こ、狛蛙!?カエルが神使いのレアな神社!埼玉「水宮神社」

こ、狛蛙!?カエルが神使いのレアな神社!埼玉「水宮神社」

更新日:2016/07/25 17:28

大宮 つるのプロフィール写真 大宮 つる 開運ライター、台湾愛好ライター
神社参拝の際には、“狛犬”をかならず見るという方は結構いらっしゃいますよね。神社によって狛犬の姿・形が異なるものですが、そもそも犬ではなく、別の動物が神使いとなっているケースがあることをご存じですか。例えば、ウサギといえば埼玉浦和「調神社」、オオカミといえば秩父「三峯神社」。では、カエルは……?
そこで今回は、カエルが神使いとなっているレア過ぎる神社、埼玉「水宮神社」をご紹介します。

カエルが神使い!「摩訶山般若院 水宮神社」のご利益は?

カエルが神使い!「摩訶山般若院 水宮神社」のご利益は?

写真:大宮 つる

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埼玉県富士見市にある国指定史跡「水子貝塚公園」からほど近い場所に鎮座する「摩訶山般若院(まかさんはんにゃいん) 水宮神社」。神社名の前にお寺のような名前がついているのは、室町時代に“修験寺”として創建されたという経緯があるため。その後、1868(明治元)年に神仏分離令が発されたことで、神社とお寺に分かれ、現在に至っています。

水宮神社のご祭神は、天照大神をはじめ、素戔嗚命(すさのおのみこと)、木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、大国主命など6柱の神さまがお祀りされています。そのご利益は多岐にわたり、厄除け・厄払い、縁結び、安産、子育て、開運、健康など、あらゆる運気をUPすることができます。

神社といえば、参道の両脇に“狛犬”が一対置かれているのが一般的。なんと、こちらの神社ではカエルが神のお使い(神使/しんし)なのです! この“狛蛙(こまがえる)”が非常に珍しいと話題になっています。

カエルだけど、「阿(あ)」「吽(うん)」の形になっている!

カエルだけど、「阿(あ)」「吽(うん)」の形になっている!

写真:大宮 つる

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非常に特徴的なのが、カエルにも関わらず、“阿(あ)”と“吽(うん)”の形になってることです。これは珍しいですよね? こちらのカエルは、「身も心も若返る」「体調が元の身に立ちかえる」「家に無事にかえる」「お金・福・失せ物・縁が返る」などなど、あらゆるものが良い方向に“かえる”といったご利益があるとのこと。そんなご利益にあずかりつつ、ここでしか見られない狛蛙をしかとご覧ください。

※向かって右が“阿(あ)”、左が“吽(うん)”です。

ご神水にもカエル2匹!

ご神水にもカエル2匹!

写真:大宮 つる

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さらに面白いのが、ご神水を頂ける場所にもカエルが2匹いるんです。1匹はすぐに分かりますが、もう1匹はどこにいるでしょうか? 正解は……ご神水と刻まれた石の脇に取っ手が。その取っ手がカエルの姿になっています。見逃さないようにしましょう!

御朱印にもカエルが!

御朱印にもカエルが!

写真:大宮 つる

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水宮神社に訪れたら、御朱印を頂くこともお忘れずに。御朱印にも緑色のカエルの押印がされているのです。カエル尽くしの神社に感動ですね。御朱印は社務所で頂けます。

神仏分離の結果…「大鷹寺」にも行ってみよう!

神仏分離の結果…「大鷹寺」にも行ってみよう!

写真:大宮 つる

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水宮神社はもともとは修験寺として創建され、神仏分離の結果、神社とお寺に分かれたと上述しましたが、水宮神社の隣にはその分離したお寺もあるのです。その名は、「水光山 大鷹寺(だいおうじ)」。ご本尊は不動明王を中心に、不動三尊がお祀りされています。

立派なご本堂は2009(平成21)年に建て替えられたばかりですが、どことなく水宮神社と建物の雰囲気が似ているよう。ちなみに、ご本堂の正面にかけられている額「水光山」は、“幕末の三舟”と称される山岡鉄舟筆と伝えられています。一見の価値ありです!

神使いのカエルに会いに行こう!

以上、埼玉県富士見市「水宮神社」についてご紹介しましたが、いかがでしたか? カエルは前にしか跳ねないことから、“前向き”のシンボルとして信仰されています。水宮神社に行くことで、物事を前向きにチャレンジするパワーが得られそうな感じがしますよ!

水宮神社は参拝だけであればそれほど時間がかからないと思います。神社とあわせて訪れたいオススメの場所として、国指定史跡「水子貝塚公園」があります。こちらは、約5500年前の縄文時代前期中頃の貝塚が発見されたスポット。今でこそ信じられませんが、埼玉の地が海だった時代があるのですね。現在は公園として整備され、一般にも公開されており、気軽に縄文時代を体感できちゃう公園です(記事下の関連MEMOに「水子貝塚公園」のガイド記事のURLがあります)。

最後に交通アクセスについて。
電車でお越しの場合は、最寄り駅が東武東上線「みずほ台駅」となり、徒歩22分の距離です。歩くのが厳しいという方は、みずほ台駅東口から市内循環バスが出ていますので、「富士見市役所行き」に乗りましょう。「水子貝塚公園」で下車すれば、神社のそばまで行くことができます。車でお越しの場合は、神社の専用駐車場(無料)があります。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/07/16 訪問

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