岐阜県恵那市にはダムが数多くあり、「ダムカード」を配布しているダムだけでもなんと5つもあります。これだけ多くの「ダムカード」を一気に集められる場所は全国的にも珍しく、どのダムもそれほど距離が離れていないので効率的に「ダムカード」をゲットできます。
最初ご紹介するのが恵那市山岡町にある「小里川ダム」。オーソドックスな「重力式コンクリートダム」ですが、2004年完成の比較的新しいダムです。このダムでせき止めている小里川は土岐川に合流し、愛知県に入り庄内川と名前を変え、名古屋市を通り伊勢湾まで流れていきます。水害を防ぐのがこのダムの大きな役割ですが、中部電力の小里川発電所で最大出力1800キロワットの水力発電も行われております。
こちらのダムの魅力はエレベーターを使ってダムの内部に入れること。係員を呼び出す必要もなく、自分で自由にダム内を見学できる珍しいダムです。
「小里川ダム」の「ダムカード」は、小里川ダム管理支所にあります。平日だけでなく土日祝日も配布してくれるのがうれしいですね。
「小里川ダム」から車を走らせること1時間弱。愛知県豊田市との県境、恵那市串原町にあるのが「矢作ダム」です。こちらのダムは「放物線アーチ式コンクリートダム」と言われる形式で、1971年完成の美しいアーチ状のダムです。
このダムでせき止めている「矢作川」は長野県平谷村を源流とし、愛知岐阜の県境を流れながら豊田市に入り、三河湾まで流れる一級河川です。そしてこの「矢作ダム」は愛知県の西三河地方の重要な水がめとなっており、矢作川水系の最大の大きさを誇っています。また100万キロワット以上の水力発電も行われており、発電や上水道供給だけでなく洪水調整などの治水の役割も担うとても重要なダムです。
ダムの真ん中にはコンジットゲートが3門あり洪水調整用に使われています。上部にあるクレストゲート4門は非常用で、過去に一度だけしか使用したことがありません。
「小里川ダム」は自由にダム内部を見学することができましたが、「矢作ダム」の内部見学は事前予約制になっています。個人での申し込みもできますし、見学の際には係員からの説明も受けられます。
見学内容は、まずダムの概要紹介と役割などを映像を使って説明があり、その後計測機器などがあるダムの操作室に案内されます。ダムの操作室での写真撮影はできませんが、ダムの堤体内部の撮影は自由にすることができます。
見どころはダム中央部にあるコンジットゲート近くの歩廊です。堤体内部から外に出て、ゲート近くまで近づくことができますが、高所恐怖症の人は堤体内の見学のみにしたほうがいいでしょう。
「矢作ダム」は通常はコンジットゲートからの放水は行っていませんが、イベント時にや試験放水時には、実際にコンジットゲートが開かれ放水シーンを見ることができます。
たった1門しか開かないにもかかわらず、猛烈な勢いの水が噴出される放水シーンは必見です。水しぶきが見学者に降り注ぎますが、轟音鳴り響く放水シーンにみなさん見とれてしまいます。イベント時のダム歩廊からの放水見学は事前予約が必要ですが、ダムの堤体上やダムサイドの道路からも放水は見ることができます。めったに行われない放水ですが「矢作ダム」のホームページで試験放水やイベントの紹介を行っていますので、訪れる前にチェックしてみるといいでしょう。
「矢作ダム」のダムカードは、愛知県豊田市側にある矢作ダム管理事務所で配布しています。こちらのダムカードも平日・土日祝日問わず配っています。
今回ご紹介した「小里川ダム」「矢作ダム」以外にも、岐阜県恵那市には「阿木川ダム」「岩村ダム」「中野方ダム」の3つのダムが「ダムカード」を配布しています。すべてのダムとも、平日・土日祝日問わず配布していますので、岐阜県恵那市内のダムめぐりをすると、1日で一気に5枚の「ダムカード」が手に入りますよ。
今回は岐阜県恵那市のダムを紹介しましたが、岐阜県内には土日祝日も「ダムカード」を配布しているダムが多くあります。全国的には平日限定で配布しているダムが多いので、岐阜県のダムは「ダムカード」コレクターにはおすすめです。また、「ダムカード」に興味がない方も、ダムを訪れることによって、日常の生活にダムが欠かせないということがわかると思います。蛇口をひねって簡単に水を飲むことができるのもダムがあってこそです。ダムめぐりをして水への知識を広げてみませんか。
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(2024/11/10更新)
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