写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見るここ、知らなかったら誰も温泉(共同湯)だとわかりませんよね?
まるで映画のセットのような、倉庫でもない、工場でもない不思議な建物。
また、建物内に受付は無く、向かいにある商店で入湯チケットを購入する仕組み。別府の共同湯ならではと言えるのではないでしょうか。
私は別府在住の方に連れて行って頂いたので、スムーズに入湯できましたが、初めての方には色々な意味で難易度は高いかと思いますが、勇気をもって向かいの商店に声をかけてみて下さい。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る見てください!この鄙びた感!
高級宿の美しく作られた温泉とは真逆の美しさがここにはあるかと。
この地域の方々のための共同湯。長年、使い続けられた歴史を感じます。
きっとペンキも何度も塗り替えられたのでしょう。
私からすれば、こういう所こそ世界遺産にしてほしいなと思います。お湯はさっぱり熱めの単純温泉。心から癒されました。
【施設名】市の原温泉 別府八湯・共同湯
【住所】別府市新別府7組
【電話】なし
【営業時間】7:00〜22:00 (日曜8:30〜22:00)
【料金】200円
【泉質】単純温泉
【湯の使い方】源泉かけ流し(加温無し・加水無し・消毒無し)
【pH】?
【泉温】?
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る「鉄輪」と書いて「かんなわ」と読みます。
別府の中でもひときわ湯煙が立ち上り、別府が温泉天国なんだと自ずと実感する地域です。
また、鉄輪温泉は湯治のための素泊まりが基本の「貸間旅館」も数多く有り、昔ながらの風情ある温泉街が残っている地域でもあります。そんな鉄輪温泉の細い路地の先に「谷の湯」があります。
お支払いは・・・え?!
写真の左側の隣のおうちの窓から塩ビ管の樋(とい)が斜めに出ているでは!そこに100円を入れますと、コロコロと転がり、お部屋の中に。これでお支払となります。
※どこかに「但し書き」が掲示されていたと思います。
最初はかなり戸惑いましたが、別府の共同湯ならではと言えるのではないでしょうか。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る初めて訪れた時はびっくり仰天。
なんと浴室内に如来像さまが祀られていて、常に見られています!
さらに浴室内の風情・・・嗚呼、いとおかし。
こちらも長年ず〜っと地元の方々に愛され、使い続けられてきた歴史を感じさせられます。
また、地元の方の利用も多く、今もバリバリの現役共同湯のようです。
お湯は鉄輪温泉らしい弱酸性の食塩泉(ナトリウム-塩化物泉)
もちろん熱いですが、とっても気持ちが良いです。
また、弱酸性の温泉は実は結構希少で、肌の表面も弱酸性。
高級基礎化粧品は、ほぼ全て弱酸性で出来ているそうなので、美肌の湯と言っても過言ではないでしょう。
※ただ、温泉の世界ではアルカリ性が美肌の湯と言われることが多いのですが。
女性の方々に是非とも体感して頂きたい温泉です。
しかし、ほんと渋い温泉です。
【施設名】谷の湯 鉄輪温泉・共同湯
【住所】別府市北中1組の8
【電話】なし
【営業時間】6:30〜22:00
【料金】100円
【泉質】ナトリウム−塩化物泉
【湯の使い方】源泉かけ流し(加温無し・加水無し・消毒無し)
【pH】4.9(弱酸性)
【泉温】71.1℃
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る最後にご紹介する「筋湯」が建てられている亀川温泉地区は、ほんとびっくりするほど普通の住宅街。
そんな住宅街の中にポツンポツンと共同湯が点在しています。
その中で「筋湯」・・・ボロい・・・いや、失礼。鄙びた風情のまま建っております。
内部は市の原温泉同様ペンキ塗り!
最近塗り替えられたのか比較的綺麗になっておりましたが、その色のバランスが白、緑、赤とまさかのイタリアン?!
浴室はほんとちっちゃく、さらに浴槽もかなり小さく2人入ればいっぱいになる程度。
ご年配の方が先に入浴されていて、挨拶した上でご一緒に入浴。
やはり地元の方で、もう40年以上亀川界隈の共同湯に入り続けられているとのこと。そして別府の町の変遷や、お気に入りのお寿司屋さんや食堂を教えて頂きました。
これこそが、共同湯の醍醐味かと。
体も心もぽかぽかになりました。
「筋湯」のお湯はさっぱり熱めの単純温泉。
【施設名】筋湯 亀川温泉・共同湯
【住所】別府市亀川中央町4-16
【電話】なし
【営業時間】6:30〜21:00
【料金】お賽銭(お気持ち程度で自由です)
【泉質】単純温泉
【湯の使い方】源泉かけ流し(加温無し・加水無し・消毒無し)
【pH】?
【泉温】?
他にも鄙びた共同湯は別府には多数ありますが、その中でも特に衝撃的だった共同湯をご紹介させて頂きました。
別府の楽しみ方、温泉の楽しみ方に地元の方のための「共同湯」がございます。
多くの共同湯で言えることは
・安い
・源泉かけ流しの温泉のところが多い
・地元の方との裸の交流ができる
そして、共同湯は温泉の楽しみ方の一つだと思います。
ただ、別府では(全国的にも)古い共同湯は様々な理由で年に数ヶ所ずつは無くなってしまうようです。
ですので、無くなってしまう前に、または建て替えられて綺麗になってしまう前に、是非鄙びた共同湯巡りをして頂ければと思います。
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(2024/9/9更新)
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