜辺にあること。アルカリ性単純温泉で源泉かけ流し。男女兼用で、もちろん水着のまま入ります。
海を見ながら入れるロケーション、そして海で一緒に遊んだ友人や家族と皆で共有できる時間は実に楽しいもの。お風呂の温度は少し高めですが、海で遊んで冷えた体には最高ですよ。
写真:旅人間
地図を見るこの琴引浜海水浴場付近には数件の宿泊施設がありますが、一番のオススメは浜辺から一番近い「サマーハウス」というお宿。琴引浜を一望できるロケーションにあり、夕食は目の前の海で捕れた魚介類を中心にしたバーベキューは言うまでもなく最高です。
このサマーハウスは、ネットで検索しても殆ど情報はなく、夏のピーク時でも穴場中の穴場。「あれ?今日は貸し切り」なんて日もあるほど。それでも、お宿の大将は「毎年来てくれる常連さんの顔を見るのが楽しい」と商売っ気は一切ない様子。実際に宿泊してみると、世の中にはまだこんな素晴らしい宿が無名で埋まっている事に驚くはずですよ。
琴引浜海水浴場は約1800メートルの海岸が続き、どこを歩いても海は美しく波も穏やかに見えます。奥に行けば行くほど人は少なく静かに泳げそうに感じます。しかし、見た目以上に深くなっている場所もありますので、特に小さな子供さんが一緒の場合は注意をして下さい。天然温泉のある中央部分から離れた場所で泳ぐ場合は、地元の方から情報を聞いてから行くようにしましょう。
尚、この海水浴場では、一日2500円で素潜り漁体験として「一日漁師証」を発行してもらい素潜りで魚や魚介類などを採ることも出来ます。泳ぎに自信があるなら、素潜りに挑戦し、決められた枠内で広く泳いでみると言った楽しみ方も出来ます。
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(2024/10/16更新)
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