写真:藤谷 愛
地図を見る正式名称が住所であるこちらのビルは、「ガーキン(Gherkin)」=「酢漬け用の小さなキュウリ」という奇妙な愛称が付けられ、国営局BBCに「ロンドンで最も醜いビル」と酷評された地上41階建てのビルです。一方、旅行者にとってはとても目を引く、2003年に完成した現代的な建築物。しかも、その近隣には写真の「セント・アンドリュー・アンダーシャフト」という、1500年代初頭に建てられた古い教会があり、その新旧のコントラストは美しいと表現しても過言ではありません。
ガーキンはオフィスビルですが、ビル内にはケーキショップやレストラン(39階)などもあるので、食事目的などで、内部の見学や高層階からの金融街の眺めを楽しんでみてください。
写真:藤谷 愛
地図を見る「キュウリ」に比べると随分聞こえの良い正式名称の「ザ・シャード(The shard)」。「(ガラスの)破片」と呼ばれるこのビルは、2012年に完成した地上73階建ての尖ったビル。直線距離で20数キロ離れたロンドン郊外からでも、ハッキリとその建物を見ることができるほどなので、中心での巨大な印象は、どのビルも及びません。
このビルには有料の展望フロアがあり(記事下に記載したHPリンクから予約可能)、一般に公開されていますが、「ここで夜も朝も過ごしたい!」という方には34階〜52階を占める、イギリス初進出の「シャングリラ・ホテル」に宿泊するのはいかがでしょうか?ロンドンのゴージャスな風景を120%堪能できること間違いなしですよ。
写真:藤谷 愛
地図を見る「20フェンチャーチ・ストリート」が正式名称である、この38階建てのビルの愛称は「ウォーキー・トーキー(Wakie-Talkie)」=「トランシーバー」。写真に見られるように、このビルには少しカーブを描いた面があります。その形状もあってトランシーバーと呼ばれたのですが、2014年にビルが完成した途端、このカーブ面に反射した太陽光で、近隣に駐車した車の塗装が溶けたり、芝生が焦げたりする事態に!でも安心してください。すでに反射防止シートを張る工事も完了し、近隣迷惑も解消しています。
なお、35階には無料でロンドンの眺望が楽しめる「スカイ・ガーデン」を併設。記事下リンクでは、予約なしでもスカイ・ガーデンに入場できる裏技をご紹介していますので、参考にどうぞ。
写真:藤谷 愛
地図を見るハリーポッターのロケ地でもあり、ビクトリア時代の美しい装飾が残る「レドンホール・マーケット」に隣接する、地上48階建ての「レドンホール・ビルディング(The Leadenhall Building)」は、形状そのままの「チーズグレーター」=「チーズ削り器」と呼ばれています。
ロンドン中心地のトラファルガー・スクエアから、チーズ削り器に向かってバスで移動すると、19世紀半ばに再建築された現在の王立取引所の後方に、チーズ削り器とキュウリが並ぶ、美しいコラボを見ることができます。
写真:藤谷 愛
地図を見る最後は、これまで紹介した奇妙なビル群の先駆けともいえる、文化財レベルのビルをご紹介します。
最初のビルとあって、名前はいたってノーマルな「ロイズビル」。建築当時のオーナーである、金融機関の名前が付いています。
窓が極めて少なく、メタルや配管がむき出しとなった工場のようなデザインの外観は、1978年から8年かけて建築され、古い建物が並ぶ当時のロンドンでは異質そのもの。デザインは、あのパリのポンピドゥーセンターの設計者でもあるリチャード・ロジャースで、こちらのビルは、「建築的歴史的重要建造物リスト」のグレード1に、2011年に登録されました。建築後30年以上経たずにグレード1の登録を受けたのは異例中の異例で、大変評価の高い建築物となっています。
これまでご紹介したビルの多くは、金融街「シティー」に立地。多くのお金がうごめく場所とあって、興味をそそられるビルが現在でも建設されています。シティーに向かう移動にはぜひバスを利用してみてください。移動の道すがら、新旧のビルのコントラストに驚くはずです。
なお、記事下のMEMOには「スカイ・ガーデン」など、シティーで観光できるスポットもご紹介しています。どうぞご利用ください。
この記事を書いたナビゲーター
藤谷 愛
初めまして!ビンテージ食器、古い建物、美味しいものが大好きな多業種運営者です。事業の一つ「ケレシュ雑貨部 」で扱うビンテージ雑貨の買い付けで訪れる国の美味しいものや観光スポットについて書いています。ま…
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