写真:羽田 さえ
地図を見る1893年に開業したウラジオストク駅。帝政ロシアの香りを残すクラシカルな雰囲気の駅舎は、開業の翌年に竣工したものです。美しい駅舎の傍らにキリル文字の書かれた列車が停まる様子は異国情緒たっぷり。
また駅の裏側には客船ターミナルが隣接しており、大型客船の寄港地になることも。明治45(1912)年、与謝野晶子は船でこの港へ着き、ウラジオストク駅からシベリア鉄道に乗って夫・与謝野鉄幹のいるパリを目指しました。そんな時代に思いを馳せるのも楽しいですね。
写真:羽田 さえ
地図を見る駅舎やホームには、列車に乗る予定がなくても無料で入場可能です。ただし駅舎の入口では、見学のみの場合でもX線の手荷物検査を受ける必要があります。
手荷物検査を終えた先にある待合室はとても小さく、電光掲示板も簡素なもの。昔ながらのヨーロッパの鉄道駅の風情を味わうことができます。目を引くのは繊細な天井画。シベリア鉄道の東西の起点にあたるウラジオストクとモスクワの有名観光地が半分ずつ描かれています。
写真:羽田 さえ
地図を見るウラジオストクからはるかモスクワまでユーラシア大陸を横断するという途方もない長距離路線でありながら、2002年に全線での電化が完了したシベリア鉄道。ウラジオストク駅のホームには、引退したSLの車体がそのまま置かれています。黒と赤のコントラストが美しく、古き良き汽車の時代を思い起こさせる佇まい。SLの隣に立つと背後に駅舎も写り込む写真が撮れるため、人気の撮影スポットになっています。
写真:羽田 さえ
地図を見るSLの向かいには、ロシア連邦の国章をあしらったキロポスト(標識)が立っています。こちらも人気の撮影スポット。9288と書かれた数字は、モスクワまでの距離を示しています。
もちろんモスクワまで行く列車ばかりではなく、ウラジオストク駅発着の列車は大きく分けて3種類。シベリア鉄道の長距離列車、空港行き路線のアエロエクスプレス、近距離列車のエレクトリーチカです。それぞれ別の切符売場があり、アエロエクスプレスは新しいターミナルからの発着のためご注意を。
写真:羽田 さえ
地図を見るシベリア鉄道の真骨頂とも言うべき、モスクワまで6泊7日で結ぶ直通列車「ロシア号」は隔日運行。原則として、ウラジオストク発の上り列車は偶数日の運行です。また、比較的短距離のハバロフスク行き「オケアン号」も1日1便運行されています。
ロシア号に乗るほどの時間がないという弾丸トラベラーは、ホームに停車中の列車を見るだけでも旅情を感じられますよ。長距離列車は事前に時刻表を調べてから見に行くのがおすすめです。
写真:羽田 さえ
地図を見る手間や費用のかかるビザ申請が面倒でロシア旅行をためらっていた人に朗報!
2017年8月から、ウラジオストクを訪れる日本人旅行者への電子ビザの発給が始まりました。電子ビザのため、インターネットを利用して気軽に申請でき、費用も無料です。
電子ビザの発給には、ウラジオストク空港または港からの入国であること、8日間以内の滞在日数であること、沿海地方のみの滞在であることなどの条件があります。制度が変更になる可能性もあるため、最新情報をご確認ください。
住所:ul. Aleutskaya, 2, Vladivostok, Primorskiy kray,
電話番号:+7-800-775-00-00
アクセス:ウラジオストク港客船ターミナル隣
2017年9月現在の情報となります。変更となる場合がありますので、公式サイトなどで最新情報を必ずご確認ください。
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(2023/12/7更新)
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