気迫みなぎる西海の鬼。ホレるぜアニキ・高知「長宗我部元親像」

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気迫みなぎる西海の鬼。ホレるぜアニキ・高知「長宗我部元親像」

気迫みなぎる西海の鬼。ホレるぜアニキ・高知「長宗我部元親像」

更新日:2016/07/23 20:08

タケモト スグルのプロフィール写真 タケモト スグル カメラマン、ライター、撮影コンサルタント

古くからパブリックアートとして広く認知されている芸術があります。銅像です。全国津々浦々、人里離れた奥地でも見かける事があります。ところが、当たり前すぎるその存在に特別な感動を得る方は少ないのではないでしょうか? ここでは、高知県の桂浜に立つ感動必至の銅像「長宗我部元親 初陣の像」と、男惚れする銅像を多く生み出した「濱田浩造」をご紹介すると共に、アニキ「長宗我部元親」の魅力に触れたいと思います。

濱田浩造「長宗我部元親 初陣の像」

濱田浩造「長宗我部元親 初陣の像」

写真:タケモト スグル

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高知、古くは土佐。まず思い浮かぶ歴史上の人物と言えば、幕末の志士たちでしょう。坂本龍馬や中岡慎太郎、武市半平太や岡田以蔵など、多くの人物が浮かびます。特に坂本龍馬は特別で、桂浜の北東端「上竜頭岬」に立つ「坂本竜馬像」は大変有名です。

この高さ5.3mにも及ぶ竜馬像も、「土佐のミケランジェロ」とも称される巨匠「本山白雲(もとやま はくうん)」の一大芸術作品ですが、今回ご紹介する銅像はこの銅像とは違います。浜より車で約10分、若宮八幡宮(※)の近くに立つ「長宗我部元親(ちょうそかべ もとちか)初陣の像(ういじんのぞう)」です。

写真の姿をご覧下さい。カ、カッコええ・・。そう感じた方も多いことでしょう。銅像としての存在感に、フィギュアの領域とも言える躍動感が加わっています。高知はもちろん、四国、いや日本全国レベルでのオススメ、イチオシの銅像です。

作者は高知出身の銅像作家「濱田浩造(はまだこうぞう)」。高知県内に現存する歴史上の人物の銅像 全43体中、過半数の25体を生み出した方です。1940年に高知市で生まれ、元親の没後400年記念の1999年に当銅像を建立し、2001年に病気で亡くなりました(享年62歳)。この作品をはじめ、各作品の素晴らしさを見るに、大変残念でなりません。

※ 若宮八幡宮は元親の初陣戦勝祈願の地といわれています。

四国の覇者「長宗我部元親」

四国の覇者「長宗我部元親」

写真:タケモト スグル

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この銅像の人物、長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)は戦国時代の武将です。岡豊城主で土佐の大名の国親(くにちか)の子として生まれました(1539年)。長身、色白で大人しく、少年時代は「姫若子(ひめわこ)」と揶揄されていましたが、1560年の初陣(22歳)で目覚ましい活躍を見せ、「鬼若子(おにわこ)」と称されるようになりました。その直後に父の死去で家督を相続。それから15年で土佐を統一し、さらに10年で四国の大部分を平定しています。

その後、織田信長と対立。大規模な長宗我部討伐軍が編成されましたが、渡海するその日に「本能寺の変」が起こり、難を逃れました(※)。ところがその後、秀吉とも対立しています。なかなかにして血の気の多い英雄ですね。

※ 本能寺の変の要因には諸説があるのですが、そのうちの1つがこの元親が関係する四国征伐回避説(四国説)です。その説によると、長宗我部元親は妻を通じて明智光秀と同族であった為、討伐の回避に本能寺の変を起こしたとされています。ことの真意は??ご当人に伺いたいものです。

それは「戦国BASARA」から始まった

それは「戦国BASARA」から始まった

写真:タケモト スグル

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長宗我部元親はこの通りの一大英雄ながら、坂本竜馬ら幕末の志士などに比べて知名度がありません。一因は大河ドラマでしょう。大名クラスの伊達政宗、武田信玄、前田利家らに加え、一家臣に過ぎない直江兼続でさえ既に主役ですが、元親にはいまだ大河のオファーがありません。ご当人に同じく、全国区レベルの政治力を手に入れたいところです。

一方、大変強く元親を支持する層もあります。ゲーマーです。団塊ジュニア世代にとって長宗我部は「暗殺と入札で安々と四国を平定する武将」として人気でしたが(信長の野望 全国版)、今ではその人気を大幅に超えています。「戦国無双(コーエーテクモ)」に次いで登場したカプコンのゲーム「戦国BASARA」で個性豊かなキャラとなり、爆発的人気を得ました。

その中で元親は「西海の鬼(さいかいのおに)」と称され、野郎ども(家臣)からは「アニキ!」と慕われています。初代BASARAの公式の人気投票では、名立たる武将を尻目に3位を獲得(1位伊達政宗、2位真田幸村)、大河はともかく、ゲームでは主役級の人気です。

※ 戦国BASARAは戦国時代を舞台にしたアクションゲームで、若くキャラの立った戦国武将が、現代的でアニメ的なファッションに身を包み、人間離れした技で敵をなぎ倒します。「歴女(れきじょ)」の元祖 生みの親 です。以前の歴史ゲームのようなパラメーター勝負ではなく、個性で勝負します。いわば、「世界に一つだけの花」世代のゲームです。史実を無視する部分も多々あり一部にアンチもありますが、そこは従来の時代劇も同じでしょう。新生時代劇なのだと思います。

アニキの腕

アニキの腕

写真:タケモト スグル

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そのキャラ設定の下、あらためて元親像を見てみましょう。

アニキの目、アニキの腕、アニキの背中・・・。

ホレるぜアニキ。

交通アクセス

交通アクセス

写真:タケモト スグル

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お目通りの方法は大きく2つあります。1つは車、1つはバス+徒歩です。

オススメは車です。JR高知駅より30分弱の距離にあります。場所の詳細は当記事の写真にリンクの地図をご覧下さい。

バス+徒歩の場合は以下の通りです。高知駅からのルートを示します。

1)まず、駅の南側より「南はりまや橋」バス停へ向かいます。路面電車で約5分、運賃は200円です(「高知駅前」駅より「はりまや橋」駅まで)。徒歩では約15分の距離にあります。

2)「はりまや橋」駅のすぐ近くにある「南はりまや橋」バス停から、「桂浜」行きか「みませ」行きバスに乗ります。本数は1時間に約2本程度です。

3)目的のバス停は「南海中学校通」。約20分、480円の道のりです。

4)「南海中学校通」から現地まで、徒歩で約10分の距離にあります。詳細な場所は当記事の写真にリンクの地図をご覧下さい。

5)なお、帰路のバスは1時間に1本程度しかありません。行きに帰路の時刻表を確認して下さい。

おしまいに

今回は、高知県の桂浜に立つ、「長宗我部元親 初陣の像」と作者の「濱田浩造」、そして戦国BASARAについて触れました。それぞれ漢(オトコ)のドラマです。

感動を心にカメラをその手に。
アニキの気迫を全身で受け止め、是非にカメラに収めてみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/11/11 訪問

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