ブラタモリにも登場!福島・磐梯山登山は「銅沼」で大噴火痕跡を実感

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ブラタモリにも登場!福島・磐梯山登山は「銅沼」で大噴火痕跡を実感

ブラタモリにも登場!福島・磐梯山登山は「銅沼」で大噴火痕跡を実感

更新日:2016/07/22 17:06

なべ部 FGのプロフィール写真 なべ部 FG

民謡で宝の山と歌われる会津磐梯山は、福島県のシンボル的な山で、日本百名山の一つ。明治21年の大噴火で、山の北側で山体崩壊が発生、その土砂が川を堰き止め、桧原湖・五色沼などの湖沼群を形成しました。五色沼の水源とされる火口付近の「銅沼(あかぬま)」から、その噴火の激しさを物語る火口壁や現在も活火山としての噴煙を見ることができます。裏磐梯スキー場からの登山道を通り、裏磐梯側の自然美を感じてみませんか?

雲海上の磐梯山山頂

雲海上の磐梯山山頂

写真:なべ部 FG

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磐梯山の標高は1816メートル。猪苗代湖の北にそびえ、頂上からは猪苗代湖や裏磐梯の湖沼群、飯豊山や吾妻連峰などが望める360度パノラマの絶景スポットです。仮に下界の眺望がなくとも、写真ような雲海を見下ろすのも一興です。

登山が可能なのは、残雪がある雪解け時期のゴールデンウィークから積雪前の11月上旬頃まで。紅葉が見ごろになる9月中旬から10月中旬がベストシーズンですが、週末は駐車場が満車になるほど混雑します。

多くの登山者が利用する一番人気の八方台登山口からのコースは、磐梯山ゴールドラインの駐車場から頂上までの高低差が一番少なく、約2時間ほどで登れる初心者にも上りやすいルート。所要時間は往復で約4時間です。

一方、NHKの『ブラタモリ』で紹介された、裏磐梯スキー場の斜面を登る裏磐梯登山口からのコースは、スキー場の上で分岐し、銅沼・中の湯跡を経由し、八方台登山口からのコースに合流します。下山は途中の弘法清水から火口壁を下るルートを通り変化のある周遊を楽しめます。往路は約3時間半、復路は約2時間半で、周遊すると約6時間です。

裏磐梯に点在 銅沼・桧原湖・小野川湖・秋元湖・五色沼方面

裏磐梯に点在 銅沼・桧原湖・小野川湖・秋元湖・五色沼方面

写真:なべ部 FG

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磐梯山の北側、裏磐梯に広がる大小の湖沼群は、登山中、各所から見下ろすことができます。山頂だけでなく、南斜面を登る翁島登山口コース以外では、森から木々の開けた場所や、山頂手前で弘法清水が湧き、休憩小屋が2棟「弘法清水小屋」「岡部小屋」が並ぶ弘法清水近辺や、その下方に位置する高山植物が咲くお花畑などからも、天気が良ければ桧原湖などがくっきりと確認できます。

明治21年の噴火であれだけの距離にある湖沼群が誕生したのですから、岩なだれにる土砂の流出がどれほど広範囲だったかがわかります。

明治21(1888)年の噴火跡、爆裂火口壁

明治21(1888)年の噴火跡、爆裂火口壁

写真:なべ部 FG

裏磐梯登山コースを弘法清水から火口壁を下って行く手前で横から見えるのが、切り立った火口壁とその下方の窪地、火口原や銅沼です。明治21(1888)年7月15日、現在ある大磐梯の北側にあたる小磐梯(火口から650メートルの高さ)が、水蒸気爆発により山体崩壊し、大絶壁の火口壁が形づくられました。

このルートは火口壁を直登する険しいルートで、途中、急坂で鉄の手すりが連続して取り付けられた場所や、滑りやすい箇所もあり下りでも注意が必要です。また、火口壁を下り、川上登山口コースとの分岐点付近は、ガレ場となっていて大雨の流出でルートがわかりにくくなる場合があり注意が必要です。

裏磐梯スキー場の上部

裏磐梯スキー場の上部

写真:なべ部 FG

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裏磐梯スキー場の斜面は、明治21年の大噴火以降に起きた昭和29(1954)年、火口壁の斜面崩壊で土砂が流れ下ったことにより形成されました。火山の恵みの一つと言える場所です。

2011年、磐梯山とその周辺地域は、地形や地質等に特徴があるとして日本ジオパークに認定されました。ジオパークとは、ジオ(地球)に関わるさまざまな自然遺産、たとえば、地層・岩石・地形・火山・断層などを含む自然豊かな公園です。日本ジオパークには2016年7月現在、磐梯山を含む39の地域が日本ジオパークに認定されていて、うち8地域が世界ジオパークの認定も受けています。

磐梯山ジオパーク協議会では、人と大地の関係を、楽しみながら学習できる自然の公園として、磐梯山の火山の怖さ、自然の恵みを伝えています。

鉄分で赤褐色に染まる銅沼

鉄分で赤褐色に染まる銅沼

写真:なべ部 FG

火口付近の銅沼は、明治21年の噴火後に誕生し、鉄やマンガンなどが多く溶け出し、強酸性です。湖底に水酸化鉄を含んだ泥が溜まり、赤茶けて見えます。湖面のすぐそばまで行けて、磐梯山方面には噴火跡の爆裂火山壁や、現在の火山活動の証の噴煙を望むことができます。また紅葉時期には、周囲の木々の紅葉に映え絶景です。

NHKの『ブラタモリ』で、五色沼の水源として紹介されました。山頂まで登山しなくても、銅沼へ向かうルートは二つあります。番組のように、裏磐梯スキー場の緩やかな斜面を約30分登り、分岐点を八方台登山口コースの中の湯跡方面へ約15分進むルート。もう一つは、磐梯山ゴールドラインの八方台登山口から約30分、中の湯跡へ。その分岐からさらに30分下るルートです。

おわりに

銅沼から見ると、噴火による山体崩壊の激しさを認識できると思います。他にもぜひ裏磐梯の湖沼群を見下ろしたり、爆裂火口壁の荒々しさを見て、噴火の激しさやその後形成された自然美を感じてみませんか?

裏磐梯の大噴火の痕跡を見ることができる裏磐梯登山コースは、行きと帰りで別ルートを通る周遊が可能です。また、八方台登山コースから、帰りに、裏磐梯スキー場の上を通り、銅沼・中の湯跡を経由して、八方台登山口に戻るルートも周遊可能です。

お薦めを二つご紹介します。一つ目は、弘法清水にある2軒の休憩小屋で味わえる、温まるきのこ汁です。そして、登山後に汗を流すのにお薦めなのが、日帰り温泉施設「香の湯」です。裏磐梯スキー場から桧原湖周遊道路を五色沼方面に進み、裏磐梯剣ケ峯交差点を左折し、ペンションがある一角で、車で約15分。自然の中で天然温泉露天風呂が楽しめます。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/10/18−2016/05/08 訪問

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