屈指の温泉が集う!八甲田ゴールドラインの秘湯一軒宿4選

屈指の温泉が集う!八甲田ゴールドラインの秘湯一軒宿4選

更新日:2020/01/31 12:06

青森県青森市と秋田県大館市を結ぶ国道103号。そのうち八甲田〜十和田湖間は「八甲田ゴールドライン」と呼ばれ、酸ヶ湯温泉をはじめとする日本屈指の秘湯一軒宿が集まるエリアとなっています。今回はその八甲田エリアで、絶対に入りたい温泉がある一軒宿を4カ所紹介!どれも個性的で一度は入ってみたい場所ばかりです。ぜひ4湯すべてを制覇して温泉通になりましょう!

日本が誇る湯治場・酸ヶ湯温泉

日本が誇る湯治場・酸ヶ湯温泉
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八甲田エリアで最も有名な温泉が酸ヶ湯温泉です。300年以上の歴史を誇り、古くからその効能の豊かさを求めて数多くの湯治客に愛されてきました。現在も一般宿泊棟とは別に湯治棟が設けられ、自炊もできる湯治向けのプランも用意されています。

酸ヶ湯の湯は強酸性の硫黄泉で、かなりパンチのある温泉となっています。酸味が強く肌がピリピリする温泉に浸かると、上がってからもなかなか硫黄の香りがとれません。二日間くらいは体から温泉卵の香りがするのでご注意を(笑)。

酸ヶ湯の名物が混浴の「ヒバ仙人風呂」です。160畳もの広さを誇る総ヒバ造りの浴室の雰囲気はまさに圧巻の一言です。混浴ですが湯あみ着が販売されているので、女性の方はこれを着て入浴することができます!

1000年の歴史を誇る蔦温泉

1000年の歴史を誇る蔦温泉
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次は秘湯中の秘湯とも呼ばれる蔦温泉です。あたりには宿の建物以外何もなくまさに温泉に入るための場所となっています。宿から歩いて10分の位置にある「蔦沼」は紅葉の名所として知られ、JR東日本のポスター写真にも選ばれたことがあります。

蔦温泉は1000年もの長い歴史があり、多くの文豪に愛されました。そのなかでも特に歌人・随筆家の大町桂月はこの地を気に入り、晩年に移り住むとともに本籍地までもここに移しました。この静かな場所で彼ら同様、物思いに耽ってみるのもいいかもしれません。

写真は著名な小説家井上靖氏によってその名が付けられた、男女別の「泉響の湯」です。もう一カ所「久安の湯」と呼ばれる浴室もあり、そちらは男性女性それぞれで利用できる時間が決められています。この二つの浴槽はどちらも湯船のそこから源泉がぷくぷくと湧きだしており、足元湧出と呼ばれるタイプの温泉であることも魅力の一つです。

美しい猿倉温泉

美しい猿倉温泉
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続いて酸ヶ湯温泉から車で10分ほどの場所にある「猿倉温泉」。八甲田ゴールドラインから脇道に入った先にあり、建物周辺はすでに硫黄の香りに包まれています。例年11月〜3月は冬季休業となるため、行かれる際は事前に確認することをおすすめします。

猿倉温泉の特徴はなんといってもその美しさ!青みがかった乳白色の湯には湯の花が大量に舞っており、優しく身体を包んでいきます。酸ヶ湯温泉と同じく硫黄泉ですが、こちらは刺激が少ないので肌が弱い方でも安心です。

猿倉温泉はたいへん湯量が豊富なため、十和田湖温泉郷に引湯されています。つまり十和田湖温泉の湯=猿倉温泉なのです!十和田湖エリアの観光を陰から支えている、ありがたい温泉なんです!

日本三秘湯・谷地温泉

日本三秘湯・谷地温泉
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最後に紹介するのが谷地温泉。北海道の「ニセコ薬師温泉」、徳島の「祖谷温泉」と並んで『日本三秘湯』の一つに数えられている、日本を代表する秘湯一軒宿です。400年前の開湯から現在に至るまで、この地でひっそりと湯あみ客を迎え入れ続けています。

谷地温泉の浴室は歴史を感じさせる湯地場の雰囲気が色濃く残るものとなっています。湯船は二つに別れ、片方の霊泉と呼ばれる方は38度の湯が足元から直接湧出しており、非常に貴重な湯に浸かることができます。ぬるめなので長湯に最適ですよ!

冬季には野生のテンが宿前によくやってくるため、館内には可愛らしいテンの写真が展示されています。特に食堂近くにはよく来るそうです。真冬には日本有数の豪雪地帯となるため、よりその秘湯感が際立つようになります。もちろん訪問の際は十分気を付けてください!

八甲田ゴールドライン

八甲田ゴールドライン
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青森市から十和田湖までを結んでいる八甲田ゴールドライン、その道中では美しい景色を堪能することができ、ドライブコースとしても大変な人気を誇っています。

青森市から酸ヶ湯温泉までは通年通行が可能ですが、冬季はその先から谷地ゲートまで一般車両通行止めとなります。通行止め解除後すぐには、道路の両端に雪の壁がそびえ立つ光景を見ることができ大変おすすめです。

温泉に入った後そのまま十和田湖方面に進むと、苔の絶景で知られ、川とほぼ同じ高さの道をドライブできる奥入瀬渓流に到着します。酸ヶ湯温泉からでも車で45分程度でつくので、ぜひこちらにも足を延ばしてみて下さい!

全ての宿で日帰り入浴が可能

今回紹介した4軒ではすべて日帰り入浴を楽しむことができるため、どこか一カ所に泊まって、残りの3カ所は温泉だけ入りに行くのがおすすめです。
【酸ヶ湯温泉】600円(7時〜17時半)
【蔦温泉】800円(10時〜16時)
【猿倉温泉】500円(9時〜15時)
【谷地温泉】600円(10時〜17時)
ぜひ4湯すべてに入浴して、秘湯一軒宿巡りを満喫してください!

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/09/17 訪問

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