豪華すぎる!?ヴァッハウ渓谷「メルク修道院」はウィーンからの小旅行にぴったり

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豪華すぎる!?ヴァッハウ渓谷「メルク修道院」はウィーンからの小旅行にぴったり

豪華すぎる!?ヴァッハウ渓谷「メルク修道院」はウィーンからの小旅行にぴったり

更新日:2016/08/02 16:04

小谷 雅緒のプロフィール写真 小谷 雅緒 ツアーコーディネーター&ガイド

オーストリア屈指のバロック建築物であるメルク修道院(Stift Melk)は、今も現役のベネディクト会修道院です。世界遺産「ヴァッハウ渓谷の文化的景観」のひとつでもあり、映画化もされたベストセラー『薔薇の名前』の舞台としても人気、知名度も抜群です。修道院のみならず、ドナウ川や旧市街など周囲の景観もすばらしいので、盛りだくさんの観光となるでしょう。

遠くからでもわかる壮大なメルク修道院

遠くからでもわかる壮大なメルク修道院

写真:小谷 雅緒

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修道院というと、質素なイメージを持つ場合が多いでしょう。また人里離れた不便な場所にあるものですが、写真のようにメルク修道院は町中心部と隣接しています。実際に他所で見られる修道院は、中世のイメージそのままなことが多く、それに比べるとメルク修道院はあまりに豪華。メルク旧市街はロマンティックな雰囲気です。

メルク修道院は11世紀末に建立、ハプスブルク家の有史より古い歴史があります。しかし、現在の建物は18世紀後半に改築されたバロック様式で、ここからは「清貧」という言葉は想像できません。当時、どれだけ権力・財力を持っていたかということでしょう。

現在、メルク修道院では約25名の修道士が共同生活をしています。また併設するギムナジウム(8年生の中等教育機関)には、約900名もの生徒が在籍しています。とはいえ、観光で見学可能な箇所は、広大な修道院のほんの一部。彼らの様子を垣間見ることがあれば、相当にレアな遭遇です。

まずは修道院を見学しよう

まずは修道院を見学しよう

写真:小谷 雅緒

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世界中からの団体がバスでひっきりなしに到着する中、個人訪問者がまず目指す場所は修道院のチケット売り場です。公共交通利用(鉄道または船)の場合は旧市街から高台を登っていき、マイカー利用の場合は駐車場からアクセスしますが、すでにこのエントランス域(写真)がたいへん広いため、修道院の規模に改めて驚くはずです。とはいえ、各所に看板や地図があるため迷うことはありません。

また、チケット売り場ではメルクやその周辺の地図や情報を得ることもできます。修道院には修道院見学の他、バロック庭園見学など他の施設もあるので、見学開始前に目的を検討しましょう。

個人訪問者の見学は自由見学と、独・英語によるガイドツアー(料金若干割高)があります。ツアーは毎日2回の設定です。11〜3月のオフシーズンは、ガイドツアーでのみ見学可能なので訪問のタイミングは重要です。

修道院見学の見どころ

修道院見学の見どころ

写真:小谷 雅緒

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見学は決められたルートを進んでいきます。前半は修道院の所蔵品の展示が主で、現代的な展示室に展示方法、キンキンキラキラあるいは哲学的な内容です。見どころはその後に押し寄せますのでご心配なく!

まずはフレスコ画が美しい「大理石ホール」。メルク修道院はマリー=アントワネットがフランスにお輿入れする際、道中1泊した場所としても知られています。修道院には皇族を含め、特権階級の客人がありました。このホールは彼らを迎えるための場所で、宴会などに使用されていました。

大理石ホールの後は、270度ほどのパノラマを眺めることができるテラスに出ます。写真はテラスから臨むドナウ上流方向で、手前に見える川はドナウ川支流です。天気の良い日のここからの眺めはたいへん美しく、改めて修道院見学後は旧市街も歩いてみたいと思うはず(後述)。

そして図書室と教会に続く・・・

そして図書室と教会に続く・・・

写真:小谷 雅緒

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テラスではその解放感にテンションが上がってしまいますが、続く図書室では静かにしなくてはいけません。写真撮影もNGです。かつてメルク修道院が繁栄した理由のひとつに写本収集の成果があります。活版印刷が発明される以前、かつ紙が高価だった時代、図書は極めて貴重でした。メルク修道院には約10万冊の蔵書があります。

各修道院では写本生産も行われており、メルク修道院も熱心に活動していました。この図書室もバロック様式の豪華なつくりですが、ここには1888冊の写本があり一部は展示されています。手書きと思えないほど美しいページです。

見学コース最後が教会(写真)です。まさに見学の集大成、これでもかと思うほど豪華絢爛、別世界です。

おいしいメルクを味わう

観光施設のお約束、見学コース出口はみやげコーナーです。修道院オリジナルグッズもさまざまあり目移りすることでしょう。特に目立つのはアンズ製品!メルク周辺のヴァッハウ渓谷はアンズの産地として知られ、ジャムやジュースなどさまざまなアンズ製品が売られています。

また、ヴァッハウ渓谷はワインの産地でもあるのでワインも味わいたいところ。おみやげコーナーでも販売されていますが、修道院敷地内にはレストランがありワインも楽しめます。団体客も利用するレストランですが、たいへん広いため席の心配はありません。

なお、ウィーン市街地にも修道院が運営するレストラン「Melker Stiftskeller(メルク修道院セラーの意味)」があります。郷土料理とオーストリア産ワインがそろう、居心地の良い地下(セラー)レストランです。

*写真は修道院テラスから見下ろす旧市街

おいしいメルクを味わう

写真:小谷 雅緒

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メルクまでのアクセスを楽しみたい

一般に団体ツアーでは修道院見学だけで終わってしまうことが多く、これはとても残念。メルクの旧市街は小さいながらも美しく、たいへん雰囲気があります。旧市街のレストランやカフェでくつろぐのも、良い思い出になるでしょう。

メルクを含めたヴァッハウ渓谷の景観はすばらしく、春から秋にかけてはゆっくり訪れたい場所です。ウィーンからの日帰り旅行では、終日時間をかけて、メルクまでの道中そのものも楽しみたいです。例えば、往路は鉄道、復路は途中までドナウ川クルーズ(ヴァッハウ渓谷クルーズ)がおススメ。往路と復路でアクセス方法を変えることで、さまざまな角度から移動そのものも楽しむことができるのです。駅も船着き場も、修道院までは旧市街経由で徒歩10分程度です。

もちろん、メルクには小さいホテルも数軒あり料金もリーズナブルなので、1泊することも悪くないでしょう。ただし、距離はなくとも石畳やゆるやかな坂道では、荷物を持って駅〜旧市街〜船着き場の移動は、ちょっとたいへんかもしれませんが・・・。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/06/02 訪問

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