イランの古都イスファハン、絢爛たるペルシャの世界に浸る!

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イランの古都イスファハン、絢爛たるペルシャの世界に浸る!

イランの古都イスファハン、絢爛たるペルシャの世界に浸る!

更新日:2016/07/21 17:06

大竹 進のプロフィール写真 大竹 進 元旅行会社勤務、元旅行専門学校講師

かつてペルシャ帝国としてオリエント世界に覇を唱え、現在も中東の大国として重要な位置を占めるイラン。イスラム教を信奉する国家ですが、言語はペルシャ語、民族もペルシャ人という、周辺のアラブの国々とは全く違う国です。

その歴史あるイランの中でも、世界の半分と謳われた古都イスファハンの中心にあるイマーム広場と、その周囲に建てられ、絢爛たるペルシャ文化薫る歴史的建築物について、今回はご案内致します。

イマーム広場

イマーム広場

写真:大竹 進

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イマーム広場は、1979年のイスラム革命前は王の広場と呼ばれていましたが、南北512m、東西159mという広大な長方形の広場で、サファヴィー朝の第5代アッバース1世が、1597年に首都をイスファハンに遷都し、その中心となる広場として造り上げたものです。
日本では徳川家康が関ヶ原の合戦に勝利し、江戸城の拡張整備を進めていた頃です。

広場は周囲をぐるりと2層のアーケードで囲み、東西南北それぞれにモスクや宮殿、バザールなどが配置されていて、写真は広場の南西側から北東方向を眺めたところですが、右手に見えるのが王族専用として建てられたシャイフ・ロトフォラー・モスクです。

現在の広場は市民の憩いの場で、家族やカップルが青空の下、芝生にカーペットなどを広げ、楽し気に寛いでいる姿を多く見かけます。
イランの人たちはとてもフレンドリーで、そばを通っていて目を合わせると気軽に声を掛けてくれ、写真は勿論撮影OK、チャイ(紅茶)なども例外無く勧めてくれ、更にお菓子やヤギのチーズなどもプレゼントしてくれるなど、ホスピタリティー溢れる人たちが一杯です。

イランと聞くと「危ない国」「怖い国」といったイメージを持つ人が結構いますが、決してそうでは無く、治安も問題はありません。

シャイフ・ロトフォラー・モスク

シャイフ・ロトフォラー・モスク

写真:大竹 進

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イマーム広場の東側にある、王族専用として建てられたモスク。
アッバース1世の命により建造された、サファヴィー朝建築の傑作です。正面入り口のエイヴァーンはペルシャンブルーのタイルで覆われ、溜息の出る美しさ。

王族専用として建造されたモスクなので、こじんまりとしていて、モスクには普通見られるミナレットや中庭もありませんが、内部のドームの素晴らしさには感動すること間違い無しです。

多くのモスクが壁面のタイルを青色をベースとしているのに対し、このモスクのドームは黄色をメインに使い、まるで黄金の孔雀が羽を広げているように見えます。
彩色タイルをモザイク状に並べて造られた、アラベスク模様の完璧とも言えるデザインは、信じられない程の繊細さで、モスクの完成までに17年もの歳月を要したというのも頷けます。

特に採光窓からの光を利用した、天井に伸びる黄金の孔雀の尾を見た瞬間、誰もが感嘆の声を上げます。
但しこの黄金の孔雀の尾は、ドームの真下からはあまり良くは見えません。
ドーム入口付近から斜めに見上げるのがコツです。
ここを訪れた際には、是非あなたもこの黄金の孔雀の尾を眺め、感動を味わって下さい。

イマーム・モスク

イマーム・モスク

写真:大竹 進

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イマーム広場の南側にあり、広場の名前にもなっているイマーム・モスク。
イスラム革命前は王のモスクと呼ばれていた壮麗なモスクで、サファヴィー朝時代は勿論、イランのイスラム建築を代表するものです。
アッバース1世の命を受けて1612年に着工しましたが、完成までに26年の歳月を要し、アッバース1世は完成を見ることなく、この世を去りました。

それ程までの年月をかけて造られたこのモスクは、将にイスラム建築の最高峰とも言えるもので、世界の半分と謳われたイスファハンを象徴する建築物でもあります。
写真は広場に面したエイヴァーンですが、青空よりも更に青く輝くペルシャンブルーのタイルに覆われ、天高く聳えるミナレット、そして見事としか言いようのない天井の鍾乳石飾りには、誰もが感嘆し、暫くその場に釘付けになってしまいます。

通常モスクの中央礼拝堂となるドームは、エイヴァーンの奥に直線状に配置されますが、広場に面したエイヴァーンはメッカの方角を向いていないため、門の奥に入ると、南西方向45度斜めの方角に新たなエイヴァーンと中央ドームがある、非常に珍しい形式になっていて、このモスクを特徴付けています。

この中央礼拝堂も二つのエイヴァーンに勝るとも劣らぬ素晴らしさで、七色の彩色タイルで覆われた天井ドームのアラベスク模様は、どの様にしてここまで細やかなものを創り上げることができたのか、その超絶技巧に驚かされます。

アリカプ宮殿

アリカプ宮殿

写真:大竹 進

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イマーム広場の西側にあり、シャイフ・ロトフォラー・モスクと向かい合わせに建つアリカプ宮殿。1〜2階はアッバース1世の時代、バルコニーと背後の3〜7階部分はアッバース2世の時代に造られ、かつて王がポロを観戦していたというバルコニーからの眺めは抜群です。

バルコニーに立つとイマーム広場が一望でき、右手にはイマーム・モスクがエイヴァーンやミナレット、高さ54mもの中央礼拝堂のドームと共に聳え、正面には広い噴水池を挟んでシャイフ・ロトフォラー・モスクが向かい合い、左手にはバザールの入口であるゲイサリーイェ門が望めます。

18本の柱で支えられたバルコニーの中央には池が設けられており、宮殿の壁には魅惑的なペルシア美人が描かれています。

アリカプ宮殿音楽鑑賞室

アリカプ宮殿音楽鑑賞室

写真:大竹 進

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アリカプ宮殿の最上階には、音楽鑑賞室として使われていたという部屋があります。
壁や天井部分には様々な形の穴が開けられ、一体何のためにこんな形状をしているのか、不思議な気分にさせられる空間ですが、音響効果を考え、演奏を十分に楽しむために計算されて開けられた穴です。

材質は一見木製にも見えますが、実際は漆喰で造られ、アラベスク模様や鳥などが描かれています。美しい音への強い拘りが感じられますね。

ペルシャ文化の神髄に触れよう!

イランは人類最古の文明と言われる、紀元前3500年頃に始まったメソポタミア文明にまで遡る古い歴史を誇る国で、多くの民族による様々な王朝が興亡を繰り返してきました。

そのため国内にはアレキサンダー大王に滅ぼされた、アケメネス朝ペルシアのぺルセポリス遺跡を始め、各地に様々な時代の遺跡やモスク、ペルシャ式庭園、宮殿などが多数存在しています。

今回は16世紀から18世紀にかけて栄えた、サファヴィー朝の古都イスファハンの中心であるイマーム広場と、その周囲の建築物についてご紹介しましたが、世界の半分と謳われたイスファハンの華麗なペルシャ建築と文化に、是非あなたも触れてみては如何でしょうか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/04/18 訪問

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