嵯峨天皇の離宮として建立され1200年ほどの歴史を持つ真言宗大覚寺派の本山「大覚寺」。
弘仁9年(818年)、嵯峨天皇は弘法大師(空海)の勧めで疫病を治めるため般若心経一巻を写し奉ったところ、人々に平安が訪れたといわれています。この由縁により大覚寺は般若心経写経の根本道場となりました。そのため1年中写経・写仏を体験することが可能です。
通常、般若心経は写すのに1時間ほどかかりますが、時間がない人のために簡易版の写経や自宅でされた写経を納めることもできますよ。
嵯峨御所とも呼ばれる大覚寺には、周囲が約1kmで日本最古の人工池である「大沢池」や、江戸時代の建物である宸殿(しんでん)や五大堂(ごだいどう)など見どころもたくさんあります。
また、いけばな発祥の寺で「いけばな嵯峨御流」の家元でもあるため、美しいいけばなを見られることも。
写経だけでなく、お寺自体も楽しむことができますよ。
京都・山科区小野に位置する随心院。所説ある小野小町の誕生地の一つとされ、小町まつりやミス小町コンテストなど、小野小町にあやかった行事が催されています。
こちらでは写経だけでなく写仏体験も可能で、得に写仏は仏様だけでなく小野小町を写すことができます。
そして写経・写仏をしたあとは、じっくり拝観するのがおすすめです。特に如意輪観世音菩薩坐像(御本尊)などの仏像の美しさは秀逸。また初春の梅や秋の紅葉など季節ごとに美しい景色を見ることができます。
京都の中心部から少し離れているため、梅や紅葉の時期以外は人も少なく、落ち着いて写経・写仏ができますよ♪
御寺泉涌寺別院の雲龍院は、文亀二年(1502年)に後柏原天皇により写経道場となった寺院です。
こちらの写経は一般的なものとは異なり、写経場である本堂(龍華殿)に入る前にお香で手を清め、丁字を口に含み、頭に洒水をかけます。写経は現在の日本人の体格に合わせた机でも後水尾天皇によって寄進された机でも好きな机を選んで書くことができます。また、他ではあまり見かけない朱墨で写経を行います。
写経が終わった後は、お茶とお菓子を用意していただけるので、ゆっくりお茶を味わいながら美しい庭園を鑑賞することができます。
雲龍院は写経以外も見どころたっぷり!
こちらと源光庵だけと言われる「悟りの窓」、「迷いの窓」はぜひ鑑賞してほしい場所です。
また、「れんげの間」の4つの窓から見えるのは、左から順に「椿」、「燈籠」、「楓」、「松」とそれぞれ異なり楽しめます。
写経のあとにゆっくり眺めると満足できますよ♪
写経・写仏には様々な効果があると言われています。
写経を行うことにより字がきれいになる、脳を活性化させる、集中力を高めるなど。
また無心になって書くことにより、心身ともにリラックス効果が得られるともいわれていますので、一度体験してみたいという方は今回ご紹介した寺院で写経・写仏をしてみてはいかがでしょうか。
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(2024/10/3更新)
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